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サントリー、“記憶力”に着目した機能性表示食品「あしたを想うオールフリー」6月20日発売

ビールテイストで需要創造し、ノンアルコール飲料市場の活性化を目指す

2023年6月20日 発売

サントリー「あしたを想うオールフリー」

 サントリーは、「あしたを想うオールフリー」を6月20日に発売する。記憶力を高めるのに役立つ機能成分GABAを100mg配合している(加齢に伴い低下する認知機能の一部・言葉や見た物を思い出す力)。

 オールフリーブランドからは、内臓脂肪に着目した「からだを想うオールフリー」が2019年7月に発売されており、今回は機能性表示食品第2弾となる。

ビールテイストで需要創造し、ノンアルコール飲料市場の活性化を目指す

 発売に先がけて開かれた新商品発表会では、サントリー ビールカンパニー ブランド戦略部長の梅原武士氏が「コロナ禍を経て、世の中の健康意識は大きく高まった。今、目の前にある健康課題だけでなく、より将来を見据えた健康にも、人びとは目を向け始めている」と背景を説明。

 ノンアルコール飲用者の多くにとって、ビールテイストはノンアルとの初めての接点であり、ビールテイスト新需要創造に取り組むことは、ノンアルコール飲料市場全体の活性化に直結すると梅原氏は語る。

「ビールテイスト」で需要創造に取り組む意義

コロナ禍でノンアルコール飲料の「健康機能」ニーズが拡大

 梅原氏によると、ノンアルコール飲料には大きく3つのニーズが存在するという。

1.飲めない日も気分を味わえる「お酒らしい雰囲気」
2.好きな時・手軽に気分を上げられる「リフレッシュ」
3.健康を気遣って楽しめる「健康機能」

ノンアルコール飲料の3大ニーズ

 コロナ禍で、よりよい生活や生き方のためには健康的であることが重要との意識が芽生えてきていると考え、これを応援する商品を開発したという。

 ノンアルコールビールテイスト飲料市場でも、2022年は2019年比で116%増、うち高機能系は223%増。

 ローズヒップ由来ティリロサイドが内臓脂肪を減らす「からだを想うオールフリー」の2022年出荷実績は374万ケースで前年比110%増となっている。

ノンアルコール飲料「高機能系」が市場をけん引
より将来を見据えた健康にも目を向け始めていると推察

 新しい機能価値の方向性として調査を行なったところ、将来に向けた不安や悩みの中では特に、記憶力の低下やもの忘れにポテンシャルがあると梅原氏。

 特に40代以降の多くの人にとって身近な悩み事であり、内臓脂肪・体脂肪の悩みと同等規模のボリューム感で、重複が少なく、さらなるノンアルコール飲料飲用者の拡大に挑戦した。

将来に向けた不安・悩みの中では特に「記憶力」にポテンシャルを確認

記憶力に着目した機能性表示食品「あしたを想うオールフリー」

「あしたを想うオールフリー」は、1日GABA100mgの摂取を12週間続けた結果、記憶力を高めるのに役立つ機能が示されているGABA(γ-アミノ酪酸)を機能性関与成分として含んでいる。

「あしたを想うオールフリー」機能性関与成分

 中味は、ビールのような飲みごたえと心地よい余韻を実現。しっかりとした苦みとビールのような香りにこだわり、クセになる飲み終わりを設計した。

 ターゲットは、加齢の自覚はあるが「自分はまだ大丈夫」と思っていたい、40代以降のビール好き男女としている。

「あしたを想うオールフリー」ターゲット層

 マーケティング戦略としては、南海キャンディーズを起用し、テレビCMからWeb・SNS・店頭で、積極的に製品の認知を図るという。6月~12月の販売計画は90万ケース(8.4L換算)とのこと。