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キリン、RTD人気を牽引する「氷結 無糖」が支持されている理由を探る「令和の夏に求めるおいしさ調査」を発表

2026年7月28日 発表
キリンビール「令和の夏に求めるおいしさ調査」発表会

 キリンビールは7月28日、氷結ブランドに関連した「令和の夏に求めるおいしさ調査」発表会を開催した。「キリン氷結 無糖」の売上伸長や夏の味覚変化について理由を探るべく、味香り戦略研究所に依頼した分析結果を公表した。

躍進続くRTDで無糖チューハイは5年連続で売上最高を達成

 最初にマーケティング部 ブランドマネージャーの資逸晴亮氏が、RTD(Ready to Drink)市場について説明した。主に新ジャンルの縮小により市場全体が縮小傾向にあるなかで、RTDカテゴリー、そのなかでもとくに無糖チューハイが顕著な成長を遂げていることを報告した。

キリンビール株式会社 マーケティング部 キリン氷結 ブランドマネージャー 資逸晴亮氏
「キリン氷結 無糖レモン」
今後も成長が期待されるRTD市場
無糖チューハイはその牽引役として成長を支えている

 2026年10月に予定されている酒税一本化についても言及し、この無糖チューハイは発泡酒や新ジャンルからの流入が多く見込まれると同社では予測している。

 無糖チューハイが好調な背景として、「余計な甘さがない」「食事に合う」といった特徴が大きな成長要因になっているとし、現状では過半数の方がビールと同じように購入していることを説明した。この需要の高まりを受けて各社は無糖チューハイ商品を増やしており、2020年から約7倍という商品数の増加が見られ、無糖チューハイが購入しやすい環境が整ってきていることも強調した。

ビールユーザーからも支持を集める
5年間で商品数は7倍に増加

 そのほかの要因としては、若年層のお酒離れが進んでいるなかでも、無糖チューハイは逆行する傾向を示していることも重要なポイントとして挙げた。調査によると、お酒離れが進む20代においても2人に1人が購入経験があり、20代を中心とした若年層の購入経験は5年で5倍に拡大していることも明らかにした。

アルコール離れが続く若年層からも支持を集める

 そのような環境で「氷結 無糖」は、同社のRTDブランドで5年連続で売上最高を達成し、すでに20億本を突破した大ヒット商品であることを報告した。また、シリーズ発売以来最大のフルリニューアルを実施し、新製法「氷結・超クリア製法」により果実のおいしさがよりクリアに感じられる味わいに進化させたことも紹介した。

20億本を突破した「氷結 無糖」シリーズ
4月製造分から商品をフルリニューアル

 今後の展開については、無糖チューハイに対する「味気ない」「おいしくなさそう」といった先入観を払拭し、「飲みやすく、飲み飽きないおいしさ、食事に合う味わいを訴求し続け、食中酒として定着を図っていきたいと思います」と述べた。

調査や科学的な分析から人気のヒミツを探る

 次に、本発表会の本題である「なぜ、無糖チューハイはお客様に受け入れられているのか?」を調査・分析した、味香り戦略研究所のコンサルティングチームのマネージャーである松山彩氏が説明した。

株式会社味香り戦略研究所 コンサルティング事業部 コンサルティングチーム マネージャー 松山彩氏
取り組んだ4つのテーマ

 先行研究として行なった「近年の気温上昇が日本人の味覚嗜好に与える影響」については、温度が味覚受容体に与える影響が大きいことを解説した。具体的には、人間の舌は温度が高いと甘みやうまみを感じやすくなる一方で、冷たい温度帯では甘みやうまみを感じにくくなるという特徴があることを説明した。また、気温が上がると、「重い・甘い」の心地よさを感じにくくなり、逆に「軽い・スッキリ」を相対的に欲するようになることも説明した。

味覚の感じ方や気温上昇による心地よさの変化を解説

 続いて、近年の暑さの常態化から、10年前と比べた味覚嗜好がどのように変化しているかの調査結果も公表した。1000名への調査で、10年前と比較して生活スタイルや考え方が変わったと回答した人は約7割、夏に求める食べ物や飲み物の好みが変わったと回答した人は約半数にのぼった。

10年前と比較した生活スタイルの変化

 具体的には、夏に求める食べものは「さっぱりしていること」が55.7%、「後味がスッキリしている」が43.9%が上位を占めた。お酒については、真夏の猛暑日に求めるものとして「のどごしがよい」「すっきりしている」がともに4割以上であることを説明した。

1000名にアンケートを実施
「さっぱり」「スッキリ」が好まれる傾向に
夏に飲みたいお酒の嗜好や食べ物との組み合わせにも変化が表れていると説明

 売上データの分析においても、直近5年間の氷結 無糖シリーズの6月から9月までの平均売上と全国平均気温が関連しているとのことだ。とくに気温が上昇する7月、8月において、氷結 無糖シリーズの売上も連動して伸びる傾向が確認されたと話した。

氷結 無糖の売上と気温の関係

 松山氏は「氷結 無糖」の味覚分析についても説明した。味覚センサ分析と官能評価(TI法)による分析の結果、氷結 無糖は後味が半減するまでの時間が約9秒と早く、ビールの約26秒と比較して大幅に短いことが判明したと報告した。また、後味もビールに比べて蓄積しにくい結果であることを明かした。このことからも、氷結 無糖は「スッキリ」「後切れの速さ」が際立っているとし、暑い季節には選ばれやすいお酒であると説明した。

分析結果から判明した氷結 無糖の特徴
4つのテーマのサマリー
導き出された結論

氷結 無糖レモンにピッタリというメニューを試す

 会場には、現代の日本人が夏に求める「スッキリ」「後切れ」を感じられる、氷結 無糖とのペアリング体験コーナーも設けられていた。用意されたのは、氷結 無糖レモン、焼き鳥・ももタレ、焼き鮭定食の3点と、比較用のビール。焼き鳥は、甘じょっぱいタレとのコントラストが楽しめ、タレの余韻を氷結 無糖レモンがリセットしてくれる組み合わせ。焼き鮭定食は、白米を挟むことで氷結 無糖レモンの後切れが活き、“料理が主役になる”という資逸氏が語っていた、まさに食中酒という組み合わせだ。

提案する食べ合わせ体験の概要
用意された氷結 無糖レモンと焼き鳥&焼き鮭定食

 まずは焼き鳥を試してみた。傾向はあるにせよ、食の好みは千差万別。「焼き鳥にはビールだろ!」という筆者の固定観念に反し、氷結 無糖レモンもなかなかイケる。話にあったように、脂を流してくれるスッキリとした後味は悪くない。

 焼き鮭定食に関しては、完全にアリだと思った。邪魔をしない氷結 無糖レモンのテイストが、鮭の旨みを引き立ててくれる。また、お米の甘みとビールの苦味がケンカするように感じることも多々あるのだが、それがないのが筆者的には結構気に入った。無糖チューハイの食中酒という立ち位置は、今後ますます伸びしろがあるように感じた。