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Uber Eats、東京・日本橋でデリバリーロボットによる配達をスタート

2024年3月6日~

Uber Eatsが東京・日本橋でデリバリーロボットによる配達をスタート

 Uber Eats Japan、三菱電機、Cartkenは、3月6日から東京・日本橋エリアにおいて、デリバリーロボットを使ったフードデリバリーサービスを開始する。

 Uber Eatsでは、2022年から米国でCartken製のデリバリーロボット「Model C」を使った配達サービスを開始しているが、同様のサービスが日本でもスタートすることになった。当初は日本橋のとんかつ檍、紅花別館の2店舗が対応する。

当初は日本橋のとんかつ檍、紅花別館の2店舗が対応

 サービス開始に先立ち、5日に配達の様子が報道関係者向けに公開された。

 デリバリーロボットの大きさは71×46×60cmで、27L、20kgまでの荷物を積載できる。小さな段差は難なく乗り越えられる6つのタイヤを装備しており、カメラや各種センサーを駆使し、最大5.4km/hで歩道を走行して注文品を届ける。

 ユーザー側がロボットによる配達をオーダーすることはできないが、ロボット配達が可能な場合は注文時に「自動運転車が近くで配達しています」と表示され、ロボットによる配達を受け入れるかどうかを確認される。

デリバリーロボット

 人による配達では玄関先まで届けてくれるが、ロボットの場合はユーザーが歩道まで受け取りに行く必要がある。ロボットが近くに到着するとスマホに通知が届き、ユーザーがロックの解除を行なうことでフタが開き、中の品物をピックアップできる。

 Uber Eats Japan シニア・オペレーション&ロジスティクス マネージャーのアニルド・デヴラパリ氏によれば、デリバリーロボットには通行人が一定距離内に近づくと自動停止する機能が搭載されているが、運用中は常時オペレーターによる遠隔監視も行なわれている。

 今回のデモンストレーションでも信号のある横断歩道をいくつか渡る必要があったが、交差点の手前では必ず一時停止し、オペレーターが信号が青になったのを確認した上で走行を再開するようにしているとのことだ。

 同氏は、「雨天時は配達のニーズが高まるが、稼働する配達パートナーは逆に少ない傾向にある。そのようなときに供給を補完する形でデリバリーロボットが活躍する。Uber Directと組み合わせることで、飲食だけでなく、小売業者の商品のラストワンマイル配送の一部をロボットが支える。そのような展開も考えられる。将来的には配達する人が足りていないような地域や、いわゆる過疎地域においても、ロボットが活躍できる可能性がある」としている。

(左から)三菱電機 開発本部 先進応用開発センター長の田中昭二氏、Uber Eats Japan マーケットオペレーション ディレクターのアルビン・ウー氏、Cartken CEOのクリスチャン・バーシュ氏
Uber Eats Japan シニア・オペレーション&ロジスティクス マネージャーのアニルド・デヴラパリ氏