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松本酒造、酒米のダイヤモンド“愛山”を使った「澤屋まつもと 守破離 愛山」限定発売

「澤屋まつもと 守破離 愛山」(左)と「Clear」(右)

 1791年(寛政3年)創業の松本酒造が都内で試飲会を開催。11代目であり代表取締役社長の松本総一郎氏が「澤屋まつもと 守破離 愛山」と「Clear」について説明しました。

松本酒造株式会社 11代目 代表取締役社長 松本総一郎氏

澤屋まつもと 守破離 愛山(さわやまつもと しゅはり あいやま)

出荷時期: 2025年7月1日から順次(なくなり次第終了)
販路: 全国の「澤屋まつもと」取扱店
販売本数: [1.8L]約1000本、[720mL]約2000本
価格: [1.8L]5000円前後、[720mL]2500円前後(いずれも税別)
アルコール分: 15度
使用米: 兵庫県東条産「愛山」100%使用
精米歩合: 非公開(酒米に適した処理を行なうためあえて定めていない)
特徴:
[香り]上品で穏やかな甘みのある香り
[味わい]酒米「愛山」の特徴である独特な酸と発酵由来のピチピチとした炭酸ガス。ボリューム感のある旨み
[余韻]旨みを残しながらスーッとキレのよい美しい余韻
[ペアリング]魚料理。白身魚のカルパッチョなどオイリーな料理
Webサイト: 澤屋まつもと 守破離 愛山 7月出荷開始
Webサイト: 澤屋まつもと取扱店舗検索

澤屋まつもと 守破離 愛山

 守破離の酒米といえば五百万石やUltraの山田錦などですが、本商品は希少な「愛山」を使っています。酒米のダイヤモンドとも呼ばれる希少な愛山は、米の粒が大きいことから稲穂が倒れやすく、栽培の難しさがあるものの、つまりは酒米としてのスペックが高く、精米における心白発現率が高く、低たんぱく・低脂質といった特徴があります。

 ただし吸水性が高いことから醪(もろみ)に溶けやすく、旨みとともに雑味もでやすいというデリケートな面もあることから、自社精米により最適な圧と時間をかけ、吸水過多や雑味を抑制してていねいに原料処理を行なうことで、米の旨みやポテンシャルを引き出しているそうです。

 杜氏の横尾正敏氏によると米の磨き具合は非公開であるものの、純米大吟醸酒のように米のうまみを十分引き出しており、守破離ならではのピチピチとした発泡性のさわやかさとともに旨みや甘みも感じられるように仕上げているそうです。ラベルはその希少性や京都らしさを藤色で表現しています。

Clear(クリア)

販売本数: 約500本限定テスト販売
容量: 720mL
価格: 1100円前後(税別)
アルコール分: 18度
精米歩合: 掛米70%、麹米78%

Clear

 テスト販売中のClearは炭酸水で割ることを想定した商品となっています。あえて磨きすぎないことで通常のお酒の約6倍という豊富なアミノ酸を含み、旨み・甘みを炭酸越しにも感じられるようにコントロールしています。アルコール分も通常より高めにしておくことで、割ったときの調整がしやすく、お酒が得意でない人も楽しみやすいものになっています。逆に日本酒好きの人にはストレートで「ぬる燗(40℃付近)」にして楽しむのもおすすめと横尾氏が教えてくれました。

試飲会では、お酒のあてに黄金納豆、じゃこ山椒、オリジナル酒粕デザートが提供されました