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山崎蒸溜所で使用した原酒樽で熟成したプレモル「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム〈山崎原酒樽熟成〉2026」を試飲してみた

2026年11月10日 発売
サントリー「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム〈山崎原酒樽熟成〉2026」と樽

 サントリーの「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム〈山崎原酒樽熟成〉2026」の予約受付が10月7日に開始しました。山崎蒸溜所のウイスキー樽を使って熟成した特別なビールで1万本のEC限定販売となります。

 このビールの開発、製造現場である東京・武蔵野の工場で「山崎原酒樽熟成」の試飲ができたので、レポートしたいと思います。

ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム〈山崎原酒樽熟成〉2026

発売日: 2026年11月10日
販売地域: 一部ECチャネルなど(数量限定)
容量: 715mL
アルコール度数: 8.5%
価格: 6600円前後

東京・武蔵野の工場で見学&試飲

素材から、製法、樽に至るまで、すべてを厳選

 皆さんご存じのとおり、「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム」は缶ビールのレギュラー商品(一部限定品)としても人気のシリーズです。価格帯こそやや高めですが、通常のプレモルをより深みのある、リッチで繊細な味わいにした、少し贅沢をしたい日に飲みたくなる1本となっています。

 そのマスターズドリームにさらに特別感ある要素を加えたのが、原酒樽熟成シリーズです。2016年にキャンペーン用の景品として初登場したあと、2022年に抽選販売、2023年はECでの一般販売と、徐々に販売数を拡大してきました。

マスターズドリームの歴史と新商品狙いについて解説したサントリー株式会社 マーケティング本部 ビール・RTD部 課長の大津亮氏

 2026年はすでに6月に発売され、売り切れとなってしまった「白州原酒樽熟成 2026」が先行していますが、今度はその「山崎版」が11月10日から販売されます。

缶のマスターズドリームと瓶の「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム〈山崎原酒樽熟成〉2026」

 高級感のあるカートンと瓶、そして1本6600円という価格が目を引きますが、それに見合うこだわりが詰め込まれているようです。

 缶を含めマスターズドリームでは、一部にフロアモルティングを取り入れたダイヤモンド麦芽を採用し、その原料に適した酵母など選び抜いた素材を使用。伝統的な銅釜直火による「銅炊き仕込」と「トリプルデコクション」でコクや芳ばしさ、深みのある味わいを引き出し、製造中の品質チェックもよりていねいに行なっているとのこと。

フロアモルティングを採用した麦芽を一部使用
銅釜直火による銅炊き仕込
奥に見える2つの槽を3往復させて熱を加える「トリプルデコクション」製法を採用

 数百回もの試作を繰り返して確立した製造プロセスにより、仕込からおよそ1~2か月かけてマスターズドリームができあがります。しかし、今回の山崎原酒樽熟成はそこからさらにウイスキー樽での熟成期間が設けられています。

 使用する樽にはビールの熟成に最適なものを選択。そのうえで樽一つ一つの個性も考慮しつつ官能評価を随時実施します。長く寝かせてしまうとマスターズドリームならではの香り、味わいを損なう可能性もあるため、そうならず、かつウイスキー樽によって深みがしっかり加わるタイミングを見極め、最終的には複数の樽からブレンドして手作業による瓶詰めを行ないます。

通常のマスターズドリームの製造プロセス
山崎原酒樽熟成では樽で寝かせる期間も設けられる
人の手で1本1本瓶詰めされて出荷へ

 なお、ウイスキーや木の香りによって「ビールの渋味が強くなったりする」こともあるため、ビールの原酒側にも相応の「強さ」が求められるとのこと。そうしたことから、缶のマスターズドリームとも異なる素材調整などが施されているのだとか。

入社以来一貫してマスターズドリームの開発に携わってきた同社ビール開発生産本部 ビール商品開発研究部 開発主幹 浅野翔氏

山崎原酒樽熟成の味わいは?

 実際の味わいはどう変わるのでしょうか。通常のマスターズドリームと山崎原酒樽熟成を飲み比べてみました。

 通常のマスターズドリームも、きめ細かく滑らかな泡と炭酸で、ほんのり甘みも混じり合ったコク深さが感じられます。長く続く余韻にも満足感があります。

通常のマスターズドリーム

 一方の山崎原酒樽熟成は、たしかにウイスキー樽のそれが漂う濃厚な香り。しかし口に含んでみると「ウイスキー感」は思ったほどには強くなく、うっすらと上品に添えられているようなイメージです。滑らかさや甘みは通常よりも増していて、コクや余韻も一段深くなっています。

 普段飲みするラガーのように喉ごしを楽しむというよりは、ひと口ずつじっくり、ていねいに味わいたくなるビールです。ここはアルコール度数が8.5%とかなり高いことも関係しているかもしれません。

右が「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム〈山崎原酒樽熟成〉2026」
通常のマスターズドリームの味わい
山崎原酒樽熟成の味わい

 ただ、ウイスキーのピート感が強いとか、どっしり重い、というわけでもなく、不思議と飲みやすい。マスターズドリームのコンセプトは守りつつ、さまざまな旨味を何重にも加えた味わいになっているように感じました。

 発売タイミング的にお歳暮のギフト需要も狙っているとのことでしたが、クリスマスや記念日のとっておきの1本とするのにもよさそうです。限定1万本は売り切れ必至。早めの予約注文がおすすめです。