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ガスト、1990円のフレンチコース! ミシュラン獲得進藤シェフ監修
2024年11月20日 17:03
- 2024年11月21日 発売
ガスト(すかいらーくレストランツ)は、1990円のカジュアルフレンチ「至福のフレンチコース」を11月21日に発売する。
ガスト初のフレンチコースとなり、白金台「Restaurant L’allium(レストランラリューム)」の進藤佳明シェフ監修のもと、赤ワインやトリュフを使ったペリグーソースのハンバーグなど、前菜・スープ・メイン・デザートまでこだわりの全4品を提供する。
さらに、同コースで特徴的なのが、料理を店舗スタッフが1品ずつ提供する点だ。通常、ネコ型配膳ロボット(ネコロボ)で提供しているが、今までにないフレンチをガストで体験してもらうため、料理の説明も交えながらスタッフが提供する。
ガスト「至福のフレンチコース」
対象期間: 2024年11月21日~2025年1月22日
価格: 1990円
コース内容:
[前菜] 3種の前菜盛り合わせ
・サーモンマリネのグジェール: グリエールチーズを混ぜて焼いたシュー生地に、スモークサーモンの上に玉ネギのレモンマリネをのせたオリジナルグジェール
・アンディーブの柚子ビネグレッド和え: ほろ苦さが特徴の野菜アンディーブ(チコリ)に、柚子の香りが広がるオリジナルソースを加えたサラダ
・帆立のバターソテー: 少し焦がすことでバターの風味を立て香ばしくした、北海道産のホタテ焼き
[スープ]
・カリフラワースープ ~カリカリパンチェッタとクルトン添え~: ふわふわなクリーミー仕立てのカリフラワーとブイヨンのスープ。カリカリのパンチェッタとクルトンがアクセントになっている
[メイン] 下記メニュー+ライスorパン
・ビーフ100%ハンバーグ ペリグーソース~ごぼうのチップをのせて~: 粗挽き肉を使用した肉汁があふれる肉々しいハンバーグに、飴色に炒めたオニオン・マッシュルーム・赤ワイン・トマトペースト・ブイヨン・バターで煮込み、刻んだトリュフを加えた、進藤シェフ特製オリジナルソースをかけて提供
・卵の赤ワインマリネ、クリーミーマッシュポテトと温野菜: 赤ワインに漬け込んだ自家製の温泉卵とクリーミーなマッシュポテトをソースと一緒に食べる
[デザート]
・ブランマンジェプラリネ: 伝統的なフランス料理のブランマンジェに、キャンディングしたヘーゼルナッツの香りが広がるホワイトデザート
記者も実際にコース料理を試食したが、このクオリティで1990円は安い……! 小さい頃からガストのハンバーグが大好きで、ガストへ行くと必ずハンバーグを食べていたのだが、ソースが変わるとこんなに味も変わるのかと驚き。赤ワイン、ソースの香りが上品で鼻から抜け、リッチな気分になれる。
また、ハンバーグはビーフハンバーグに比べ約10mm厚みを増やし、6.4mm、4.8mmと2種類の粗挽きビーフを使い、24mmの厚さに。肉感がありながらジューシーな味わいにリニューアルした。
記者がナニコレ!? と驚いたのは、卵の赤ワインマリネ。アルコールを飛ばした赤ワインに一晩漬けこみ、見た目は赤くて食感はトロトロ。割ってソースやマッシュポテトと合わせて食べるという。
前菜からメイン、スープ、さらにデザートまで、ガストと進藤シェフの詰まった内容となっている。
また、家族でフレンチ体験ができるよう、小学生以下限定の「お子様 幸せフレンチプレート」を用意。コースと同じデザートも付いた「チーズINハンバーグ」をメインにしたワンプレートで、価格は990円。
スープ: トウモロコシのポタージュ
メイン: ミニチーズINハンバーグ デミグラスソース ~ごぼうチップをのせて~、チキンライス
デザート: ブランマンジェプラリネ(ヘーゼルナッツの風味が広がるホワイトデザート)
手ごろな価格でフレンチを体験してもらいたい
すかいらーくホールディングス ガスト開発グループ ディレクター 六笠雅之氏は、新メニューの企画経緯について「年末年始にお客様に楽しんでもらう商品を考えていた際に、世間一般的に高級なイメージのあるフレンチをガストでお手頃な価格で販売できないか」ということでスタートし、TV番組「ジョブチューン」で共演した白金台の「Restaurant L’allium」の進藤佳明シェフにオファーし、ガスト初のフレンチコースを提供することとなったと説明。
半年にわたる試行錯誤の末、全国展開しているガストだからこそ実現できたと述べ、進藤シェフは「悩んだところもあったが、フランス料理業界の発展と全国で僕の料理を食べてもらいたい想いから受けさせていただいた」とコメントした。
また、ガスト開発グループ メニュー開発担当 内田道敬氏は「より美味しい商品提供のため、お互いのこだわりがぶつかり合うこともあったが、すごくいい財産になった」と振り返る。
進藤シェフは、今回ガストで提供する「至福のフレンチコース」について「この価格でこの料理は出せない。同じものを作ったらふつうに4000~5000円してしまう」とコメント。さらにガストでフレンチメニューを監修したことで「フランス料理のすそ野を広げていく意味でも有意義」と語った。
“カジュアルフレンチコースが1990円”という価格設定について内田氏は、こだわりの素材を多く使っていることから「正直結構頑張った」と回答。材料費がかかってはいるが、ファミリーレストランであるガストで2000円は超えたくない、普段フレンチを食べる機会がない人にも本格的なカジュアルフレンチを食べてもらいたいとの想いから、価格・素材ともに頑張ったという。
目標販売数について六笠氏は、1店舗1日当たり10食を目指すとしている。ガストでカジュアルフレンチコースが食べられるのは、2025年1月22日まで。子供から大人までフレンチを楽しめるメニューが用意されているため、家族でフレンチ体験をしてみては。