おいしさの秘密と私のこだわり
紙資材を大幅に減らした「アサヒスーパードライ 万博デザインエコパック」
2024年11月20日 09:23
アサヒビールは、紙の使用量を大幅に削減した“エコパック”を使用した「アサヒスーパードライ 万博デザインエコパック」を11月12日から数量限定で販売している。今回はビールマーケティング部の松本彩香氏に開発の背景やこだわりのポイントを伺った。
――商品開発の経緯を教えてください。
松本氏:2025年4月から開催される大阪・関西万博を盛り上げるために、当社の主力商品である「アサヒスーパードライ」の限定デザイン缶を発売することにしました。缶を包装する「エコパック」は、“誰もが気持ちよく過ごせる、持続可能な社会を創る”ことを目的に、環境の負荷を減らすために開発した6缶パックの紙資材です。ビールを購入したお客さまが従来の資材を捨てる際に感じる「なんだか紙がもったいないな」「ごみを減らしたいな」の気持ちに着目し、当たり前の形となっていた紙資材を大幅に減らすことに挑戦しました。お客さまが晴れやかに、気持ちよくアサヒスーパードライを楽しんでいただく一助となれば嬉しいです。
――どんな特徴があるのでしょうか。
松本氏:アサヒスーパードライは2022年にフルリニューアルし、特長である“辛口”のコンセプトはそのままに“飲みごたえ”を向上させました。6缶パックの紙資材のエコパックは従来使用していた資材と比べ、紙の面積は缶350mlの6缶パックで77%、缶500mlの6缶パックで81%削減しています。仮に、アサヒビールが製造する6缶パック全てを本資材に切り替えた場合、年間で紙の使用量は約8800t、資材製造に伴うCO2排出量を7400t削減できる見込みなんです。
あと、今回は「万博デザイン」として発売する限定デザインなので、缶体と「エコパック」に大阪・関西万博のロゴが入っています。
――こだわりのポイントは?
松本氏:エコパックの強度にはこだわりがあります。エコパックは従来と違って商品全体を覆うのではなく、缶の上部のみ固定しています。紙の面積が大幅に減ることで「缶がすぐに外れたり、落ちたりしてしまうのでは」と心配される方もいるかもしれませんが、約20回もの試験を経て、板紙の厚さや立体的な構造に工夫することで従来よりも高い強度を実現したんです。ひっくり返して持っても外れないんですよ。
――どんな人に飲んでもらいたいですか?
松本氏:ビール好きな方はもちろん、「大がかりなことは億劫だけど、何か環境に良いことができると良いな」と、心の中で少しでも感じている方にも手に取ってもらいたいですね。エコパックを使った商品を選ぶだけで、環境にやさしいことができます。ぜひ一度手に取ってみていただいて、「なんだかこっちの方が良いかも」と感じてもらえたらいいな、と思います。
――ありがとうございました。