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「キリン 生茶」でR100 ペットボトル採用、量販店ではラベルレス化も

2021年3月22日 発表

「キリン 生茶」「キリン 生茶 ほうじ煎茶」でR100 ペットボトル採用

 キリンビバレッジは、再生ペット樹脂を100%使用した「R100 ペットボトル」を採用した「キリン 生茶」(600ml)と「キリン 生茶 ほうじ煎茶」(600ml)を全国のコンビニエンスストアで3月中旬から順次販売する。

 また、全国の量販店では「キリン 生茶 ラベルレス6本パック」「キリン 生茶 ほうじ煎茶 ラベルレス」を3月23日から販売する。

 同社では、近年の環境への関心の高まりを受け、環境にやさしいパッケージングを採用することにした。今回の取り組みにより、年間約1400トンのプラスチック樹脂使用量削減と年間約1300トンのCO2排出量削減が可能となるとしている。

 3月22日に開催されたオンライン発表会では、同社 執行役員マーケティング部長の山田雄一氏が登壇。同氏は、2021年の事業方針として、健康と環境をテーマにCSV(Creating Shared Value)に取り組むとした上で、生茶葉のおいしさを継続して届けていくためには環境負荷を引き下げていく必要があり、今回の取り組みに繋がったと説明した。

 同氏によれば、国内のペットボトルのリサイクル率は85.8%(2019年)と世界的にみても高い状態にあるが、その多くは食品トレーや繊維などに再利用され、ボトルtoボトルは12.5%に過ぎない。さらに、ボトルtoボトルのリサイクル率が10%台にとどまっていることを知っている人は20%に満たず、消費者の意識とリサイクルの実態にズレがあるという。

 そこで、同社として、ボトルtoボトルのリサイクルを進めるとともに、パッケージの簡略化を実施することで、プラスチック樹脂の使用量や二酸化炭素の排出量を削減していくことにした。

 発表会には生茶のテレビCMに登場する俳優の吉沢亮も登場。「一人ひとりができることは些細なことだが、一人ひとりが意識を持っていくことで変わっていく。その取組を実践して、広めていきたい。みなさんもできることから始めていきましょう」と語っていた。

キリンビバレッジ 執行役員マーケティング部長の山田雄一氏
生茶のテレビCMに登場する俳優の吉沢亮