おいしさの秘密と私のこだわり

引き算でなく足し算で開発した「サッポロ クラフトスパイスソーダ」

サッポロビール マーケティング本部ビール&RTD事業部の高原務氏

 サッポロビールは、“新・食中酒”をうたう「サッポロ クラフトスパイスソーダ」を9月12日に発売。発売から1か月経たずに1000万本を売り上げたという。今回はマーケティング本部ビール&RTD事業部の高原務氏に開発の背景やこだわりのポイントを伺った。

――商品開発の経緯を教えてください。

高原氏:2023年10月の酒税改正で新ジャンルとRTDの価格差が広がり新ジャンルからRTDへお客さまの流入加速が見込まれます。調査をしてみると、新ジャンルからRTDへ流入したお客さまが特に重視していたのは「食事に合うこと」だということが見えてきた一方で「食事の邪魔をしないからいい」という理由で支持されている人が多いことに気づかされました。そんな「食事の邪魔をしないお酒」から「食事をもっとおいしくするお酒」を目指し、「食事を引き立てる」甘くない新しいおいしさの実現を狙いました。

――どんな特徴があるのでしょうか。

高原氏:ポイントは、果汁ではなくスパイスを使うことです。「食事を引き立てる」ために、引き算でなく足し算による味の掛け合わせを考える必要があり、「食事を引き立てる」原料としてスパイスという素材にたどり着きました。レモンピール、ジンジャー、コリアンダーなどを漬け込み、爽やかな風味を丁寧に引き出した 「スパイススピリッツ」を採用し、炭酸でキレよく仕上げました。

サッポロ クラフトスパイスソーダ

――こだわりのポイントは?

高原氏:食に対する分析から、食中酒としての相性を踏まえた商品開発を行ないました。生活&食卓変遷をふまえた“食事のキーワード分析”から今後、食卓に出現する機会が多くなる味わいをセグメント化。そこから食事との相性を踏まえた商品開発を行い、約30品目のペアリングデータを準備しました。

――どんな人に飲んでもらいたいですか?

高原氏:食事時間をより充実させたい甘くないもの好きのお客さまに、ぜひいろいろな食事と一緒に楽しんでいただきたいです。

――ありがとうございました。