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スイーツ好き1位は愛媛県・みんな大好きシュークリーム! モンテール「スーパー・コンビニスイーツ白書2022」発表

2022年3月3日 発表

株式会社モンテール 広報担当 関根裕美氏

 洋菓子の製造・販売「モンテール」は、3月12日の「スイーツの日」に合わせて、「スーパー・コンビニエンスストアの洋生菓子(スイーツ)に関する経年変化の調査」に加えて、「47都道府県別のスイーツ事情」をまとめた「スーパー・コンビニスイーツ白書2022」を発表した。

「スーパー・コンビニエンスストアの洋生菓子(スイーツ)に関する調査」は、2007年から毎年実施しており、16歳~64歳の男女約1000人にインターネットで行なった。なお、各年の結果は、居住エリア・性年代の人口構成比に合わせてウエイトバック集計をしており、表示しているサンプル数はウエイトバック後のものとなる。

「47都道府県別のスイーツ事情に関する調査」は、1月17日~19日に、47都道府県より約200人ずつ合計9391人に、3カ月に1回以上スーパー・コンビニスイーツを購入する人を対象にインターネット調査を行なった。四季とさまざまな風土が多様な日本において、スイーツの嗜好や違いを分析した。

スイーツの購入場所トップは8年連続スーパー。ドラッグストアが躍進

株式会社モンテール 広報担当 蓮見真理氏

 モンテール広報担当 蓮見真理氏は、「スーパー・コンビニエンスストアの洋生菓子(スイーツ)に関する調査」の経年比較の調査結果を説明した。

 スイーツを買う場所については、8年連続「スーパー」がトップの60.4%で、40代女性は7割以上がスーパーで購入している。トップ5は2020年同様の順位で、2位がコンビニエンスストア(53.3%)、3位が専門店(21%)、4位が百貨店(12.2%)、5位がドラッグストア(10.7%)となった。

 スイーツの購入には身近なスーパーやコンビニエンスストアを選ぶ人が多い一方で、2020年より「スーパー」は7.1ポイント、コンビニエンスストアは5.1ポイント購入率が減少している。代わりにドラッグストアが2021年は10.7%と過去最高の数値となった。背景には、ドラッグストアでも食料品などの取り扱いが多くなり、スイーツも購入できるようになっていることの影響が考えられるという。

 なお、スーパーは「価格と味」や「品揃えのよさ」が、コンビニエンスストアは「美味しさと手軽さ」や「新商品のサイクルの早さ」が好評価を獲得している。

 また、約7割が「月1回以上」、約4人に1人は「週1回以上」スーパーやコンビニエンスストアのスイーツを購入しており、使う平均額は208円で、同項目の調査を開始した2009年以来、過去最高値となった。

 性年代別に見ると、1位は女性20代(244円)、2位は女性30代(234円)、3位は男性60代(227円)と、幅広い層に支持されていることが分かる。

スーパー・コンビニスイーツ人気ナンバーワンは15年連続で「シュークリーム」

 スーパー・コンビニエンスストアでよく購入するスイーツは、15年連続で、1位「シュークリーム」(70.2%)、2位「プリン」(49.1%)で、不動の人気を誇る2大スイーツという。男女別のランキングでも、トップ2は同様で、全体3位は「エクレア」(39.8%)。

「シュークリーム」は、特に男性30代(80.9%)、40代(81%)から多くの支持を得ているという。

 なお、女性10代のみ、「プリン」(64.1%)が1位を獲得している。

魅力を感じるスイーツの食感は「なめらかな」が7年連続一番人気!

 魅力を感じるスイーツの食感は、「なめらかな」(39.5%)が2015年以来、7年連続の1位。2位は、男性は「ふわふわ」(30.7%)、女性は「とろーり」(37%)が人気。

 これまで人気が低かった食感の「軽い」(2021年14.3%/2020年10.6%)、「パリッと」(2021年11.8%/2020年8.7%)で、3ポイント以上の上昇がみられた。さまざまな食感のスイーツが登場し、好みも多様化しているという。

97%がスーパー・コンビニのスイーツを「自宅で食べる」

 2009年以降、スーパー・コンビニエンスストアのスイーツは自宅で食べる人がほとんどで、「職場」と答えた人はコロナ禍もあり、2020年に引き続き減少傾向という。

 また、スイーツを食べる時間帯については「午後」(49.6%)が最も多く、次いで「夜(39.3%)、「夕食時」(22.8%)だった。「夜」に食べる人は2020年(38.4%)より上昇し、コロナ禍で夜に自宅で過ごす人が多くなった影響があるという。

