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コメダ、新業態「おむすび 米屋の太郎」いよいよオープン! 1号店で「名古屋おむすび」を食べてみた

2025年2月22日 オープン

「おむすび 米屋の太郎 新宿センタービル店」がオープン

 コメダは2月22日に東京・新宿にオープンする新業態「おむすび 米屋の太郎」1号店において「コメダ新事業説明会」を開き、開発背景やブランドの特徴、商品のこだわりなどを紹介した。

株式会社コメダ 取締役の杉野正貴氏(右)と「おむすび 米屋の太郎」ブランドマネージャーの井上直樹氏(左)

コメダの経営理念と歩み

 コメダは「お客様にくつろぐ、いちばんいいところを提供する」ことを経営理念に、1968年、名古屋の小さな喫茶店として「珈琲所 コメダ珈琲店」を開業。1999年には姉妹ブランドである「コメダ和喫茶 おかげ庵」をオープンした。2016年には株式上場し、中国・上海に海外初出店を果たす。そして2023年にはグループ1000店舗出店を達成。現在では国内1023店舗、海外48店舗の1071店舗(2025年1月末時点)の規模を誇る。

 メインブランドの「珈琲所 コメダ珈琲店」は、名古屋発祥のフルサービス型の喫茶店として展開。開店から11時まではドリンクを注文すると、選べるモーニングサービスがついてくることは有名。ほっとくつろげる場所として、地域の人たちに愛されてきた。

「珈琲所 コメダ珈琲店」の紹介

 姉妹ブランドの「コメダ和喫茶 おかげ庵」は、コメダが大切にするくつろぎを和で表現した和風喫茶店。1999年に誕生し、現在は愛知、東京、神奈川で14店舗を展開。2月22日にオープンする新宿センタービル店(「おむすび 米屋の太郎」併設店)は15号店目となる。コメダ珈琲店と同様に、おかげ庵でもモーニングサービスを実施。和風モーニングのおむすびセットを提供する。

「コメダ和喫茶 おかげ庵」の紹介

 そのほかにベーカリーや大判焼きなど、さまざまなブランドを展開しているが、今回、新業態として加わるブランドが「おむすび 米屋の太郎」になる。

コメダが新業態に挑む理由

 コメダがなぜ新業態の「おむすび 米屋の太郎」をオープンするのか。取締役の杉野正貴氏は「コメダの50年以上の歴史の中で、経営理念の“くつろぐ、いちばんいいところ”というのは、日本全国に広まってきたと思います。姉妹ブランドのおかげ庵についても、和の“くつろぐ、いちばんいいところ”を強化していきたい。そこで親和性の高いおむすび専門店の米屋の太郎を展開することで、おかげ庵の強化に務めます。米屋の太郎の出店形態は2パターンあり、小規模立地でも柔軟に対応できるブランドでもあります」と説明する。

「おむすび 米屋の太郎」は、おかげ庵の「和のくつろぎ」を強化する姉妹ブランドの位置付けで、おかげ庵との併設型と、テイクアウトを主体とした単独型の2パターンの出店形態を計画。単独型の店舗は平均10~20坪の空間にイートインのカウンターを用意して、和のくつろぎを提供。これによりコメダ珈琲店やおかげ庵よりも小規模なスペースでも出店が可能になる。

「米屋の太郎」の出店背景
「米屋の太郎」の出店形態

 2月22日に「おむすび 米屋の太郎 新宿センタービル店」と「コメダ和喫茶 おかげ庵 新宿センタービル店」をオープンし、「おむすび 米屋の太郎」の一部商品は「コメダ和喫茶 おかげ庵」で注文できるようにする。新宿センタービル店の近隣には約1万人以上のオフィスワーカーが働いており、多くのニーズを見込んでいる。

テイクアウト専門の「おむすび 米屋の太郎 新宿センタービル店」
同じフロアに店舗を構える「コメダ和喫茶 おかげ庵 新宿センタービル店」

 2月26日には埼玉県川口市に「おむすび 米屋の太郎 樹モール店」を。2月28日には埼玉県の大宮に「おむすび 米屋の太郎 大宮東口店」をオープンする。樹モール店は地元商店街、大宮東口店は駅前のショッピングセンターと、それぞれ異なる環境でのニーズを調査し、今後の出店準備を進めたいという。

