自慢の一品

「とっとり・おかやま新橋館」宮田店長のオススメ

とっとり・おかやま新橋館 店長の宮田朋彦氏

 鳥取県と岡山県の共同アンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」(東京都港区新橋1-11-7 新橋センタープレイス1・2階)。店長の宮田朋彦氏に同店自慢の一品を教えてもらった。

――どんなお店ですか?

宮田氏:岡山県といえば「もも(桃)」、鳥取県といえば「なし(梨)」。季節を彩る、美味しいフルーツを特産品とする両県が、共同でアンテナショップを運営しています。この「もも」と「なし」と、皆さまを「おもてなし」する気持ちを込めて、このアンテナショップのコンセプトを「ももてなし」としました。

 東京にいながら鳥取、岡山を身近に感じていただける「ももてなし」となるような、商品や料理を取り揃えています。心からの「ももてなし」を感じにお越しください!

――お店で一番人気の商品を教えてください。

宮田氏:「とうふちくわ」です。江戸時代、魚が贅沢な食べ物だった鳥取では、「魚の代わりに豆腐を食べるように」と質素な食生活が推奨されました。そこで誕生したのが「とうふちくわ」です。豆腐はどんな食材とも相性がいいので、今ではネギや生姜、鳥取和牛やカレー、あごや鯛など様々な種類の「とうふちくわ」が発売され、鳥取の食卓をにぎわせています。普通のちくわに比べると食感がふわふわとやわらかで、口の中に広がる豆腐のやさしい風味が絶品。プレーンタイプの「蒸し」はそんな豆腐の風味が存分に味わえる一品です。

とうふ竹輪(205円)

――オススメの食べ方は?

宮田氏:基本的にそのまま食べる商品です。タンパク質を補えるので、運動の前後に食べるのもオススメです。

――それ以外に宮田さんが個人的にイチオシの商品はありますか?

宮田氏:「強力」のお酒です。鳥取のオリジナル酒米「強力」は、甘味・辛さが共存し、本来のうま味を感じさせる味わいです。鳥取の在来種から選抜された「強力」は、背丈が高く育てにくいため、昭和30年にいったん栽培が途絶えました。その後、幻の「強力」を復活させて鳥取にしかない地酒を造ろう、という蔵元の思いから、昭和61年に鳥取大学農学部で原種保存されていた一握りの強力を、酒が仕込めるまでの収穫量に増やす努力を経て、平成元年にその醸造が復活しました。そして、「強力」を鳥取の地酒ブランドとして守るため「強力をはぐくむ会」を立ち上げ、現在ではいくつかの蔵が「強力」を使って酒造りを行っています。このようなストーリーにも感銘を受け、かつ、大変味が美味しいのでよく購入しています。

――ありがとうございました。

千代むすび「強力」60(1375円)