 男性は「夜」にスイーツを食べる人が多い一方、女性は「午後」が多い。男女でスイーツを求める時間帯に違いがあることが分かる。

「47都道府県別のスイーツ事情」スイーツ好き1位は「愛媛県」

 モンテール広報担当 信田ひとみ氏は、「47都道府県別のスイーツ事情」に関する調査結果を説明した。

株式会社モンテール 広報担当 信田ひとみ氏

 スーパー・コンビニエンスストアのスイーツが好きかという問いには、回答者全体で95.1%の人が「好き」と回答(好き・とても好きの合計)。

 都道府県別にみると、「愛媛県」が99.5%と最も多く、2位「広島県」(98.5%)、3位「和歌山県」「香川県」「大分県」(97.5%)が同率で、トップ5には西日本の県が並んだ。

 エリア別にみると、1位「中国・四国」(96.4%)、2位は「九州・沖縄」(95.8%)となり、都道府県別の結果と同様、比較的暖かい地域でスイーツ好きの割合が高い。

「とても好き」と回答した人の割合では、「神奈川県」「沖縄県」(36.5%)と同率で1位で、両県では3人に1人以上がスイーツをこよなく愛しているということが分かる。

 また、47都道府県中で最もおやつの回数が多いのは「奈良県」(1.44回)で、家族団らんでスイーツを囲む人も多いという結果が出ている。なお、最もおやつの回数が少ないのは「岩手県」(1.06回)だった。

よく買うスイーツの種類は、全ての都道府県で「シュークリーム」がトップに

 経年比較の人気ランキングでも人気だった「シュークリーム」は全ての都道府県で1位で、2位は「プリン」。

 3位は、都道府県ごとで「エクレア」と「ロールケーキ」に分かれ、「ロールケーキ」の方が人気の地域が多い中、「エクレア」好きの割合が上回ったのは、東北では「山形県」、関東では「千葉県」「東京都」「神奈川県」、中部では「福井県」「静岡県」、近畿では「三重県」「和歌山県」、中国・四国では「岡山県」「広島県」「山口県」「愛媛県」「高知県」、九州・沖縄では「長崎県」「大分県」「宮崎県」の16都県。

 特に「エクレア」好きが多かったのは「和歌山県」で、「ロールケーキ」32%、「エクレア」42.5%で10.5ポイント差だった。

 次いで「神奈川県」は「ロールケーキ」33%、「エクレア」40.5%で7.5ポイント差だった。首都圏の千葉・東京・神奈川では「エクレア」好きな人が多いという。

 なお、生どら焼きなどの「和スイーツ」は、1位「石川県」(37.5%)で、続いて「東京都」(35.5%)で人気があるという。

「甘さしっかり」好きが全国では多数派

 スイーツの「甘さ」の好みについては、全体では「甘さしっかり」が59.1%、「甘さ控えめ」が40.9%で、「甘さしっかり派」が約6割で多数派となった。

 若い世代では「甘さしっかり派」が多く、50・60代では「甘さ控えめ派」が支持されており、年代が上がるにつれて「甘さ控えめ派」が増えている。

 なお、都道府県別に甘さの好みを見ると、「甘さしっかり」を最も好むのは「静岡県」で、全体(59.1%)より5.4ポイント高い64.5%だった。

 最も「甘さ控えめ」を好むのは、「岩手県」(49.5%)で、全体(40.9%)より8.6ポイント高かった。

 エリア別に甘さの好みを見ると、「近畿」(60.3%)が最も「甘さしっかり派」が多い。僅差で2位は「中国・四国」(60.2%)、3位は「関東」(60.1%)。

「甘さ控えめ派」が最も多いエリアは「北海道」(45.5%)、2位は「東北」(43.5%)で、寒冷地域では控えめな甘さが好まれる傾向がある。

分かれるクリームの好み。「シュークリーム」はホイップ・カスタードクリームの「2層」が多数派

 スーパー・コンビニエンスストアのスイーツで、全ての都道府県で人気1位の「シュークリーム」のクリームは、67%と約7割が「2層派」であることが判明。「1層派」(25.4%)も4人に1人の割合となった。

 また、「1層派」を年代別に見ると、若い世代の方がカスタードクリーム1層を好む割合が高いことが分かった。10代は32.2%、20代は30.3%、30代は25.5%、40代は22%、50代は20.4%、60代は25.9%。

