おいしさの秘密と私のこだわり

南あわじ市と鳴門市で楽しめる「うずの幸グルメ」

リクルート じゃらんリサーチセンター 客員研究員/ご当地グルメ開発プロデューサーの田中優子氏

 リクルート じゃらんリサーチセンター(JRC)は、地方自治体や観光関係団体とご当地グルメの開発を行なっているが、鳴門海峡の海の幸が楽しめる「うずの幸グルメ」が人気になっているという。今回はご当地グルメ開発プロデューサーの田中優子氏に開発の背景やこだわりのポイントを伺った。

――商品開発の経緯を教えてください。

田中氏:じゃらんリサーチセンター(JRC)は、地方自治体や観光関係団体とともに、地元の観光地を活性化する取り組みの1つとして、ご当地グルメ開発を行なっております。兵庫県南あわじ市と徳島県鳴門市の間にある鳴門海峡。その海域は、実は天然魚が100種類以上育つ海の幸の宝庫と言われています。代表的なのが「鳴門鯛」です。骨折するほど、渦にもまれ、身がしまり、地元では、「骨折鯛」とも呼ばれています。ところが、美味しい魚介を食べられるエリアであることを知ってる人は少なく、地域の新たな魅力として観光の目玉できるのではと着目し、両市の自治体と事業者がタッグを組み、JRCが支援するかたちで開発したのが「うずの幸グルメ」です。

――どんな特徴があるのでしょうか。

田中氏:鳴門海峡の渦潮に育まれた海の幸、すなわち「うずの幸」を堪能できます。それぞれのメニューには、鳴門海峡とその近海でとれた魚介を3種類以上使い、渦潮を挟んで隣接する南あわじと鳴門市の特産食材も使用されており、365日旬の魚を味わっていただけ、味も見た目も楽しめます。この「うずの幸グルメ」は、現在、南あわじ市と鳴門市、両市内の35店舗で提供され、52メニューが楽しめます。

絶景レストランうずの丘 うずの幸グルメお造りステージ(2790円~)

――こだわりのポイントは?

田中氏:南あわじ市も鳴門市でも、ほぼ毎日新鮮なお魚があがります。中でも今日はこの魚オススメというのがあるので「推し魚」が提供されています。春は「淡路島サクラマス」、夏はハモ、秋は「鳴門鯛」、冬は「淡路島3年とらふぐ」、他にも「すだちぶり」や車えび、地域ならではの ぼうぜ(イボダイ)や赤ウニなども食べられます。さらに、淡路島のたまねぎや「なると金時」など特産品も一緒に堪能できるのがこだわりポイントです。

――どんな人に食べてもらいたいですか?

田中氏:おいしいものには目がない、とにかく海鮮が大好きな旅人に食べてもらいたいです。地域ならではの旬の食材が豊富に使われていますので、今でしか食べられない特産品が味わえるご当地グルメが堪能できます。道の駅や飲食店はもちろん、宿泊施設でも楽しむことができますので、ぜひ兵庫県、徳島県内に泊まって、贅沢な「うずの幸グルメ」を堪能し、うずしおクルーズでダイナミックなうずしおを見ていただきたいです。

――ありがとうございました。

寿し辰 白い鳴門 うずの幸にぎり(2750円~)
ホテルアナガ カドー・ドゥ・ラ・メール うずの幸グルメランチ(9500円)