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「サッポロ クラフトスパイスソーダ」、食事を引き立てるがコンセプト

2023年9月29日 取材

サッポロ クラフトスパイスソーダ

 サッポロビールは、9月12日に発売した「サッポロ クラフトスパイスソーダ」に関する説明会を開催し、食事との相性の良さをアピールした。

 マーケティング本部 ビール&RTD事業部 サッポロ クラフトスパイスソーダ ブランドマネージャーの高原務氏は、10月1日の酒税改正により新ジャンルの税率が上がることで缶チューハイなどのRTD(Ready To Drink)との価格差が拡大し、新ジャンルからRTDへの流入が加速すると予想されるとして、同社がRTDのラインアップ強化を図る背景を説明。

 同社が実施した調査で、新ジャンルからRTDへの流入者は、価格の安さや手軽さ以上に食事にあうことを重視していることや、自宅で飲む1杯目のお酒としてRTDの比率が高まってきていることが分かり、新しい食中酒をテーマに商品を開発することにしたという。

 高原氏は「コンセプトは食事を引き立てる新食中酒で、着目したのが果汁ではなくスパイスであるというところ。無糖となると、レモンなどのフレーバーが付いたものも何かを引いていったものが多いが、スパイスを使うことで無糖のおいしさを足し算で作っていった」と振り返る。

マーケティング本部 ビール&RTD事業部 サッポロ クラフトスパイスソーダ ブランドマネージャーの高原務氏

 また、「食事を邪魔しない」「食事にあう」ということを目指した従来の食中RTDに対し、「食事を引き立てる」「食事がすすむ」ということを目指したのが今回の商品となる。

 商品発売後には、SNS上でカレーとの相性の良さを指摘する投稿が多かったこともあり、同社では10月5日~22日に東京・下北沢で開催される「下北沢カレーフェスティバル2023」に協賛。スタンプラリーの賞品の1つとして同商品を提供する。

 カレーとの相性については、データによる味覚分析も行なっている。オーソドックスなレトルトカレー、スパイシーなレトルトカレーともに、ハイボールやビール、レモン系チューハイと比べて料理の旨味や余韻を感じやすいという。

 今回の説明会では、エビチリと生姜焼きの2つの料理との相性の良さもアピールされた。エビチリについては甘辛いソースとエビの旨味が、生姜焼きについては生姜の辛味とタレのコクが引き立つという。

エビチリと生姜焼きとの相性も抜群

 生姜焼きとの相性の良さは、お笑いコンビのシソンヌを起用したテレビCMでも訴求しており、同社では30種類ほどの料理との相性の良さを確認しており、さまざまな形でペアリングを紹介していきたいとしている。