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サントリーが「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」リニューアル、環境にもやさしく

2021年4月12日 発表

「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」がリニューアル

 サントリー食品インターナショナルは、4月13日から「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」をリニューアルし、容器をリサイクル素材100%のペットボトル「またあえるボトル」に切り替える。

 サントリーグループでは、2019年5月に「プラスチック基本方針」を制定し、2030年にリサイクル素材あるいは植物由来素材といったサステナブル素材を100%使用したペットボトルに切り替えることを目標に掲げている。

 2020年時点での達成率は26%となっているが、サントリーホールディングス 執行役員 コーポレートサステナビリティ推進本部長の福本ともみ氏は12日に開催された発表会で、2025年に50%以上としていた計画を2022年に早めることを明らかにした。

 一方で、こうした目標を達成していくためには、ペットボトルのリサイクルの現状を伝え、正しく理解してもらう必要がある。

 サントリー食品インターナショナル コミュニケーション本部長の和田龍夫氏によれば、日本でのペットボトルのリサイクルへの意識は非常に高く、理解も浸透しているが、技術革新が進んだことで、繰り返しリサイクルできるようになったことは、まだ理解されていないという。

積極的に情報発信を行ない、リサイクルへの協力を呼びかける
「またあえるボトル」のロゴ

 同社では、協栄産業などの協力会社とともに「FtoPダイレクトリサイクル技術」を開発。同技術によりリサイクルの工程を効率化することで、ペットボトルを石油から作る場合と比べ、CO2排出量を60%削減できるとしている。

 こうした取り組みを分かりやすく伝えていくため、同社では、サステナブル素材を100%使用したペットボトルのことを「またあえるボトル」と名付け、PRしていくことにした。

 その第1弾となるのが、「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」となり、650mlと自販機用の600mlのペットボトル(各140円、税別)で「またあえるボトル」が用いられる。これにより、化石由来原料から作られるプラスチックを約4500トン、CO2排出量を約6200トン削減できるという。

 なお、麦茶そのものについても、大麦の比率を上げ、焙煎を工夫することで、飲み始めの香ばしさが強化されている。

ラベルのイメージ

 発表会には、こうした取り組みを伝えるコンセプトムービー「ムギちゃんとふしぎなおじさん」に出演するタレントのムギちゃん(なぎさちゃん)と佐藤二朗も登場。2人はペットボトルのリサイクルについて、「リサイクルできるのは3~5回ぐらいだと思っていた」「半永久的にリサイクルできるということを知って驚いた」などと感想を述べた。その上で、佐藤は「今の時代、一部がやってもしょうがない。なるべく多くの人が意識するのが大事」と語り、ボトルtoボトルのリサイクルへの協力を呼びかけた。

ムギちゃん
佐藤二朗
(左から)サントリーホールディングス 執行役員 コーポレートサステナビリティ推進本部長の福本ともみ氏、佐藤二朗、ムギちゃん、サントリー食品インターナショナル コミュニケーション本部長の和田龍夫氏
コンセプトムービー「ムギちゃんとふしぎなおじさん」