ニュース
セブンカフェ、マイボトル利用の実証実験を社内でスタート
2022年9月2日 12:07
- 2022年9月1日~30日 実施
セブン-イレブン・ジャパンは9月1日、「セブンカフェ」でのマイボトル利用についての実証実験を社内でスタートした。
今回の実証実験は、従業員の環境意識向上や産業廃棄物の削減効果を検証などを目的に実施されるものだが、商品本部 デイリー部 FF・冷凍食品 マーチャンダイザーの櫻井宏子氏によれば、将来的には店舗への導入も見据えて課題を洗い出す目的もあるという。
都内の本部ビル5階にカフェマシン2台とボトル洗浄機を設置し、約500名の従業員に専用のマイボトルを配布し、9月30日まで効果を検証する。
設置された自販機は、一部の店舗に設置している自販機型のカフェマシンを高さのある専用ボトルが入るように改良したもの。nanacoと現金で決済可能となっており、今回の取り組みでは通常価格から10円引きで購入できるようになっている。
実証実験ということで設定で無料にすることも可能だが、金銭的な負担があることで商用化した場合に近い状況での運用となり、効果検証の精度向上や課題の発見につなげることを期待しているとのこと。
カフェマシンでは、ブラックコーヒーのホットとアイスが提供され、容量はRとLから選べる。店舗では氷入りのカップを購入し、マシンにセットする流れとなるが、今回は専用ボトルを使用することから、隣に設置された冷凍庫から袋に入った氷を取り出し、ボトルに入れた後、マシンにセットする形になっている。
また、カフェマシンの隣には、パナソニックが開発した専用のボトル洗浄機が設置されており、利用者はコーヒーを抽出する前にこちらでボトルを洗浄する。市販の食洗機事業で培ったノウハウが活用されているとのことで、新開発ノズルによる高圧水流と70℃の高温水で約45秒でボトル内部とフタを同時洗浄できる。
従業員に配布されたマイボトルは、サーモスが市販している真空断熱構造のタンブラーにオリジナルデザインを施したもの。通常の紙やプラスチックのカップと比べ、長時間の保温が可能で、結露でカップ周辺が水浸しになることもない。
櫻井氏は、店舗への導入にあたっては、「衛生管理の問題やマシン、商品の課題もあり、まだまだクリアしていかなければいけない課題があるが、今回は第一歩ということで社内で取り組みを開始した」と説明。商用化の見通しは立っていないが、近い将来、SDGs対応のカフェマシンを店頭で目にすることになるかもしれない。