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サントリー、ノンアル最盛期の夏に向けて新商品3品発売

ビールテイスト/ハイボール/ロゼ

2023年6月6日 発表

ノンアルコール飲料最盛期に向けた新商品3品

 サントリーはノンアルコール市場最盛期の夏に向けて新商品3品を順次販売していくのにあたり、「ノンアルコール飲料」戦略・新商品発表会を開催。

 ノンアルコール飲料市場の動向、今後のノンアルコール飲料新商品などについて、サントリー 取締役常務執行役員 戦略本部長の林正人氏が説明した。

ノンアルコール飲料市場について

 林氏によると、国内ノンアルコール飲料市場の実績推移は、コロナ前の2019年比で2022年は約1.2倍。購入者数も健康意識の高まりなどにより、増加している。

国内ノンアルコール飲料市場 実績推移
ノンアルコール飲料 購入者数

 2023年の販売見込みについては、コロナ禍における在宅がなくなってきていることや、業務用の回復を考慮に入れて、ノンアルコール飲料全体で前年比101%と林氏。市場前年比では、3%減となる1712万ケース(8.4L換算)と見込んでいる。

ノンアルコール飲料 2023年の販売見込み

【訂正】初出時、配布資料に誤りがあったため訂正いたします。

サントリーがノンアルコール飲料で目指す姿

 サントリーは、ノンアルコール飲料を「0.00%のお酒」と定義し、お酒を飲む人も飲まない人も一緒に楽しめる文化を創造することを掲げている。

サントリーがノンアルコール飲料で目指す姿

 これを実現するために、圧倒的美味の実現、ラインアップの拡充、0.00%のお酒だからできる魅力を提案することに取り組んでいる。

 こうしたなか、ノンアルコール飲料最需要期の7月に向けて、ラインアップ強化に着手。新商品3品を6月20日から順次販売する。

7月に向けてノンアルコール飲料のラインアップ拡充

ノンアルコール飲料新商品

記憶力に着目した機能性表示食品「あしたを想うオールフリー」

発売日: 2023年6月20日
価格: 希望小売価格は設定していない
内容量: 350mL
アルコール度数: 0.00%

 記憶力(言葉や見たものを思い出す力)を高めるのに役立つ機能性関与成分GABAを100mg配合(1日GABA100mgの摂取を12週間続けた結果、記憶力を高めるのに役立つ機能が示されている)。

 コロナ禍などにより、将来を見据えた健康にも気を配る人が増えていることが考えられるとしており、なかでも記憶力の低下やもの忘れが40代以降の多くの人にとって身近な悩みであることが同社が行なった調査で分かったという。

 ノンアルコールビールテイスト飲料に対して、記憶力に着目した機能を加えることで、市場のさらなる活性化を図るとしている。

あしたを想うオールフリー

「のんある晩酌 ハイボール ノンアルコール」通年販売

発売日: 2023年6月27日
価格: 158円前後(税別)
内容量: 350mL
アルコール度数: 0.00%

 2022年12月に限定発売した「のんある晩酌 ハイボール ノンアルコール」は、ウイスキー原酒を使用した味わいがウイスキー飲用ユーザーから高い評価を得たという。

「のんある晩酌 ハイボール ノンアルコール」から見えてきたチャンス

 一方、ノンアルコールユーザーからは「ウイスキー感はあるけど少し雰囲気が重たい気がする。ノンアルならもっと気軽で爽やかなハイボールが欲しい」との声など、ハイボールのような爽快感を強化し、中味のブラッシュアップをすることで、さらなるユーザー拡大の可能性が見えてきたという。

 そこで、後味のキレ・爽快感・飲みごたえを強化し、まるで“お店で飲むハイボール”のような味へ進化させ、デザインも一新し、6月27日より通年販売となる。

のんある晩酌 ハイボール ノンアルコール

「ノンアルでワインの休日(夏のロゼ辛口)」限定販売

発売日: 2023年7月18日
価格: オープン価格
内容量: 350mL
アルコール度数: 0.00%

 ノンアルコール飲料需要が高まる夏場に、季節ならではの味わいが楽しめる限定品“ノンアルコールのロゼ スパークリングワイン”を発売。

 暑い夏にも飲みやすい辛口の味わいに仕上げた。ノンアルコール飲料市場のさらなる活性化を目指すとしている。

ノンアルでワインの休日(夏のロゼ辛口)

ノンアルコール飲料体験接点の拡大

 ノンアルコール飲料最盛期に向けたラインアップ拡充のほか、「ノンアルコール飲料の魅力を提案するため、体験接点の拡大に取り組む」と林氏。

 2022年は首都圏を中心に「のんある酒場」を出店していたが、イベント出店など2023年は展開エリアを全国へ拡大し、ノンアルコール飲料需要期に集中して体験接点を広げる。前年比約1.7倍の3万1000杯を計画している。

ノンアルコール飲料体験接点の拡大
70.4%のノンアルコール飲料体験者が、体験後のアンケートで「ノンアルのイメージが変わった」と回答しているそうだ