おいしさの秘密と私のこだわり

5年かけて開発した「キリン一番搾り 糖質ゼロ」

キリンビール マーケティング部の今北方央氏

 キリンビールの「キリン一番搾り 糖質ゼロ」は、過去10年に発売されたビールの新商品において最速で累計2億本を販売したという。同社 マーケティング部の今北方央氏に開発の背景やこだわりのポイントを伺った。

――商品開発の経緯を教えてください。

今北氏:2020年10月に発売した「一番搾り 糖質ゼロ(※1)」は、「ビールは飲みたいけど糖質が気になるから控えている」というお客さまのビールへの期待に正面から向き合い、日本で初めて(※2)「おいしいビールで糖質ゼロ」を実現しました。至難の業でしたが、350回におよぶ試験醸造を行ない、5年もの開発期間を経てやっとの想いで誕生しました。

※1 食品表示基準による
※2 ビールで糖質ゼロを実現した国内で初めての缶商品(Mintel GNPDを用いたキリンビール調べ)

――どんな特徴があるのでしょうか。

今北氏:「一番搾りのおいしさで、糖質だけがゼロ」なのが特徴です。これまでの「発泡酒・第3のビール」の糖質ゼロでは「物足りない」という声もありましたが、この商品は「一番搾り」だからこその、雑味がなく澄んだ麦のうまみが感じられる、ビールならではのおいしさです。2021年9月には、そのおいしさをお客さまに評価いただき、当社過去10年のビール新商品で最速となる累計販売本数2億本(350ml換算)を突破しました。

キリン一番搾り 糖質ゼロ

――こだわりのポイントは?

今北氏:「一番搾りのおいしさ」に加え、「ビールで糖質ゼロ」がわかりやすく伝わるように、缶のデザインこだわりました。「ビール」としての品質感と、「糖質ゼロ」の機能を伝えるため「濃いブルー」を背景色に採用。そして、通常の「一番搾り」と同様のデザイン要素を配すことで、一見して「一番搾りのおいしさ」をイメージいただけるように工夫しました。

――どんな人に飲んでもらいたいですか?

今北氏:ビールのおいしさがありながら、糖質をあまり気にすることなくお飲みいただけるので、ビールが好きな方には、ぜひ一度飲んでいただきたいです。いつものビールと同じシーンのお疲れさまの1杯や、お食事と一緒にお楽しみいただくのがオススメです。「青い一番搾り」が見印ですので、スーパーやコンビニエンスストアで見かけた際は、ぜひ1本お試しください!