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コカ・コーラ、食事をより美味しくする「甘くない檸檬堂 無糖レモン」発売

2024年5月27日 発売

コカ・コーラ「甘くない檸檬堂 無糖レモン」

 コカ・コーラシステムはレモンサワーの「檸檬堂」から、どんな食事にも合う無糖レモンサワー「甘くない檸檬堂 無糖レモン」を5月27日に発売する。アルコール分は7%と5%の2種類を用意し、価格は350mL缶が160円前後、500mL缶が210円前後(いずれも税別)。

 開発期間は約3年、500以上の試作を重ねて作ったとしており、丸ごと手搾り感を出しつつ、レモンの適度な苦みやうまみを残した味わいで、いつものおかずがより美味しく引き立つように、どんな食事にも合う無糖のレモンサワーに仕上げた。

どんな食事にも合う無糖のレモンサワーに仕上げた

発売5年を迎える檸檬堂は次のステージへ

 発売に先駆けて開かれた新製品発表会で「檸檬堂はコカ・コーラ初のアルコールブランドとして九州で2018年にテスト販売を行ない、2019年10月に全国発売。レモンサワー専門ブランドとして新しいカテゴリーを創出した」とマーケティング本部アルコールカテゴリー 部長 福満静儀氏が説明。

日本コカ・コーラ株式会社 マーケティング本部アルコールカテゴリー 部長 福満静儀氏

「発売から5年が経ち次のステージとして、より多くの消費者にとって身近であり、最もワクワクするブランドへ、何気ない日々のお酒時間を“ちょっといい時間”にするため消費者ニーズやライフステージに合ったラインアップをそろえた」と福満氏。

檸檬堂のこれまで
発売5年を迎え、次のステージへ

消費者のアルコール人生に寄り添うブランドへ

 アルコール飲酒経験レベルをライフステージに合わせて図に表わすと、20代前半は、大人になった感覚を味わいながら友達や仲間との飲み会でお酒を楽しみ、飲みやすく甘いお酒を好む人が多い。

年代別のアルコール飲酒経験レベル

 20代後半は社会出て働き始め、先輩に連れて行ってもらうなど、いろいろなお酒を経験し、味を覚えていき、30代半ばになってくると仲間と盛り上がる飲み会のときだけではなく、習慣として夜にお酒を楽しみ、40代になってくると、自分が好きなお酒や苦手なお酒がどんなものか分かり、好みがはっきりしてくる。そして最終的にお酒のエキスパートになっていくと解説。

 福満氏は「檸檬堂はこうしたお客さまのアルコール人生に寄り添って、今もその先も、そしてどんな時も楽しんでいただけるブランド、愛されるブランドとして進化していきたい」と述べた。

無糖系チューハイ市場に「甘くない檸檬堂 無糖レモン」が参入

 無糖系チューハイの市場は前年比+36%と成長傾向にあり、主に40・50代の消費者に支持されている一方で、ライフステージやお酒の経験値、飲み方、そしてお酒に求めることの変化に注目すると、変化が訪れるのは実はもう少し早い30代前後ということが分かったという。

30代前後からお酒を選ぶ基準が変わり始める

 食事と合わせてお酒を飲むことが多くなり、甘くないお酒がないかと探し始めるのが40・50代で、「甘くない檸檬堂 無糖レモン」は少し若い30~50代をターゲットに製品を展開していく。

 アルコール分は無糖系チューハイ市場で一番人気の7%と、飲みやすさのある5%の2種類を用意した。

食事と一緒にお酒を楽しみたい30~50代をターゲットに「甘くない檸檬堂 無糖レモン」を発売
アルコール分7%と5%の2種類を用意

 また、同商品を作るにいたった経緯は、無糖チューハイを飲む理由と飲まない理由を消費者に聞いたところ「お酒として味わって楽しめる美味しい無糖があればいいのに」と思っていることが分かったといい、もっと美味しくお酒として味わいそのものを楽しめる無糖チューハイを作ろうとなったと述べた。

「お酒として味わって楽しめる美味しい無糖があればいいのに」を実現

 発売前の消費者調査では「甘くない檸檬堂って新しい」「さすが檸檬堂って感じ。自然なレモンの味わいでどんな食事にも合いそう」「嫌なアルコール感がなく飲みやすい」と好評だったという。

 日本の定番おかずには唐揚げなど濃い味や焼き魚、漬物など薄味もあり、バリエーション豊かな日々の和食の献立にもちゃんと合う無糖のお酒を目指し、どんな食事にも合う無糖のレモンサワーを作り出した。

発売前の消費者調査では好評だったという

 記者も試飲したが、しっかりとレモン感はありながらも甘くないすっきりとした味わいで、どんな食事にも合わせやすいと感じた。

繊細な和食にも合う無糖チューハイ

檸檬堂らしい無糖を追求し、食事を美味しくする味わいに

株式会社コカ・コーラ 東京研究開発センター 製品開発部 サイエンティスト 矢野寛明氏

 開発を担当した東京研究開発センター 製品開発部 サイエンティストの矢野寛明氏は「檸檬堂らしい無糖を追求し、単に食事に合うだけではなく、食事をもっと美味しくする、食事にあわせたくなるような味わいにたどり着くまで、開発期間は3年以上、総試作品数は500以上」と語った。

「甘くない檸檬堂」の味わいにいたるまで開発期間3年以上、総試作品数500以上だという

 しっかりとした果汁感のある檸檬堂らしさと、すっきり感のある無糖らしさを両立するには二律背反で、開発が迷宮入りしてしまったこともあったと振り返る。

 檸檬堂らしいレモン感を残そうとすると無糖としては飲みづらい濃い味わいに、逆に無糖として飲みやすくするとレモン感が物足りなくなってしまうという。

檸檬堂らしい無糖を実現するために開発は迷宮入りしてしまったと振り返る

 そこで、今まで檸檬堂から甘さを抜くという引き算で製品開発をしていたところ、足し算で無糖を作るアプローチを行ない、既存の檸檬堂でも使用している前割レモン製法に、新製法の「レモンエキス」を足すことで、軽やかな味わいでありつつもレモンの果汁感が味わえ、もうひと口飲みたくなるような、クセになる「甘くない檸檬堂」が完成したと述べた。

引き算でなく足し算でアプローチして完成

「レモンエキス」はレモンの軽やかな香りとレモンのうまみをアルコールに閉じ込めた後に、まるでスープの灰汁を取るようにていねいにろ過をして雑味を取り除いて作っていく。これにより、レモンの香りとうまみを持ちつつも雑味のない、洗練された味わいとなる。

前割レモン製法にレモンエキスを足すことで檸檬堂らしい無糖を実現

 コミュニケーション戦略としては、3月から起用している有吉弘行さんを引き続き起用し「甘くない檸檬堂」は「いつものおかずに、めちゃウマ無糖」とのキャッチコピーとともに伝えていくとしている。

有吉弘行さんを引き続き起用
檸檬堂製品一覧