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しゃぶしゃぶ温野菜、肉の焼ける音から始まる汁なし韓国風「ピリ辛!味噌鍋」

2022年6月2日~7月7日 販売

しゃぶしゃぶ温野菜「ピリ辛!味噌鍋」

「しゃぶしゃぶ温野菜」(レインズインターナショナル)は、6月2日から7月7日までの期間限定で「ピリ辛!味噌鍋」を提供する。食べ放題コースのみで「牛しゃぶコース」が3278円、「厳選牛とイベリコ豚コース」が3608円、「たんしゃぶコース」が4158円。

「ピリ辛!味噌鍋」は、しゃぶしゃぶがメニューとなっている温野菜にとってはめずらしい汁なし鍋。このメニュー登場の背景についてレインズインターナショナル 第一マーケティング本部 マーケティング企画部 部長の杉山仁美氏は、「約3か月前、店舗でお客さまにアンケートを取得したところ、圧倒的に多かったのが、『お肉が食べたくて来店しました』という声だった。それではとお肉のさまざまな美味しさを追求するなかでできたのがこのメニュー」だそう。

 お肉の美味しさを追求しながら、たくさんの野菜が使われているのもこのメニューの特徴だそうで、「肉も野菜も食べるのが止まらない鍋を目指して開発した」と話す。

しゃぶしゃぶが並ぶ温野菜の中ではめずらしい汁なしメニューの「ピリ辛!味噌鍋」と、隣の鍋にはお勧めの塩モツ出汁鍋

 実際に目の前に登場したピ「ピリ辛!味噌鍋」は、本当に水分が入っていない。一緒に頼むのにお勧めということで鍋の半分に入っている塩モツ出汁はしゃぶしゃぶなので水分たっぷりだけに、その落差が際立つ。ところが、約5分間、火を入れると驚くほどたくさんの水分が野菜からしみ出してくる。できあがったころには鍋の中は水分であふれている。登場したときとの差も楽しい。

火を入れてしばらくしてからタレを投入
火を入れる前はかなりの高さがあるが、肉の下には野菜が入っているので、火にかけているうちに水分が出てくる。高さも火が入るうちに低くなっていく

 商品開発を担当した第一マーケティング本部 温野菜商品企画部 部長の井筒貴裕氏は、「せっかく温野菜に来ていただいたお客さまに、『面白い! こんな鍋は初めて!』と喜んでもらえるメニューを目指して開発した。水なし鍋ということで、火にかけたときに焼ける音、途中でタレを入れることで生まれるシズル感、さらに火が入ってくるにつれて立ち上ってくる香りと五感を刺激するものを目指した」という。

 火にかけている途中でかけるタレも赤く、商品名もピリ辛となっているだけに、完成したお鍋の具材を辛いことを覚悟して口に入れてみたが、意外にもそれほど辛くない。むしろ少し甘みを感じる。そのあとで辛さも感じる。どこかで口にしたことがある味だ。ご飯をかっ込みたくなる、食べるほどに食欲を刺激するようなこの味は韓国料理のプルコギ鍋の味だ。

「プルコギは、お肉をいっぱい食べたい衝動を満足させるメニューであると同時に、野菜もたくさんとることができる。お肉を食べてスタミナをつけたいときにはぴったりのメニュー」と杉山氏。

 しかし、開発の際には、「我々が提供しているのは90分間食べ放題メニュー。一杯食べただけで満足してしまうような味の濃さでは、90分間も食べ続けることができない。満足感もありつつ、90分間食べ続けることができるメニューとするために、どの程度の味の濃さがよいのかという点で試作を重ね、しっかりした味付けではあるが、味が濃すぎず、90分間食べ続けられる味として今回のメニューが完成した」(井筒氏)と、ちょうどよい頃合いを見つけ出すのに苦労したそうだ。

「ピリ辛!味噌鍋」の具材として肉や野菜も追加できる
完全に火がとおると、野菜から出た水分で、最初が水分なしの鍋だったとは思えない状態に

 セットで提供される「ピリ辛!味噌鍋」専用ご飯は、青ネギや揚げニンニク、玉子の黄身が載ったもの。ご飯を見ているだけで食欲が増してくるようなビジュアルだが、ここに鍋の具材の肉や野菜を載せ、混ぜて食べると確かに美味しさが増す。

「この専用ご飯は、開発途中、社内の女性陣から反響が大きかった。男性と一緒に食事に行くときにはちょっと抑え気味になるけれど、女性同士でお店に行った際にはがっつり食べられるメニューを食べたいと。そんなときにぴったりということで、完食する女性陣が続出した」と杉山氏は明かす。

セットになっている専用ご飯は、ネギや揚げニンニク、タマゴの黄身が乗ったこのままで食べても美味しそう
塩モツ出汁鍋にモツを入れて食べると、モツも具材として楽しめる

 90分食べ続けられることを考えて作られたというだけあって、タレの味はしっかりついているものの、食べ続けても飽きることなく食べ続けられる。肉もたくさん食べられるが、野菜がたくさん入っているので、自然とたくさんの野菜をとれるのもありがたいメニュー。

 専用ご飯があるものの、〆にはうどんが用意されている。甘辛いプルコギ風のタレは、うどんをからめて食べるのにもぴったりだ。あまり行儀はよくないかもしれないが、専用ご飯の上にうどんを置いてかっこんでみたら、これもまた美味しく食べることができた。

 今回、鍋の半分にはお勧めという塩モツ出汁が用意された。モツをしゃぶしゃぶして食べたが、こちらはさっぱりしながらもしっかりとした味付けで、「ピリ辛!味噌鍋」とはまったく違う味わい。ただ、「ピリ辛!味噌鍋」にもモツも合わないわけがない。一緒に食べるのにぴったりな味であった。モツが苦手でなければ、ぜひ、セットで頼んで楽しみたい。

うどんも追加できるので、鍋に入れて食べることができる
うどんや鍋の具材をご飯の上に載せて食べるとまた別の味わいに