おいしさの秘密と私のこだわり

あえて定番のラガーに挑戦した「SPRING VALLEY BREWERY 青のラガー」

2025年7月8日 発売
キリンビール クラフトビール事業部の小堺優氏

 キリンビールは、夏限定の「SPRING VALLEY BREWERY 青のラガー」を発売した。今回はクラフトビール事業部の小堺優氏に開発の背景やこだわりのポイントを伺った。

――商品開発の経緯を教えてください。

小堺氏:2025年春にクラフトブルワリーのブランドとしてコンセプトを刷新したリブランディング後、初の限定品です。あえて伝統的で日本の定番である「ラガー」スタイルで新しいおいしさ提案をしたいと考えたことが出発点でした。130年強のビールづくりで培った技術や知識を持つ私たちだからこそ、伝統的な「ラガー」スタイルの良さを生かしたまま、今の時代に合った新提案ができると考えて、この商品をつくり上げました。

――どんな特徴があるのでしょうか。

小堺氏:麦由来の豊醇なうまみがありながら、爽やかで清涼感あふれる味わいが特徴の、今の時代の夏にぴったりな「サマーラガー」です。新しいおいしさのポイントは、ラガースタイルでありながら、「爽やかで華やか」であること。ホップの苦味や雑味を抑えながら、良い香りを引き出すことができる、革新的な「ディップホップ製法」により、このおいしさが完成しました。

SPRING VALLEY BREWERY 青のラガー

――こだわりのポイントは?

小堺氏:パッケージでは、夏の青空をイメージしたロゴを象徴的に配することで、夏の季節感だけでなく、夏に合うおいしさや楽しむシーンの想像を掻き立てるような新しいデザインに仕上げました。ネーミングでは、伝統的なラガースタイルで今の時代の夏に飲みたくなるようなおいしさを目指したことを表現すべく、伝統的なラガースタイルでよく使用されるカラーである“赤”と反対色の“青”を用いています。

――どんな人に飲んでもらいたいですか?

小堺氏:ビールは飲むけど、苦い味はあまり得意ではないなと思っている方や、クラフトビールをまだ飲んだことがない方に飲んでいただきたいです。私はビールで乾杯する、あの独特の高揚感が大好きです。ビールのさまざまなおいしさをどんどんお届けすることで、ビールの乾杯の世界をもっと広げたいと思っています。この一杯が手に取っていくださった方の好きなビールになると嬉しいです。この夏を涼やかに過ごすお供にぜひ。

――ありがとうございました。