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KCCSが提案する無人自動走行ロボットによる移動販売サービスの形

2022年8月2日 取材

公道を走行する無人自動走行ロボット

 京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は、7月27日~8月10日にかけて千葉県の幕張新都心地区で実施している無人自動走行ロボットによる移動販売サービスの実証実験の模様を報道関係者向けに公開した。

 同社では、2021年8月~9月に北海道石狩市、2022年3月に千葉県の幕張新都心地区で無人自動走行ロボットを使用した配送サービスの実証実験を行なってきたが、今回は冷蔵機能を搭載した無人自動走行ロボットを用いて移動販売を実施している。

 事業開発 シニアディレクターの吉田洋氏によると、北海道での実施の際には運送業界の人手不足やコロナ禍での非対面・非接触配送の需要が急速に高まり、ロッカー型の無人自動走行ロボットで宅配貨物とコンビニからの商品の配達、クリーニングの集配に挑戦していたが、実際に運用していくなかで、地域によっては買い物へのアクセスが悪いといった課題が見えてきた。

京セラコミュニケーションシステム 事業開発 シニアディレクターの吉田洋氏

 こうした課題は、中山間地だけでなく、高齢者団地のように都市部でも見られ、実際には今回の舞台となっている幕張新都心地区にはそうした課題は無いが、自治体として千葉市の支援が得られることから、同エリアで実験を行なうことにしたという。

 ロボットには、冷たいドリンクやゼリー、お菓子など、約20種類の商品が積まれており、利用者はタッチパネルを操作し、QRコード決済で中の商品を取り出すことができる。同氏によれば、1日あたりの販売数は40~50件程度で推移しており、猛暑が続いていることから炭酸飲料の人気が高い。

 今回の実験では、食品衛生法の関係もあり、常温で長期間保存可能なものの販売に限定しているが、利用者からはアイスクリームのリクエストが多く寄せられているという。

大きさは2.5×1.3×2.0m
上部のタッチパネルを操作して購入する商品を選択する
現状ではQRコード決済のみの対応となる
デモではPayPayを利用していた
決済が完了すると、ロックが解除された扉が光る
中から商品を取り出して購入完了

 コロナ禍において都市部ではフードデリバリーが急速に普及していったが、最新のテクノロジーを活用した新しい物流・販売の形が模索されている。

公道を走行する無人自動走行ロボット