 都道府県別で「2層派」が多いのは、スイーツ好きが最も多い「愛媛県」(76%)が1位で、2位「長野県」(75%)、3位「滋賀県」(74.5%)。

 カスタードクリームメインの「1層派」が多いのは、「沖縄県」(37.5%)、「山口県」(34.5%)、「長崎県」(34.5%)で、暖かい地域で好まれている。

 スイーツ全般では、「ホイップクリーム派」47.2%、「カスタードクリーム派」48.7%と拮抗した。ホイップ派が多いのは、「中部」「東北」。カスタード派が多いのは、「九州・沖縄」「中国・四国」。

 都道府県別ランキングだと、「ホイップクリーム」好きは1位「青森県」(55%)で、2位「長野県」(54.5%)、3位は同率で「岐阜県」「愛知県」「和歌山県」(53.5%)。東北地方、中部地方の県がランクインした。

「カスタードクリーム」好きは、1位「大分県」(59.5%)、2位「沖縄県」(58.5%)、3位「兵庫県」(57.5%)、4位「大阪府」(55%)、5位「宮崎県」(54.8%)と、九州・沖縄、近畿の府県がトップ5となった。

 シュークリームの「1層派」で1位だった「沖縄県」は、同ランキングでも2位となり、カスタード人気の高さがうかがえる。

全国のスイーツの人気フレーバートップ3は、「バニラ」「チョコ」「ミルク」

 スーパー・コンビニエンスストアのスイーツ全般について好きなフレーバーは、「バニラ」(60.4%)、「チョコ」(51.4%)、「ミルク」(50%)が、4位以下に大きな差をつけて全国ではトップ3となった。

 4位の「苺」(33.3%)、5位の「チーズ」(30.2%)も3割以上の人が好きと回答した。

「バニラ」と7位「あんこ」、10位「栗」は、年代が上がるほど好きな人の割合が増え、50代・60代から特に人気を集めている。一方、「チョコ」「苺」、6位「キャラメル」、8位「抹茶」は、特に10代の割合が平均よりも高いという傾向があった。

 全国で最も人気のフレーバーに選ばれた「バニラ」が好きな人が一番多いのは「長崎県」(70.5%)で、7割と高い支持を得ている。「チョコ」は「沖縄県」(61.5%)で人気が高く、「ミルク」は「東京都」(58%)で特に好まれている。

「和スイーツ」好きの石川県は「抹茶」好きが最多の34%。

スイーツ選びの基準や理由は、「価格が安いこと」「贅沢感」を重視

 スーパー・コンビニのスイーツを選ぶ際の基準は、全体では「価格が安い」(55.9%)ことが最も重視されていることが分かった。2位は「贅沢感がある」(34.4%)、3位は「容量がちょうどよい」(23.6%)がランクイン。

 5位「期間限定のものである」(19.9%)や、7位「季節感がある」(18.0%)など、今しか食べられないものを選ぶことを重視する人と、6位「定番のものである」(18.9%)ことを重視する人はそれぞれ一定の割合でいる。

 また、項目別に都道府県で見ると、贅沢感を大切にする「高知県」(43%)、定番の味を愛する「福井県」(29.5%)、季節感重視の「京都府」(23%)、健康志向の「東京都」(15%)、地元愛の高い「宮崎県」(10.7%)、「沖縄県」(10.7%)などスイーツを選ぶ点での地域差があることも分かった。

スーパー・コンビニのスイーツを食べる理由は「自分へのご褒美」

 スーパー・コンビニエンスストアのスイーツを食べる理由の全体での1位は、「自分へのご褒美として」(44.1%)となった。3位「ストレスを緩和するため」(34.1%)、4位「疲れを癒やすため」(33.6%)も3割以上となり、スイーツが多くの現代人の心を癒やしている様子がうかがえる。

 各項目の都道府県ごとの選択率と全体平均と比較しポイントが高いところを見ると、「自分へのご褒美として」は「島根県」(51%)が最も多く、「贅沢感」を重視している「高知県」(50.5%)も2位にランクイン。

「ストレスを緩和するため」でも「島根県」(45%)が全体に10.9ポイントの差をつけてトップとなり、島根県ではスイーツをご褒美やストレス緩和のために食べる人が多いことが分かった。

 同社の商品は、日経POS情報の「チルドシュークリームカテゴリー」で2003年から18年連続、「チルドエクレアカテゴリー」で1999年から22年連続売上ナンバーワンをそれぞれ獲得しており、スイーツを通じて、「おやつの時間のワクワク」を届けるという企業メッセージのもとに製造しているという。