ニュース

スマホ注文でGrab & Go、「Flash Coffee」が日本1号店を表参道にオープン

2021年12月4日 オープン

Flash Coffee Japan 取締役社長の松尾ポスト脩平氏(右)と日本向けのシグニチャーメニューを監修したバリスタコンサルタントの吉川寿子氏(左)

 Flash Coffeeは12月4日、東京・表参道に日本1号店をオープンする。これに先立ち3日に報道関係者向けの説明会が開催された。

 同店の特徴は、スマートフォン向けのアプリを活用し、「Grab & Go」(グラブ・アンド・ゴー)と呼ばれるスタイルでドリンクを持ち帰れるところ。アプリ上でメニューを選んでカスマイズし、受け取り時間(15分後以降、5分刻み)を決めて、登録したクレジットカードで支払いを済ませておけば、待つこと無く商品を受け取れる。

 サービスは、モバイルオーダーだけではなく、航空会社のマイレージプログラムのようなポイントプログラムにゲーム要素を加え、注文のたびにポイントを貯められるほか、「シグニチャーラテを3杯注文」といったチャレンジをクリアすることで追加でポイントを獲得できるようになっている。貯めたポイントは注文時に使用できる。

 同社は2020年1月に創業したシンガポールを拠点とするコーヒーチェーンで、インドネシア、タイ、シンガポール、台湾、香港、韓国とアジア各地で200店舗以上を展開。2022年にはマレーシア、ベトナム、フィリピンにも進出し、300店舗を超える予定とされている。

 Flash Coffee Japan 取締役社長の松尾ポスト脩平氏によれば、同社がターゲットとするのは、ITを使うことに慣れているミレニアル世代。表参道に1号店を出店したのは、こうしたユーザーが多く集まる場所だからだとしている。

 1号店の2階にはイートインスペースも設けられているが、狭いスペースに10席ほど用意されているだけで、基本的にはテイクアウト中心での営業となる。数店のフラッグシップ店舗を除けば、海外においてもこうした小規模店舗の展開が中心となっており、不動産コストを抑えられるメリットもあり、急速な出店数拡大に繋がっている。

 同氏によると、日本においても2022年中に最大で70~75店舗まで店舗数を増やす計画で、都市部を中心に全国各地で黄色いコーヒーショップを目にする機会が増えるかもしれない。デリバリーサービスや各種電子マネーについても順次対応を進めていくという。

 また、日本向けのシグニチャーメニューについては、小川珈琲でチーフバリスタを務めるバリスタコンサルタントの吉川寿子氏が監修。同氏によれば、ブラジルをベースにグアテマラ、エチオピアの豆をブレンドすることで、華やかさやフルーティーさが感じられるコーヒーに仕上げたという。

 日本限定のメニューとしては「みたらしラテ」「抹茶ラテ」「梅昆布茶」を提供するほか、グローバルメニューとしては、他のコーヒーショップではあまり見かけることがない「アボカドラテ」や「ヌテララテ」といったメニューをラインアップする。

(左から)ラテ、みたらしラテ、リストレット

 所在地は東京都港区南青山5-6-25。営業時間は、月~金が8時~20時、土が9時~20時、日祝が9時~6時。

 なお、オープン記念として、モバイルアプリからの注文で、登録後30日間、ドリンクが5つまで最大50%オフになるキャンペーンも実施される。

メニュー表