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ドミノ・ピザ、プレーンピザ後継のダブルモッツァレラは本当にレベルアップしているのか?

2022年9月29日 取材

「ダブルモッツァレラ」(左)と「プレーンピザ」(右)

 ドミノ・ピザ(ドミノ・ピザ ジャパン)は、1985年の創業以来37年間にわたって販売してきた「プレーンピザ」の内容を見直し、「ダブルモッツァレラ」にリニューアルすると発表した。プレーンピザの販売は終了となり、10月3日からダブルモッツァレラが販売される。

 プレーンピザは自由にトッピングを選んでオーダーするために用意している商品。同社によれば、海外では好きな具材をトッピングする人が多いが、日本人は自分で選んでオーダーすることが苦手な傾向があり、存在そのものがあまり知られていなかった。

プレーンピザ

 こうしたなか、今年6月に実施された「デリバリーLサイズピザを買うとMサイズピザ2枚無料!」キャンペーンでは、Lサイズ2000円という安さで一躍脚光を浴び、改めてその存在が広く知れわたることになった。

 ダブルモッツァレラへの“レベルアップ”という表現が使われているものの、プレーンピザの消滅は、こうしたキャンペーンでの裏技封じや実質的な値上げとも取られかねない。

ダブルモッツァレラ

 ダブルモッツァレラの価格は、Mサイズが1940円、Rサイズが2539円、Lサイズが3140円(持ち帰りはそれぞれ半額となる)。はたして価格に見合うだけのレベルアップはあるのか、一般には併売されることがないプレーンピザとダブルモッツァレラを特別に試食する機会を得た。

手前のダブルモッツァレラは糸引き抜群

 まずは見た目の違いだが、チーズとトマトソースだけというシンプルな構成となっているプレーンピザに対し、ダブルモッツァレラではその名のとおり、2倍の量のモッツァレラチーズが使用されているため、白い面積が多い。横から見ると、その分、焼き上がりの厚みも増していることが分かる。

 そして、一切れ手に取ってみると、ダブルモッツァレラでは溶けたチーズがビヨーンと糸を引き、倍増したチーズの重みや水分量の増加で生地がやわらなくなった影響もあってか、ピザの先端がたわむ状況を体感できる。

ダブルモッツァレラ(左)の方が厚みが増している
ダブルモッツァレラはチーズが溢れ出す

 肝心の味については、食べ比べてみると、プレーンピザがトマトの酸味を強く感じるのに対し、ダブルモッツァレラは滑らかな口当たりとともにチーズの旨みをしっかりと感じられるようになっていることが確認できた。

 同社では、トッピング用と位置づけていたプレーンピザに対し、ダブルモッツァレラは単体でもしっかりとおいしさを感じられるようになったとアピールしており、とりわけチーズが好きな人にはオススメの1枚に仕上がっている。