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吉野家、「牛すき鍋膳」「牛すき丼」の販売をスタート
2023年10月19日 13:12
- 2023年10月19日~
吉野家は、10月19日に「牛すき鍋膳」と「牛すき丼」の販売をスタートした。
同社の牛すき鍋膳は、2013年12月に冬の季節限定メニューとして発売されてから今年で10周年を迎える。大判の牛すきやき肉に白菜、ねぎ、豆苗、人参、絹豆腐、きしめんをあわせ、特製のたれで煮込んだ牛すき鍋と玉子、ご飯、漬物がセットになっている。同メニューについては、ご飯の増量・おかわりが無料となっている。価格は、並盛が787円、2倍盛が1114円、単品が677円。
特製のたれには、昆布由来のグルタミン酸、かつお節由来のイノシン酸、椎茸由来のグアニル酸といったうまみ成分が含まれており、これに牛肉のエキスを追加しているが、今年はこれを改良し、すっきりとした上品な香りが楽しめるように工夫したいう。あわせて、きしめんの太さを見直し、もっちりとしたこしのある食感を楽しめるようにしたとしている。
また、昨年好評だった「牛すき丼」も販売される。こちらは牛すき鍋膳で使用している大判牛すきやき肉、ねぎ、人参、絹豆腐をご飯の上に乗せて提供するメニュー。並盛の価格は644円。
このほか、自宅で牛すき鍋の味わいが楽しめる「牛鍋ファミリーパック3人前」も1007円で販売される。
なお、今年で10周年を迎えることを記念し、11月2日11時~13日20時にかけて、これらの商品が10%オフになるキャンペーンも実施される。
発売にあわせて19日に開催された発表会では、企画本部 販売戦略部 部長の伊藤光伸氏が牛すき鍋膳が発売されてからの吉野家の変化を振り返った。
当時の吉野家は看板商品の牛丼をサッと食べて店を出るというスタイルでの利用が一般的で、牛丼が売上の7割を占め、平均滞在時間も10分程度という状況だった。そんななか、牛すき鍋膳が発売されると客層が変化。2013年は女性比率が5%に過ぎなかったが、2023年には店内飲食で30%、テイクアウトで50%になっているという。客層の変化に応える形で2013年に30種類だったメニュー数も、現在では60種類以上に拡大している。
同社では、カフェのようなスタイルで食事を楽しめるテーブル席を設けたり、牛丼に次ぐ第二の柱として店内調理のから揚げを訴求したり、今後もさらなる利用シーンの拡大を目指していくとしている。
伊藤氏によれば、吉野家にこうした変化をもたらした牛すき鍋膳は、累計で9800万食を売り上げており、年内に1億食を突破する見込み。11月上旬に実施する10%オフキャンペーンとは別に、1億食突破を記念したキャンペーンの準備も進めているとのことだ。
その後、壇上には11月2日から放映される同社のテレビCMに出演する宮川大輔と藤田ニコルが登場。宮川は、10年前に牛すき鍋膳が発売された際のテレビCMに出演していたが、今回は藤田がアルバイト店員として働く吉野家の店長という位置づけで再出演する。
壇上では、宮川が藤田に食レポのコツを伝授するという演出で牛すき鍋膳を試食。先に食べた藤田に対してあれこれとダメ出しする宮川だったが、自身の番が回ってくると言葉少なに表情と唸り声でおいしさを表現。藤田から「意外とシンプル」とツッコミを入れられ、「いろんな番組をやっているが、うまいしか言ってない」と白状していた。