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東京メトロ 飯田橋駅構内にグルメ冷凍自販機を設置。「一風堂」「ラーメン凪」などのラーメン・餃子を販売
2021年11月30日 17:51
- 2021年11月30日 営業開始
東京メトロ(東京地下鉄)とメトロコマースは、飯田橋駅構内にSOBOが運営するグルメ冷凍自動販売機「FROZEN24マート」を設置し、11月30日12時より営業を開始した。
東京メトロの駅構内にグルメ冷凍自動販売機が設置されるのは、今回が初。設置場所は、飯田橋駅有楽町線・南北線改札内の地下1階コンコース、中央改札寄り。
東京メトロでは、駅構内事業としてコンビニ売店やスイーツショップ、靴修理ショップなどの実店舗、コインロッカーや宅配ロッカー、ATMなどを設置して運営している。同様に自動販売機も多く設置しており、これまでにも飲料自動販売機を約1500台、菓子やアイスの自動販売機を約180台、カットリンゴ自動販売機を7台、富山県ご当地自動販売機を1台設置し運営している。
そうしたなか、昨今の新型コロナウイルス感染症の影響によって不要不急の外出自粛が求められ、飲食店の営業時間短縮などもあり、食生活を含めた生活様式が変化してきた。そこで、東京メトロでも自動販売機を利用した新たな取り組みができないか検討していたところ、SOBOからグルメ冷凍自動販売機設置の提案があり、通勤通学の最寄り駅や自宅の最寄り駅で気軽に商品を購入し、自宅で安全に有名店の味を楽しんでもらえると考え設置することになったという。
設置場所に飯田橋駅の改札内を選んだ理由は、東京メトロ3路線、都営地下鉄、JR線が乗り入れていることで利用客が多いということと、通勤通学の利用客が多く、帰宅時に購入しやすいようにと考えたとのことだ。
設置されたグルメ冷凍自動販売機では、全国の有名ラーメン店のラーメンなどを販売。当初販売されるのは、ラーメンが3種類と餃子が1種類の4商品。ラーメンは、福岡「一風堂」の「白丸元味」(1100円)、東京「ラーメン凪」の「すごい煮干しラーメン」(1000円)、富山「えびすこ」の「富山名物 俺のブラック」(1000円)を用意。いずれも1人前となるが、一風堂の白丸元味は替え玉用も含めて麺が2玉付いてくる。
また餃子は、東京「餃子の金猫」の「金猫餃子」(21個、800円)となる。このほか、保冷剤と保冷袋がセットになった保冷キットも200円で販売される。いずれも冷凍商品のため、そのままでは30分ほどで、保冷キットを利用することで2~3時間の持ち歩きが可能となる。
支払い方法は、営業開始時点では現金のみとなっているが、12月1日より交通系ICカードや一部電子マネー(楽天Edy、WAON、nanacoなど)での支払いに対応予定。また、後日コード決済にも対応予定という。
設置されたグルメ冷凍自動販売機はSOBOが所有するもので、商品の仕入や補充などのオペレーションもすべてSOBOが担当。SOBOの担当者によると、すでに40種類ほどの冷凍ラーメンを商品化しているそうで、今回はそのなかから知名度や認知度の高い商品を選んだという。そして、定期的な商品の入れ替えを計画しており、ラーメンだけでなく、餃子やスイーツなど、話題性のある商品を販売していきたいとのことだ。
また、東京メトロとしても、このグルメ冷凍自動販売機を、飯田橋駅だけでなくほかの駅にも順次設置を拡大していきたいという。そして、非対面販売の需要が増えていることもあり、話題性のある自動販売機を設置することで駅構内事業の収益を上げていきたいと説明した。
筆者も取材後にラーメン凪の「すごい煮干しラーメン」と餃子の金猫の「金猫餃子」を持ち帰って調理してみた。「すごい煮干しラーメン」は濃厚な煮干しのスープは非常にパンチがあり、煮干し好きにはたまらない美味しさ。「金猫餃子」は比較的あっさりした味わいでしつこくなく、こちらもかなり美味しかった。