ニュース

大阪王将 西五反田店「調理ロボ」導入で10月1日リニューアルオープン

自分だけの好きな中華が食べられる楽しみを提供

2023年10月1日 リニューアルオープン

大阪王将 西五反田店に調理ロボをテスト導入

 大阪王将は東京・品川の大阪王将 西五反田店に調理ロボット「I-Robo」3台をテスト導入し、10月1日にリニューアルオープンする。

大阪王将 西五反田店

開業日: 2023年10月1日
所在地: 東京都品川区西五反田1-24-4
営業時間: [月~土]11時~22時30分(ラストオーダー22時)、[日・祝]11時~21時30分(ラストオーダー21時)
店舗面積: 88.59504m2
(26.8坪)
座席数: 34席

大阪王将 西五反田店

調理ロボ「I-Robo」導入背景

 街中華は限られたスペースでなるべくスムーズに早く調理を行ない、できたての料理を提供できるよう、逸品料理+白米+付け合わせの揚げ物といったセットが主流となっている。

 そのため、「レバニラとチャーハンのセット」や「回鍋肉定食に麻婆豆腐を付け合わせる」など、中華鍋で調理を行う料理を複数、タイミングをあわせて提供するのは難しいのが現実という。客が食べたいと思っているものを待たせることなく提供したいとの想いから、大阪王将流にカスタマイズした調理ロボの開発に至った。

「I-Robo」は大阪王将の職人技術を完全コピーし、TechMagicと共同開発した。調理の速さとクオリティを、1級から3級までの3つのレベルで審査する調理検定試験制度の調理1級を持つ熟練職人の鍋さばきをさまざまな角度から半年間研究し、加熱温度、加熱時間、鍋の回転スピード、回転方向まで細かく調整。彼らと変わらないクオリティを安定して提供できるようにした。

調理ロボ「I-Robo」

「I-Robo」が担当するのは、約60種類ある大阪王将の定番メニューのなかから、まずは定食約20品の調理。「逸品料理+炒飯」や「炒め物の逸品料理+炒め物の逸品料理」といった組み合わせも用意する。

 大阪王将 西五反田店では、大阪王将初となるカスタマイズメニュー「自分盛り炒め」が登場。肉や野菜の種類、味付け・ボリュームなどを好みに合わせて選ぶことができ、自分だけの中華を食べられる楽しみを提供する。

職人と調理ロボの融合

 また、調理ロボの導入は人手不足の解消にもつながる。職人の育成には時間がかかり、街中華は特に重たく熱い中華鍋を使った調理のため重労働だ。中華鍋での調理をロボ化することで、男女の隔たりなく、また外国人、障碍者、シニア採用も積極的に行なうことができ、開かれた雇用につながるとしている。

 今後、大阪王将の職人育成の検定内容の見直しやレベルの細分化を行ない、ロボ調理導入店舗ではアプリと連動させて、前回の注文や味の好み、野菜のカスタマイズなどユーザー情報を記録していくなども構想しているとのことだ。

 なお「I-Robo」に再現できない唯一のメニューが「ふわとろ天津飯」。卵のふわとろ感、火の通り具合の調整、丸い仕上がりなどという。大阪王将では、職人の技術を調理ロボが再現するだけではなく、調理ロボと職人がそれぞれのよさを出し、今までになかったワクワクするような食体験を提供していくとの展望を示した。