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松屋史上最大量の牛乳を使った「ホワイトソースハンバーグ定食」発売。ニンニクがきいたまろやかソース!

1日2.4トン/乳業120頭分の牛乳消費に貢献

2023年4月18日 テスト販売開始

2023年5月2日10時 全国発売

左から、松屋フーズ 販売促進企画部の中村祐輔氏と商品開発担当の磯崎氏

 松屋フーズは、牛乳廃棄問題の解決に貢献するため、農林水産省が進める「牛乳でスマイルプロジェクト」に3月22日より参画。その一環として、松屋から新メニュー「ホワイトソースハンバーグ定食」を5月2日に発売する(4月18日からテスト販売)。

 ホワイトソースの半分以上に牛乳を使用し、1日2.4トン、乳牛120頭分の牛乳消費を行なうとしている。これは松屋史上最大量の牛乳使用量となる(通常はソースの2~3割)。

株式会社松屋フーズ 販売促進企画部 中村祐輔氏

 4月18日のテスト販売に先がけて行われた試食会では商品開発の経緯について、「牛乳廃棄問題を知ってしまったからには、どうにかしたいと思い、急遽商品開発に移り1か月で商品化した」と販売促進企画部の中村祐輔氏は語る。

 新商品の開発は通常、半年前から着手し始め、ものによって異なるが半年~2年ほど時間がかかるという。今回、牛乳廃棄の問題の解決を最優先とし、5月2日に全国発売する。

試食用にソースを温めている様子。真っ白なホワイトソースからは、香ばしいニンニクの香りが立ち込め、空腹を刺激する
匂いだけでお腹が空いてくる。ホワイトソースに合う甘い香りのハーブを2種使用
いざ試食。見た目からして濃厚さが伝わる

 磯崎氏によると、風味増しにエストラゴンとパセリを使用し、ガーリックをきかせた“松屋らしい”味に仕上がったとのこと。さらに、カウンターセットでまろやかな味わいに変化をつけながら楽しめるという。

 ソースがとにかく濃厚でまろやか。ニンニクの香ばしい香りが食欲を刺激する。同商品の“味変”に関する社員20名へのアンケートでは、醤油が最も人気だったという。そのほか、ポン酢や「醤油+七味」「ポン酢+七味」「フレンチドレッシング+七味」などの合わせ技の回答もあったという。

カウンターセットで自由に味変ができる
今回は4種で味変してみた
一番人気の醤油で味変。1滴垂らすと途端にニンニクのパンチが出てくる
ポン酢の酸味で新たな味わいに
記者は七味が好みだった。まろやかさにシャープな刺激が心地いい
中村氏のおすすめはバーベキューソース。これは食べ盛りの高校生をはじめ男性に人気そうな味

 また、ハンバーグは新たにブラッシュアップしたもので、ハンバーグ100gあたりの同社比「カロリー16%カット」「脂質20%カット」「食物繊維2倍」を実現。とろ~りチーズのかかった「チーズホワイトソースハンバーグ定食」も販売する。

「チーズホワイトソースハンバーグ定食」について、商品開発担当の磯崎氏によると「チーズチーズしたチーズ」とのこと。チーズ好きな人にチーズを存分に楽しんでもらえるよう、ホワイトソースに合うよう設計したという。

 中村氏は、「ホワイトソースを使った商品が多く発売される冬に向けて、理想は色んな企業が牛乳廃棄問題解決のための同プロジェクトに参画していければ」と述べた。「ホワイトソースハンバーグ定食」の販売目標数は、60万食。新しい試みのため堅実な目標としている。

 また、「店舗での経験や本社での営業、開発を経て、すごいこだわってい作っていると分かった。街中では小腹が減ったから松屋に入るという人も多いと思うが、今回のように色々な価値を付けて喜んでもらえたり、世の中のためになったりすることを促したい」と展望を語った。

松屋「ホワイトソースハンバーグ定食」

・「ホワイトソースハンバーグ定食」(780円)
・「チーズホワイトソースハンバーグ定食」」(930円)
※持ち帰りも可能だが、みそ汁は別途60円

「ホワイトソースハンバーグ定食」(780円)