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ジュニパーベリー100%の「KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香」8月27日発売

2024年8月27日 発売

KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香

 キリンビールは8月27日に、新開発のジンを使用した「KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香(もりのか)」と、その原酒となる「KIRIN Premium GIN 杜の香」を発売する。原料となるボタニカルにジュニパーベリーのみを使用した「ピュア」なジンとし、蒸留方法などにもこだわった。

 ジンソーダは350ml缶と500ml缶の2種類が全国の店舗で販売され、いずれもオープン価格(実売はそれぞれ190円前後、263円前後を想定)。GINは700ml瓶で、キリン公式オンラインショップ「DRINX」、もしくは会員制ビールサービス「キリン ホームタップ」における限定販売となる。価格は3600円(税別)。

余計なハーブを使わない、100%ジュニパーベリーのみの「ピュア」なジン

ジンソーダは350ml缶と500ml缶、原酒のGINは700ml瓶で販売

「KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香」は、ボタニカル(植物由来原料)に、ジンに一般的に使われるジュニパーベリーを100%使用したという完全新作のジンをベースにした「甘くない」原酒ソーダ。

 マーケティング部 RTDカテゴリー戦略担当 カテゴリーマネージャーの松村孝弘氏によると、健康意識や食中酒需要の高まりから「甘くない」アルコール飲料が堅調に売上を伸ばすなか、この10年で日本国内のジン市場が約2.2倍に拡大するなどジン人気も高まり続けている。

甘くない、食事に合う飲料のニーズが高まっている
国内産・国外産を合わせたジンの国内市場規模は10年間で2.2倍に
市場環境や開発の狙いなどを解説するキリンビール マーケティング部 RTDカテゴリー戦略担当 カテゴリーマネージャーの松村孝弘氏

 加えて同社では500名を超えるユーザーの行動調査も行ない、「ピュアさや癒やし」への期待感が高いことを踏まえ、「ジュニパーベリーだけでつくることで最もピュアで、純粋なジンになるのではないか」との考えから新商品の開発に至ったという。

ジンの必要条件でもあるジュニパーベリー

 マーケティング部 商品開発研究所中味開発グループ 主務の茶木香保里氏は、そのような「ピュアさ」をもち、「スッキリ甘くない」ジンソーダを目指すべく、原酒となるジンは同社傘下のメルシャン八代工場にある八代不知火蔵の蒸留設備で製造。通常は粒のまま使われるジュニパーベリーは「丁寧に粗挽きすることで、きれいなおいしさを最大限に引き出した」と語る。

原料や製法のこだわりについて語るキリンビール マーケティング部 商品開発研究所中味開発グループ 主務の茶木香保里氏

 蒸留釜ではその外部から熱を加えるのではなく、釜内への「蒸気吹き込み」によって加熱することでジュニパーベリーならではの香りとフレッシュな味わいを実現した。ジンソーダには柑橘系のフレーバーも配合し、風味の良さや飲みやすさも高めているとのこと。2024年8~12月の販売目標は350mlケース換算で60万ケースとしている。

素材、仕込、蒸留のすべての段階でこだわり抜いた
ジュニパーベリーは粉砕すると渋味なども出てしまう。爽やかな香りが感じられつつ雑味のないように粗挽きの条件を検討したのだとか
八代不知火蔵の焼酎製造に使われる蒸留釜を用い、蒸気吹き込みなどの工夫も施した
ジンらしい爽やかさに、柑橘系の香りや酸味も加えて飲みやすく

 一方、その原酒である「KIRIN Premium GIN 杜の香」は、生産量が限られることから当面は公式オンラインショップでの販売と「キリン ホームタップ」会員向けの提供に限定する。将来的に店舗などでの一般販売も検討していくとしている。

「KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香」を試飲してみると、ジンのほのかな香りがすっきりと広がる。7度と若干高めのアルコール度数ながらも雑味が少ないこともあって、軽い口当たりで飽きのこない味わいだ。

「KIRIN Premium GIN 杜の香」。アルコール度数は45%

「KIRIN Premium GIN 杜の香」はアルコール度数が45度と、ジンとしても高めの部類で重量感がある。それとともにジュニパーベリーの強く華やかな香りが長く後を引くため、ひと口だけでも飲みごたえのある仕上がりになっているように感じた。