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サントリー「トリスハイボール缶〈やわらか〉」4月22日発売

永野芽郁がトリスのテレビCMのヒロインに

2025年4月22日 発売

トリスハイボール缶〈やわらか〉

 サントリーは、「トリスハイボール缶〈やわらか〉」を4月22日に発売する。

 同社では、食事にあう爽快な味わいの「トリスハイボール缶」、深い余韻が楽しめる「トリスハイボール缶〈美味しい濃いめ〉」、新橋トリスバーのハイボールの味わいを缶で表現した「新橋トリスバー監修ハイボール」といったトリスをベースにしたハイボール缶を販売しているが、そのラインアップに新たに今回の商品が追加される。

 すっきりとした飲み口と、「トリス〈クラシック〉」のやわらかな余韻を楽しめるようにレモンスピリッツなどが配合されている。アルコール度数は4%で、350ml缶が178円、500ml缶が241円で販売される(いずれも税別)。

 2月13日に開催された発表会では、執行役員 スピリッツ本部長の塚原大輔氏とスピリッツ本部 ウイスキー部の堀田和里氏が登壇し、ハイボール缶に関する直近の動向と今後の戦略を説明した。

執行役員 スピリッツ本部長の塚原大輔氏

 塚原氏は、「ウイスキーを通じて豊かな生活を提案し、世界一愛されるウイスキーを目指して、価値と品質の工場、需要創造に取り組んでいる」とした上で、ハイボール缶がウイスキーカテゴリー拡大のエンジンになっているとする。

 国内のウイスキー市場は、1983年をピークに25年にわたりダウントレンドを辿っていたが、同社が角ハイボールによるウイスキー復活プロジェクトを展開したことで、2008年以降が復活を遂げ、その勢いは現在まで続いている。

 同社では、ウイスキーをおいしく飲むためのレシピや専用ジョッキ、飲食店用の機材を開発・展開。その効果もあり、それまでの古臭くてとっつきにくいといったウイスキーのネガティブなイメージを払拭し、若い世代を中心に受け入れられ、現在では1杯目の座をビールと争うまでになっている。

 飲食店での高評価を背景に、2009年にはその味わいを家庭でも手軽に楽しめるようにした「角ハイボール缶」を発売。その後も2010年に「トリスハイボール缶」、2015年に「ジムビームハイボール缶」を発売し、さまざまな選択肢を用意することで需要を拡大。ハイボール缶の市場は12年連続で拡大しており、2015年に960万人程度だったハイボール缶のユーザー数は2024年に1420万人と約1.5倍に伸長。ウイスキー瓶のユーザー数1320万人を超える規模になっているという。

 同氏は、20~30代の若い世代にとって、ハイボール缶がハイボールを初めて飲む最大のきっかけになっているほか、この世代では“家飲み”に求める価値観として「こだわり」や「特別感」が求められているというデータを示し、こうしたニーズにマッチした商品を展開することでさらなる市場拡大のチャンスがあると語る。

 同社としては、引き続きウイスキーとRTD(Ready To Drink)の技術やノウハウを活かした中味開発で味わいを追求しつつ、山崎や白州といったプレミアム商品を含めた多彩なポートフォリオ展開でニーズに応えることで2025年も需要拡大を目指す。2025年以降も数量ベースで年平均4%成長を継続し、2030年に2500万ケースの出荷を目標に掲げている。

 続いて登壇した堀田氏は、トリスブランドの位置づけを説明。戦後間もない1946年に発売されたトリスは、日本人にとって身近なウイスキーブランドとして販売が継続されている。

スピリッツ本部 ウイスキー部の堀田和里氏

 ハイボール缶としては、角やジムビームと比べ、トリスが全世代で最も多く新規ユーザーを獲得できるブランドとなっており、同社としては、こうした間口の広さを最大限に活用していく方針だ。

 定番商品の「トリスハイボール缶」と「トリスハイボール缶〈美味しい濃いめ〉」については、中味とパッケージデザインをリニューアル。さらに新商品として「トリスハイボール缶〈やわらか〉」を新定番品として発売することで、新規ユーザーの獲得を図っていく。

トリスハイボール缶〈やわらか〉

 アルコール度数は、トリスハイボール缶が7%、トリスハイボール缶〈美味しい濃いめ〉が9%と飲み応え方向に調整されているのに対し、新商品のトリスハイボール缶〈やわらか〉は4%と、ややライトな方向に調整されている。

 堀田氏は、その狙いについて、「自分の好きなことをしながら、もっとライトに気楽にハイボールを楽しみたい」というニーズに応える商品だと説明。あわせて「おうちハイボールをはじめよう」というキーメッセージを設定することで、家飲みにマッチした商品であることをアピールしていくとしている。

 発表会には、新たにトリスブランドのCMヒロインへの起用が決まった永野芽郁も登場。トリスブランドでCMヒロインが起用されるのは2010年以来15年ぶりで、永野が酒類のCMに出演するのは今回が初となる。

アンクルトリスと新CMヒロインの永野芽郁

 トリスハイボールをより楽しむためのおつまみについて聞かれた永野は、「たこやき」と回答。CMの中ではたこさんウインナーを食べているが、「たこさんウインナーは作るのが大変。たこさんウインナーを作れる友達も呼ばないといけない」と話していた。