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東京都、7000円分付与キャンペーンの実施遅延について説明。au PAY/d払い/メルカリポイント/楽天ペイ/Vポイントが連携予定

「つながるキャンペーン(仮称)」を発表した際の小池百合子東京都知事(東京都のWebサイトより)

 東京都は2月にリリースした公式アプリ「東京アプリ」において「7000円分」のポイントを付与する「つながるキャンペーン(仮称)」を秋に実施する予定としていたが、10月が終わっても開始時期などは発表されていない。

 10月30日に開かれた都議会の総務委員会ではそれに関連した質疑が交わされたが、デジタル事業担当部長は「キャンペーンの実施時期など詳細が決まった際には、多くの都民に参加いただけるよう速やかに周知を行なっていく」と回答するにとどめた。

 東京アプリは「デジタルの力で都民一人一人がスマホ一つで行政とつながることでより便利になったという実感を都民に届けることを目指しております。つながるキャンペーンは都民にこのアプリを知っていただき、利用していただけるようアプリの普及促進と都民の生活応援に向けて実施するものであります」としているが、現状月に1回以上アプリを開いた人は「約15万人」だという。

 東京都はアプリ普及に向けた起爆剤としてキャンペーンに799億円の予算をあて、1125万人のユーザー獲得を目指している。

社会的意義のある活動に参加することなどで東京ポイントを貯めて、決済事業者のポイントなどに交換できる。「つながるキャンペーン(仮称)」では条件を満たせばここに7000円分のポイントが付与される

 東京アプリは社会的意義のある活動に参加すると、民間決済事業者のポイントや都立施設などの入場チケットへの交換に利用できる「東京ポイント」が貯められる。

 キャンペーンでは東京アプリをダウンロードして、マイナンバーカードで本人認証をした15歳以上の都民を対象に「7000東京ポイント」を付与。「7000東京ポイント」(7000円相当)は、決済事業者のポイントに変換して利用することができる。

 連携する決済事業者はアプリリリース時は「au PAY」と「d払い」だったが、10月20日から「メルカリポイント」「楽天ペイ」「Vポイント」が加わり5つのポイントサービスを利用できるようになっている。

連携サービスは「au PAY」「d払い」「メルカリポイント」「楽天ペイ」「Vポイント」の5つに

 デジタル事業担当部長によるとアクセス集中時の負荷分散などの課題があり、不具合が生じないよう検証を進めているという。