おいしさの秘密と私のこだわり

「アサヒ生ビール」(マルエフ)リニューアルの背景

アサヒビール ビールマーケティング部の麻里直紀氏

 アサヒビールは、1月製造分から「アサヒ生ビール」(マルエフ)の中味のリニューアルを行なっている。今回はビールマーケティング部の麻里直紀氏に開発の背景やこだわりのポイントを伺った。

――商品開発の経緯を教えてください。

麻里氏:来年10月にビールや発泡酒の酒税が統一されるため、現在、ビール市場は活性化しており、クラフトビールを始めとするさまざまな商品が店頭に並んでいます。「アサヒ生ビール」(マルエフ)も1986年の発売以来、“まろやかなうまみ”や“ぬくもりのある世界観”が好評です。今後もビールのニーズが高まっていく中で、よりおいしい「マルエフ」を飲んでもらいたいと考え、今回リニューアルしました。

――どんな特徴があるのでしょうか。

麻里氏:「アサヒ生ビール」は、“マルエフ”の愛称で飲食店やファンの方に愛され続ける“まろやかなうまみ”が特徴のビールです。発売以来、一度も中味のリニューアルを行なっていませんでしたが、この度、“まろやかな味わい”はそのままに、“後味の良さ”や“飲みごたえ”といったおいしいビールには欠かせない要素を改善することで、全体のバランスが良くなり、よりおいしい「マルエフ」を実現しました。

「アサヒ生ビール」(マルエフ)

――こだわりのポイントは?

麻里氏:長い歴史を持つマルエフのリニューアルについては、社内も含め、多くのファンがいるため、「マルエフ」本来の良さである“味わい”や“まろやかさ”を損なわず、「後味の良さ」「コク」などを改善することに苦労しました。また、自宅で飲んでいただく際に「居酒屋で飲むマルエフ」と同じ味わいになるよう、工場から出荷後のおいしさが長続きするようにしています。

――どんな人に飲んでもらいたいですか?

麻里氏:普段から「マルエフ」をご愛飲してくださっている方から、今まで飲んだことがない方まで、よりおしくなった「マルエフ」をお楽しみください。現在、「マルエフ」はブランドの世界観をより多くの方に体験していただくことを目的に、移動式のイベントカー“マルエフカー”が全国各地を巡る「出張マルエフ横丁」を実施していますので、ぜひ、お越しいただければと思います。

――ありがとうございました。

出張マルエフ横丁