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乃が美、創業当時の配合で原点回帰を目指した復刻「生」食パン

4月27日~5月31日に現行品と切り替えて期間限定販売

2022年4月27日~5月31日 期間限定

復刻「生」食パンの柔らかさをアピールする店舗運営課 課長の福田圭一氏

 乃が美は、4月27日~5月31日の期間限定で復刻「生」食パンを販売する。現行の生食パンと切り替えての販売となる。価格はレギュラー(2斤)が972円、ハーフ(1斤)が486円。

 4月25日に都内で開催された発表会において、同社 店舗運営課 課長の福田圭一氏は、「シンプルに感動できる食パンが少ない。感慨を込めて食べられる食パンが無い。米と並ぶ主食であるにも関わらず、卵アレルギーや歯が悪いという理由で食べられない方がいる」といった課題意識が創業のルーツだとした上で、「食パンを通じて新しい食文化を作るということが私たちの創業からの志」だと説明。

 食文化として定着させるという目標に対し、「何回も食べたくなる緻密な設計、飽きの来ない魅力の設計」こそが乃が美の最大の特徴だという。同氏によれば、こだわりの一つとして、バターよりもトランス脂肪酸が少ないマーガリンをあえて使うことで、素材自体を引き立てる味わいを実現しているのだとか。

 あわせて大切にしているのが職人の育成で、食パン作りに特化して製造工程を日々繰り返し、その中で品質を突き詰めるからこそ、わずかな味や製法の違いに気づくようになり、一人ひとりの食パンへの味の感度の高さにつながっているとする。

復刻「生」食パン

 そんな中で新たに開発された復刻「生」食パンだが、創業から9年間で品質管理や製造技術が進化しており、このタイミングで創業時の配合を用いた生食パンを現在の技術で復刻させることで、当時を超えるおいしさを追求できるのではないかと考え、企画の実現に至ったという。

 原料の配合については、創業当時の“黄金比率”に原点回帰。福田氏によると、現行品と比べると、甘さが控えめで、余韻がさわやかで、しっとり感を控えめにすることで、その分柔らかさが際立った作りになっているとのこと。

 同氏は、今回の商品について、「今後、乃が美が目指す食文化創造のスタート地点にしたい」と述べた上で、今夏発売予定の“幻の食パン”のシルエットを紹介。かなりの自信作だとしている。