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ワイン専門ECの「京橋ワイン」、東京・清澄白河駅前にリアル店舗をオープン

2025年10月22日 オープン
ワインキュレーション 代表取締役社長の德末智江氏(右)と京橋ワイン 清澄白河店バイヤーの小田祐規氏(左)

 メルシャン傘下でワイン専門のECサイト「京橋ワイン」や卸事業を展開するワインキュレーションは、10月22日に東京・清澄白河駅前にセレクトショップ「京橋ワイン」をオープンする。

 メルシャンでは、多彩なワインの魅力を伝えていくことで市場全体の活性化を目指しており、プレミアマイズにより市場の魅力化を図るとともに、新規ユーザーの獲得により裾野の拡大を図っていく方針。

 ワインキュレーション 代表取締役社長の德末智江氏によれば、目利きのプロがオススメのワインを紹介してくれることや、コスパのよさなどが主婦層を中心に評価された結果、ECにおけるワイン市場の規模はコロナ前の2019年から2025年にかけて1.3倍に成長しているという。

 同社では、消費者とのさまざまな接点を設け、オムニチャネル戦略を強化することを通じて間口の拡大を図り、2035年時点の事業利益目標を現状の約2.5倍に設定。その一環としてリアル店舗を構えることにした。

店舗の外観

 清澄白河の店舗は、これまでワインや発酵食品を販売するセレクトショップ「市松屋」として運営されていたお店で、このほど「京橋ワイン」としてリニューアルオープンすることになった。

 店舗スタッフとの対話や試飲を通じ、五感で個々のワインの世界観を体感できるというリアル店舗ならではのメリットがあるとする德末氏は、既存のECサイトやライブコマースなどと一体となって異なるユーザー層に積極的にアプローチしていくと語る。

 同氏は、自社の強みとして、一度失敗すると二度と戻ってきてくれないという消費者のシビアな目にさらされながらも、確かな目利きで“全部アタリ”と感じてもらえるような商品提案力を挙げる。

 21日に開催された説明会では、京橋ワイン 清澄白河店バイヤーの小田祐規氏による店舗体験の即興デモも行なわれた。「両親が別荘を購入したお祝いとして持参するのに適したワインを探している。母はフルーティーなワインが好きだが、父はしっかりめが好き」というリクエストに対し、650種類ほどあるという商品の中から「サンタ・トレ2022 サンタ・ディエチ」というオレンジワインを提案していた。

サンタ・トレ2022 サンタ・ディエチ

 店舗では、週末にかけて不定期で有料の試飲体験イベントなども実施していく予定。ワイン以外にもチーズや調味料などオーガニックな食材も販売しており、角打ちスペースも用意されている。

 所在地は東京都江東区白河2-14-8 橋本ビル1F。営業時間は11時~21時。

壁面にはズラリとワインが並ぶ
ワインにあう食材も販売
日本酒や醤油などもも扱っている