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冬に食べたくなる「パピコ 濃密仕立て レーズン&バター」、12月4日発売

2023年12月4日 発売

パピコ 濃密仕立て レーズン&バター

 江崎グリコは、「パピコ 濃密仕立て レーズン&バター」を12月4日に発売する。店頭価格は220円前後(税別)になる見込み。

 パピコは、ボトル型の容器に入ったアイスのロングセラー商品。1974年に誕生し、1988年には現在のなめらか食感にリニューアルするなどしながら、約50年にわたり親しまれてきた。

 健康イノベーション事業本部 健康事業マーケティング部 梅林卓也氏によれば、これまでの累計販売個数は40億個を超えており、コロナ禍でのイエナカ需要も手伝って、近年も順調に伸長している。こうした中、同社ではリフレッシュや気分転換のニーズに着目し、これに応えられる商品を開発することにしたという。

 しかし、夏のイメージが強いパピコを、いかに寒い季節に売っていくかは大きな課題で、今回は冬だからこそ食べたくなるような本格的な“レーズン&バター”の味わいを目指した。

 当初はラムレーズンを検討したが、アルコール成分が含まれると子供たちが食べられないため、幅広い世代に食べてもらえるようにレーズン&バターというチョイスになったのだとか。

 通年販売商品はラクトアイスや氷菓といったカテゴリーに位置づけられるが、同商品は乳成分を多く配合したアイスミルク規格で、濃厚な味わいとなっている。これに糖蜜漬けしたレーズンをあわせ、香り豊かなバターの風味とレーズンの食感を楽しめる。

健康イノベーション事業本部 健康事業マーケティング部 梅林卓也氏(左)と健康イノベーション事業本部 商品開発部の戸尾健二氏(右)

 健康イノベーション事業本部 商品開発部の戸尾健二氏によれば、目指したのは「パピコで今までにない新しい味の提供」で、濃厚でしっかりした味わいを表現するため、素材の風味を活かすシンプルなレシピにしたという。

 鍵となる糖蜜漬けのレーズンについては、配合量を商品設計上、ギリギリまで増やし、豊かな余韻に浸れるようにしてレシピが完成したが、過去にレーズンを使用した前例がなく、工場テストに失敗。

 試行錯誤するなかで、アイスとレーズンを充填前に混ぜる際に、従来商品よりもしっかりと混ぜる必要があることが分かり、混合能力の高い設備を導入することで製造できるようになった。戸尾氏は「レーズンを減らせば(従来の設備でも)作れるが、しっかり味わってもらうため、ギリギリまで入れられるようにこだわった」としている。

 同氏は、苦労して完成した濃厚な味わいのパピコの食べ方として、「トーストしたバゲットにのせて」「Shall we?(クッキー)と一緒に」「生チーズのチーザ<カマンベール仕立て>と一緒に」「温かい紅茶と一緒に」の4つのペアリングを提案している。

パピコの開発チームが推奨する4つのペアリング