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メルシャン「ワイン=難しい」を払拭する“Z世代のためのワイン”を発売
コンチャ・イ・トロ「ジョイ」シリーズ
2025年2月20日 21:35
- 2025年3月4日 発売
メルシャンはチリのワイナリー「コンチャ・イ・トロ」の「ジョイ」シリーズから、「ジョイ ジューシー レッド」「ジョイ ブライト ホワイト」「ジョイ フルーティ ロゼ」を3月4日に発売する。
日常的にワインを飲み慣れていない「ワイン初心者」「Z世代」に向けて、渋い・苦い・重たいといったワインに対するマイナスのイメージを払拭した、フルーティでほどよい甘さのワインとなっている。
発売に先駆けて開かれた発表会では、輸入事業本部マーケティング戦略部 マーケティングユニット長の須永和子氏と、輸入事業本部欧州事務所の溝渕萌香氏が、「ジョイ」シリーズについて説明を行なった。
ジョイ ジューシー レッド
価格: 1080円前後(税別)※一部店舗で先行販売していたものを全国展開
色: 赤
アルコール度数: 10.5%
容量・容器: 750mLビン
コメント: チェリーなどの華やかでフルーティな香りが口中に広がり、酸味やタンニンはおだやかな、バランスがとれた中口の赤ワイン
ジョイ ブライト ホワイト
価格: 1080円前後(税別)※一部店舗で先行販売していたものを全国展開
色: 白
アルコール度数: 12%
容量・容器: 750mLビン
コメント: 洋ナシやメロン、ピーチなど香りがさわやかに口中に広がり、ほどよい酸味とフレッシュでバランスのとれたやや甘口の白ワイン
ジョイ フルーティ ロゼ
価格: 1080円前後(税別)※新発売
色: ロゼ
アルコール度数: 11%
容量・容器: 750mLビン
コメント: 熟したリンゴやピーチ、ラズベリーのような赤い果実の香り。穏やかな酸味とほどよい甘みのあるやわらかい味わいのロゼワイン
飲酒人口やワイン飲用人口の減少、ほかの酒類カテゴリーへの流出などにより、同社調べでワイン市場は前年比約95%と減少傾向にあるなか、大きな環境変化に先手で柔軟に対応し「ワインの魅力を伝え、市場を活性化する」ために、メルシャンでは「プレミアマイズによる市場の魅力化」と「新規ユーザーの獲得による裾野の拡大」を活動方針に据えている。
コンチャ・イ・トロが手がける「カッシェロ・デル・ディアブロ」が、減少傾向にあるワイン市場において中高価格帯をけん引したこと、産地など旧来の訴求方法ではなく、ビジュアルで感性に訴えるプロモーションを展開して若年層を含んだ新規ユーザーの獲得に成功したことなど、手応えがあったなかで、さらなる一手として低価格帯(1080円前後・税別)に登場するのが「ジョイ」シリーズとなる。
今回発売となる「ジョイ」はチリのワイナリーが手がけたものだが、世界で最初に発売されたのは、若年層のワイン離れが深刻化しているイギリスであり、そんな市場で「ジョイ」はヒット商品になったという。その「ジョイ」の2つ目の進出国が日本であり(3か国目は韓国を予定)、新規ユーザーを獲得する重要な役割を担っている。
記者も「ジョイ」を試飲したが、一般的なワインの「果実味があって甘め」のイメージをもう一歩甘めに踏み込んだもので、一方でタンニンや酸味を極力抑えている印象。アルコール度数も10.5~12%と低く、たしかに飲み慣れない人の“飲みやすさ”に寄り添った味となっている。
担当者に「ジョイ」にペアリングする料理を尋ねたところ、回答は「スイーツ」だった。「ジューシー レッド」はチョコレート系やドーナツ、キャラメルポップコーンなど、「ブライト ホワイト」はアップルパイやフルーツタルト系など、「フルーティ ロゼ」はイチゴなどのフルーツがオススメという。
また、「ジョイ」はカクテルにして楽しむことも提案されていた。たとえば「ジューシー レッド」はベリー系の冷凍フルーツを加えてオレンジジュースで割った“サングリア風”、「ブライト ホワイト」はミント系の葉っぱを加えて炭酸水で割った“モヒート風”といった具合だ。そうすることでアルコール度数は一桁となり、さらに親しみやすいものになるだろう。
さらに「ジョイ」はエチケットも、よく見かけるお城のデザインに、産地や使用ブドウ品種が筆記体であしらわれたようなデザインではなく、カラフルでポップなものにして、難しさよりも楽しさ、覚えやすさというアプローチをしている。今後はSNSでのプロモーション展開も予定しており、ワイン市場での若年層の開拓をより推進していく。