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松屋とミツカンの担当者が語る「“松屋風”ロモサルタード定食」誕生の裏側

6月20日10時発売の新メニューを一足早く試食

2023年6月20日10時 発売

“松屋風”ロモサルタード定食(1枚盛)

 松屋(松屋フーズ)は、6月20日10時に「“松屋風”ロモサルタード定食」を発売する。これに先立ち、同社が説明会を開催し、担当者がメニュー開発の裏側を紹介した。

 販売促進企画部の中村祐輔氏は、販売に至った経緯について「ミツカン様からお酢活キャンペーンをいろんな企業を巻き込んで実施するので、松屋さんも一緒にいかがでしょうかとお声がけをいただいた。20~30商品をご提案いただき、その中で私たちはロモサルタードを選び、商品化した」と振り返る。

松屋フーズ 販売促進企画部の中村祐輔氏

 ロモサルタードは、日本から遠く離れたペルーの料理だが、「南米で唯一醤油を使っている国らしく、ここでできた味というのは日本人にも合うんじゃないか」と考えたという。ちなみに、現地の言葉で、ロモは肉、サルタードは炒めものを意味する。

 企画を持ち込んだミツカン マーケティング本部 マーケティング企画3部 フードソリューション2課の河原裕之氏によれば、誰も本場のロモサルタードを食べたことがないため、“正解”が分からない中で、都内のペルー料理専門店さんのものを買ってきて松屋側でイメージを膨らませていったという。

ミツカン マーケティング本部 マーケティング企画3部 フードソリューション2課の河原裕之氏

 メニュー開発を担当した商品開発部 商品開発グループ チーフマネジャーの磯﨑裕史氏は、「都内のペルー料理店では牛肉で出されているところが多いが、(松屋では)豚肉(肩ロース)を使用している。本場ではフレッシュなトマトが入っていたりもするが、(今回は)使用していない」と語る。

 磯﨑氏によると、「そのままのレシピで出すと、ご飯に合わないため、アレンジしてご飯が進むようにした。今回はクミンをきかせるなど、香辛料の選択は配合を調整しながらやっていった。作ること自体は難しくないが、微調整に時間がかかった」という。

松屋フーズ 商品開発部 商品開発グループ チーフマネジャーの磯﨑裕史氏

 今回のメニューでは、ミツカンのぽん酢が使用されいてるが、「お酢を使う料理だが、お酢だと味が決まらない。そこでお酢ではなく、ぽん酢を使い、ご飯にもお肉にも土台にも合うメニューに仕上がった」のだとか。

 河原氏によれば、ミツカンのポン酢と言えば「味ぽん」が有名だが、今回の商品では醤油が入っていない「ぽん酢」が使用されているという。

 説明会では、発売を前に同メニューを試食する機会もあった。

 発表時に公表された説明や写真からは、甘酸っぱい中華風のものをイメージしていたのだが、漂ってくる香りから、すでに期待を裏切られることになった。松屋らしくニンニクがふんだんに使用されており、これにスパイスの香りが重なり、食欲をかきたててくれる。

 食べてみると、ピリ辛のスパイスの風味とぽん酢の酸味がしっかりと具材に馴染んでおり、厚切りの豚肉やシャキシャキした玉ねぎやパプリカの食感もあって、とにかくご飯が進んだ。

噛みごたえのある厚切りの豚肉
1日に必要な野菜の1/3を摂れる
10分かからずに完食

 今回はスタンダードな1枚盛(790円)を試食したが、100円を追加するごとに肉の枚数を増やしたり、他のメニュー同様にご飯の量を調節したりできるようになっている。1日に必要とされる野菜の1/3が摂れるメニューにもなっているので、このところの蒸し暑さにやられ、少しサッパリとしたものでパワーをつけたいという人にオススメだ。