「米屋の太郎」の今後の出店予定

名古屋名物をおむすびにした「名古屋おむすび」

「おむすび 米屋の太郎」ブランドマネージャーの井上直樹氏は、「米屋の太郎のおむすびの最大の特徴は、注文を受けてから結び、結びたてを提供することです。作り置きではない、ふんわりホクホクとした結びたての美味しさを味わっていただけます。おむすびは23品をラインアップ。コメダは名古屋発祥の企業なので、その内5品を愛知県産の食材や名古屋名物を使った、名古屋おむすびにしました。地元の特産品、こだわりの食材を使い、ほかでは味わえない一品に仕上げています」とこだわりを語る。

 名古屋おむすびは、うなぎむすび(580円)、天むす(380円)、とり天むす(350円)、味噌ヒレカツむすび(330円)、鶏そぼろ(330円)を用意している。

(手前左から)名古屋おむすびのうなぎむすび、天むす、味噌ヒレカツむすび。(後ろ左から)紀州南高梅(290円)、紅しゃけ(290円)、赤だし豚汁(380円)
「米屋の太郎」のこだわり

 素材にもこだわっていて、お米はおむすびのためだけに独自ブレンドした国産米で、甘み、艶、香りを引き出して炊き上げる。海苔は伊勢湾の鬼崎産の優等級海苔を使用。名古屋おむすびの味噌ヒレカツむすびや赤だし豚汁にも使われる愛知の赤味噌は、数種類をブレンドしたもので、味噌本来の香りやコクを引き立てる。そしておむすびの具材のボリュームにもこだわり、ひと口目から具材が楽しめるよう、具材が表に出ているのも特徴だ。

「米屋の太郎」の素材・味へのこだわり

 おかげ庵の店内で注文できるのは、紀州南高梅(290円)、紅しゃけ(290円)、日高昆布(250円)、高菜(250円)、和風ツナマヨネーズ(250円)、おかか(230円)の6品。おかげ庵ではふっくら結びたてのおむすびモーニングが人気だが、この6品の内、紀州南高梅、日高昆布、高菜の3品はモーニングにもチョイスできる。

 説明会では、うなぎむすび、天むすの、2つの名古屋おむすびを試食した。うなぎむすびは、名古屋名物のひつまぶしのおむすびで、三河一色産のうなぎの混ぜご飯に蒲焼き2切れがのっている。蒲焼きがふっくらして味わい深い。天むすは店内で衣付けして揚げてから特製出汁にくぐらせた海老天を使用しているだけあって、衣がサクサクしていて食感がよかった。いずれも海苔がパリッとしていて美味しく、ご飯がふんわりしていて、結びたてのよさを感じた。

 おむすびは23品。そのほか、お惣菜や汁物、お漬物、「から揚げ だし巻き弁当」(850円)、「鮭塩焼き だし巻き弁当」(950円)といった日替わり弁当も提供する。

試食したなぎむすび(右)と天むす(左)
「米屋の太郎」のおしながき

おむすび 米屋の太郎 新宿センタービル店

オープン日: 2025年2月22日
所在地: 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービル 地下1階
営業時間: 8時~20時(3月1日までは10時~19時)
※テイクアウト営業。「コメダ和喫茶 おかげ庵 新宿センタービル店」併設店

おむすび 米屋の太郎 樹モール店

オープン日: 2025年2月26日
所在地: 埼玉県川口市栄町3-10-15 板垣ビル1階
営業時間: 8時~20時
※テイクアウト+イートイン店

おむすび 米屋の太郎 大宮東口店

オープン日: 2025年2月28日
所在地: 埼玉県さいたま市大宮区大門町2-118 大宮門街1階
営業時間: 8時~20時
※テイクアウトのみ。「コメダ和喫茶 おかげ庵 大宮東口店」併設店