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ハーゲンダッツが「40周年記念サイト」をオープン、記念商品も順次発売

2024年2月15日 発表

40周年記念サイト

 ハーゲンダッツ ジャパンは、創業40周年を記念したプロジェクトの一環として「40周年記念サイト」をオープンした。

 ハーゲンダッツは1961年にニューヨークで誕生し、1984年8月10日に日本法人が設立され、さまざまなフレーバー展開でアイスクリーム好きを魅了してきた。当初は大きなパイントサイズでの販売だったが、1985年には日本市場向けに食べきれるミニカップを展開。1995年には日本向けの商品を開発する拠点を設け、翌1996年には「グリーンティー」を発売し、世界的にも定番と言える商品を生み出してきた。

 今回オープンしたサイトでは、40周年記念として販売される新商品やイベント、キャンペーンなどの情報が順次案内される。日本上陸後に発売された歴代商品の全パッケージを参照できる「ハーゲンダッツミュージアム」といったコンテンツも今後公開される予定。

 40周年記念商品としては、記念ロゴを刻印した特別パッケージの「バニラ」「ストロベリー」「グリーンティー」のミニカップが2月下旬から販売される。同社では、このほかにもこだわりが詰まった特別な新商品を順次発売するとしている。

 2月15日に開催された発表会では、執行役員 マーケティング本部長の北川和男氏が2024年のマーケティング戦略の概要を説明した。

執行役員 マーケティング本部長の北川和男氏

 同社では、40周年を迎えるにあたり、「世の中のしあわせを、もっと濃くする。」というパーパスを設定。北川氏は「お客さまとの接点を増やし、一緒に特別なしあわせを作っていきたい」と語る。

 そこで実施されるのが、今回の40周年企画となるが、それ以外にも注力カテゴリーとされるクリスピーサンドをリニューアルしたり、おいしさの背景を説明し、納得度を高めるような品質訴求を強化したりすることで、ファンを増やすことを目指すという。

 直近では、3月26日にハーゲンダッツ ミニカップ Decorationsシリーズとして「ティラミスクッキークランチ」「アーモンドキャラメルクッキー」の2フレーバーを発売する。店頭価格は各351円程度になる見込み。

 Decorationsシリーズは2021年にも発売されており、アーモンドキャラメルクッキーについては再販売商品となる。ティラミスクッキークランチは、新登場の商品となる。

3月に発売されるDecorationsシリーズ(右手前)、抹茶フォンダンクランチ(左)、スイート テラス(右奥)

 北川氏は「一番感じていただきたいのは食感。食感にフォーカスし、際立たせようと開発した」と語る。

 ティラミスクッキークランチでは、マスカルポーネアイスクリームにほどよい苦みのエスプレッソコーヒーソースをあわせ、サクサク食感を演出するココアフィアンティーヌと、ザクザク食感を演出するココアクッキーをトッピング。隠し味にクリームチーズを使用することで、コクのある味わいを楽しめるようにしているという。

 アーモンドキャラメルクッキーでは、キャラメルアイスクリームにほろ苦いキャラメルソースをあわせ、パリパリ食感のスライスアーモンドとザクザク食感のバタークッキーをトッピング。こちらもバタースカッチを使用することで、コク深さや濃厚感を楽しめるようにしているとのこと。

ティラミスクッキークランチ(左)とアーモンドキャラメルクッキー(右)

 北川氏によると、普通に食べ進めてもおいしいが、少し溶けてきたところで全体をかき混ぜる“まぜ食べ”がオススメとのこと。これにより、トッピングされた具材の食感が際立ち、変化が感じられるという。

“まぜ食べ”がオススメ

 また、3月12日にはハーゲンダッツ バー「抹茶フォンダンクランチ」も発売となる。こちらは春の訪れを感じさせる抹茶にフォーカスしたバータイプの商品で、フォンダンショコラのあふれるソース感の表現を目指して開発されたものとなる。価格は351円程度になる見込み。

抹茶フォンダンクランチ

 同じく3月12日にはアソートボックス「スイート テラス(ストロベリー&ミルク・抹茶のタルト・チョコレートファッジ)」も登場。こちらはテラスで過ごすティータイムをコンセプトにした3つのフレーバーをセットにしたものとなる。新フレーバーの抹茶のタルトは、抹茶アイスクリームに香ばしいグラハムクッキーがあわせられ、抹茶のタルトの味わいが表現されている。3フレーバー×2個の計6個入りで、価格は999円程度になる見込み。

 今回の発表会では、ハーゲンダッツとしておいしさを追求するさまざまなこだわりのうち、“オーバーラン”の少なさが説明された。オーバーランとは、アイスクリームに含まれる空気の含有量のことで、一般的なアイスクリームでは50%以上となっているが、ハーゲンダッツでは20~30%とすることで、濃厚な味わいを狙っているという。

オーバーランが20%のものと50%のものを食べ比べると、濃厚さの違いが感じられる

 北川氏は「これまで情緒的な価値を伝えてきたが、おいしさの納得度を高めるため、情緒と品質訴求の両軸で、ハーゲンダッツならではの価値やエビデンスをしっかり伝えていきたい」としている。