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ジョイフルの「ヒカル考案 冗談抜きで旨いおかんの唐揚げ」を一足早く食べてみた!

2021年12月14日 発売

「ヒカル考案 冗談抜きで旨いおかんの唐揚げ定食(6個)」は834円。おかずのみもオーダー可能で724円。3個増量の9個は定食が1054円、おかずのみが944円

 ファミリーレストランの「ジョイフル」は、新メニュー「ヒカル考案 冗談抜きで旨いおかんの唐揚げ」を発表した。

 同メニューは、人気YouTuber・ヒカル氏とコラボした新メニュー第2弾となっており、店舗とECサイトでの取扱は12月14日19時30分から。デリバリーでは翌15日の営業開始時からとなっている。また、スーパーなど販売店では2022年2月ごろから順次展開していく予定だ。

 ジョイフルは九州を本拠に全国約630店舗を展開するファミリーレストランチェーン。この7月にヒカル氏とコラボレーションした「ヒカル考案 冗談抜きで旨いハンバーグ」を発売し、100万食を超える大ヒットとなった。

 ジョイフル 営業企画部 デジタルマーケティング課 課長の濱田由香氏は、このコラボレーションが誕生した背景について新型コロナウイルス感染症の影響が大きいと説明。同チェーンにおいても休業や時短営業、閉店などにより大きな打撃を受けていたため、「お客さまにもう一度ジョイフルに来ていただくきっかけ」を探していたという。その過程においてヒカル氏が動画内でジョイフルに好意的な発信を行なっていたほか、企業とのコラボ企画に積極的であり、加えて飲食業界では同社が初となる点も踏まえ、オファーしたことを明かした。

株式会社ジョイフル 営業企画部 デジタルマーケティング課 課長 濱田由香氏
コロナ渦においてジョイフルも大きな影響を受けた
ヒカル氏とのコラボに至った経緯
第1弾のコンセプト
ボリューム感も重視した
2種類のソースを用意
販売開始2か月で100万食を超える大ヒットに
ECサイトでも好調な販売

 第1弾をハンバーグとしたのは同チェーンの看板商品であることを挙げ、美味しいのはもちろん「興味を持ってもらうインパクトのあるアピアランス」が必要であることから「映え」にもこだわった仕上がりを目指した。その結果、黒カレーソースとハニーマスタードソースと2種類のソースを用意してヒカル氏の髪型を模した仕上がりに。加えて、一般商品の1.2倍(220g)の専用サイズとすることで、「メインターゲットとなる10代~30代に満足していただけるボリューム」になっているという。

 その結果、販売開始2か月で累計100万食を突破、この12月には累計160万食を超える大ヒットとなり、「目標は大きく1000万食を目指している」とした。当初は期間限定の予定だったが、グランドメニュー化を果たし、さらに冷凍食品として同社ECサイトやスーパーなどでも販売を行なうなど販路を拡大。直接店舗を訪れることができないユーザーへの提供も可能としている。

開発スタートはまさかの10月初旬

 第1弾の好調な販売を背景に第2弾の開発がスタート。メニューはヒカル氏が動画内で「好き」だと発言していたことを踏まえ、また本社がある大分の名物でもあることから唐揚げに決定。同チェーンで3位の売り上げを誇る「塩唐揚げ」をベースに、数種類のソースを加えた試作品を提案したところ、「俺のおかんの唐揚げの方がぶっちゃけ美味しい」と強烈なダメ出し。そのほうが「醤油ベースでご飯がすすむ」し、「ジョイフルでしか食べられないオリジナルな商品ができる」とのアドバイスを受け、その2日後には試食のためにヒカル氏の実家を訪れたという。

 ジョイフル 商品開発部 部長の山本利明氏は、製品開発を行なう福岡工場と調理と試食を行なう大分本社を足しげく往復したことを振り返りつつ、当初はヒカル氏から60点と低い評価にとどまっていたことを明かした。ブラッシュアップを行っても「家庭の味を再現するのは難しいので80点ぐらいで妥協せざるをえないかも(ヒカル氏)」とのコメントもあったものの配合、製造方法などを見直して100点を目指して調整を続け、最終的に「完全に家庭の味を再現している」と太鼓判を押されたそうだ。

 最大のポイントは「おかん直伝特製ダレ仕込み」で、醤油味で少し甘い味付け。にんにくを使わずに生姜汁や砂糖、お酢で仕上げていることから「くどくなくご飯をたくさん食べていただける唐揚げになっている」という。また、味変用にヒカル氏が実家で使っていた「お好みソース」を再現したほか、ハンバーグにも使っていたハニーマスタードソースを用意。2種類のソースで「ヒカル氏のコンセプトと実家の味のコラボができた」と仕上がりに胸を張った。

