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シャトー・メルシャンの摘房ブドウを活用した「Far Yeast Grapevine 2025」

2025年10月14日 発売
Far Yeast Grapevine 2025

 Far Yeast Brewingは、シャトー・メルシャンのワインづくりの過程で発生する摘房ブドウを使用したクラフトビール(発泡酒)「Far Yeast Grapevine 2025」を10月14日に発売する。350ml缶での販売となり、価格は640円前後になる見込み。

 Far Yeast Brewingでは、山梨県小菅村を拠点に地元産の原料にこだわりながら、さまざまなクラフトビールを製造している。今回の商品は、シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリーのブドウ栽培を行なうメルシャンヴィティコール勝沼との協業により、濃縮感の強いワインを作るために行なわる摘房(間引き)作業により発生したブドウを活用。

 Production事業本部マネージャーの富田晃史氏によれば、成長途中で摘房したブドウは糖度が低いため、ワインの醸造には適していないが、クラフトビールの原料にするには十分な糖度があるとして、2021年から摘房ブドウのアップサイクルに取り組んできた。

 毎年、異なるビアスタイルで製造しているGrapevineだが、今年はシラーとマスカット・ベーリーAの2種類のブドウを使用し、アメリカンペールエールのスタイルで醸造。赤ワインの製造では、発酵中に果皮を漬け込む“マセレーション”という手法が用いられるが、今年はこの手法を取り入れることでブドウの風味や色合いを引き出しているという。

 使用しているブドウに由来するスパイシーな香りや酸味、赤ワインのようなタンニン感のある後味、ホップ由来のトロピカルな香りをロゼワインのようなオレンジがかったピンク色の見た目とともに楽しめる。

 東京・五反田にある直営店「Far Yeast Tokyo」(東京都品川区西五反田1-15-6)では、缶商品の発売に先駆けて提供が開始されており、同商品にあわせて考案されたペアリングメニューの提供も行なわれる。

(左から)Far Yeast Brewing ブランドコミュニケーションの小松代広之氏、同 Production事業本部マネージャーの富田晃史氏、メルシャン シャトー・メルシャン ゼネラル・マネージャーの小林弘憲氏