株式会社ジョイフル 商品開発部 部長 山本利明氏
2つのポイントで旨さを追求
宅配専門となる「ジョイフル赤坂南部坂店」をオープン。都心部でもデリバリーで注文が可能に!
デリバリー、テイクアウト用にオードブルを用意

 実際の製品化を担当したのがジョイフル 商品開発部 アシスタントマネージャーの小野寺重晶氏と後藤麻衣氏。小野寺氏は「ご実家ではレシピがなく目分量で調理されていたこともあり、どうやったら家庭の味をジョイフルで提供できるか」と悩み、試作の唐揚げと水しか口にしない日々を過ごしたという。ただ、そのかいあって「大変美味しくご飯によく合う素朴な家庭の優しい味」ができあがったとのこと。

 後藤氏は「ご実家で使っていたのが姫路のご当地醤油だったため、ジョイフルの提供規模では採用することができず、味の再現が難しかった」と説明。試作期間が1週間ほどしかなかったこともあり、30種類ほど試作したものの100点の出来まで仕上げるのが難しかったと振り返った。

株式会社ジョイフル 商品開発部 アシスタントマネージャー 小野寺重晶氏(左)と後藤麻衣氏(右)
フライヤーの中で鳥モモ肉が踊る
揚がったばかりの唐揚げ
唐揚げに2種類のソースが華を添える

「ヒカル考案 冗談抜きで旨いおかんの唐揚げ」を食べてみた!

 試食会では唐揚げげ6個と生野菜を載せたメインプレートに、ごはんとみそ汁、おしんこが付いた定食の形で提供された。

 注目の唐揚げは少し大きめサイズ。ひと口食べると、まず甘辛いタレが口中を刺激し、続いてもも肉ならではの肉汁がじゅわっとあふれる。甘辛いばかりだと飽きてしまうけれど、生姜のさわやかさがそれをカバー。まさにごはんのおかずにピッタリの味付けだと実感。店舗では9個入りも選択できるが、その際は「ごはんのおかわりが必須」と断言しておきたい(12月14日19時30分~2022年1月18日15時まで、対象メニューを注文すると、ライスおかわり1杯が無料のキャンペーンを実施する)。

 ヒカル氏もこの仕上がりには満足したようで「今回の唐揚げは僕の母親の味を忠実にジョイフルさんが再現してくれて完成したもので正直、食べ比べてもほとんど差がないぐらい、分からないぐらいのレベルだと思っています。実の息子の僕が両方食べ比べてそう思ったので、本当に母の味を大衆向けによくやれたなと思いました。最初のときはもっと完成度が低くて、それでも諦めずにジョイフルさんがやってくれたので凄く美味しいのができあがったんじゃないかなと思っています。

 第1弾のハンバーグも売れたんですけど、今回の唐揚げもおそらくロングヒットすると確信しているので、僕もYouTubeでそれを広めながら、お互いにwin-winになれるような関係を築いていけたらと思っています。第1弾、第2弾と成功が僕のなかでは確信的なので第3弾、第4弾とどんどん継続していくことで、多くの人に愛されるものを届けていけたらと思っています」とコメントした。

ヒカル氏も旨さに太鼓判
第1弾の「冗談抜きで旨いハンバーグ」

 この商品は店舗で提供されるほかECサイト、スーパーなどの店頭でも販売される。こちらはお肉と粉、ソース2種類をセットにした商品で、家庭で調理を行なうことで「できたてを食べていただける(山本氏)」という。また、同社サイトでは、この商品を使ったアレンジレシピも公開している。

 また、東京では12月10日に宅配専門となる「ジョイフル赤坂南部坂店」をオープン。こちらを利用することで都心部においてもデリバリーで注文が可能だという。

「ヒカル考案 冗談抜きで旨いオードブル(大)」(4318円)
「ヒカル考案 冗談抜きで旨いオードブル(小)」(2698円)
「ヒカル考案 冗談抜きで旨いヒカルBOX」(1251円)
唐揚げ9個となんこつ唐揚げ、ポテトフライ(180g)のセット。お好みソース、ハニーマスタード、ケチャップ付
ECサイトなどで販売中の冷凍惣菜
ヒカル考案 冗談抜きで旨いおかんの唐揚げのパッケージデザイン。ナマの鶏肉を自宅で調理するタイプで、お店の味を家庭でも楽しめる