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ローソン、不満を抱える女性に寄り添った小容量惣菜「マチのデリ」

都市部の約1200店舗に専用売場を設置

2021年6月18日 発表

「マチのデリ」のコンセプト

 ローソンは、都市部の店舗約1200店に小容量惣菜の専用売場を設置し、惣菜シリーズ「マチのデリ」を販売する取り組みを6月22日から順次展開する。

 同社 執行役員 マーケティング戦略本部 副本部長 兼 商品本部 副本部長の大谷弘子氏によれば、コロナ禍で変化した顧客ニーズに対応するため、2020年10月に「ローソングループ大変革実行委員会」を立ち上げ、これまでの全国一律の店舗づくりを改め、エリアに合わせた形で個々の店舗を最適化していく方向性を打ち出した。

 今回の取り組みは、「家での料理に疲れた」「自分と家族で食べたいものが違う」「自分や家族の健康が不安」「楽しみやワクワクが減った」といった、主に女性利用者の不満に応えようとするものだという。

執行役員 マーケティング戦略本部 副本部長 兼 商品本部 副本部長の大谷弘子氏

 当初の対応店舗は、関東では東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、近畿では大阪府、京都府、兵庫県の中で、昼間の女性客比率が高く、サラダや揚げ物の販売高が大きいなど、こうした不満を持つ女性が多くいると考えられる商圏から選定されている。

 対応店舗では、店の内外からすぐに売場がわかるようになっているほか、おにぎりやサンドイッチ、デザートなど、買い合わせに適した商品をすぐに見つけられるような陳列が行なわれ、一部店舗にはスーパーマーケットの惣菜売場のような専用什器やデザートケースを設置し、“映える”ようにライティングも工夫する。

 大谷氏によれば、一部の実店舗で実験を行なってみたところ、多くの女性利用者から高い評価を得たとして、今回の取り組みを本格的に進めることにしたという。同氏は、8月ごろをめどに、他の地域での展開について見定めたいとしている。

 新たな惣菜シリーズの「マチのデリ」では、“好きなものだけ、ちょっとずつ。”をコンセプトにサラダ7品、軽食2品、フライドフーズ2品がラインアップされる。それぞれ、自宅で作るには手間がかかるようなメニューで、健康を意識しながら“もう一品”としての購入に適した分量に調整されている。また、Uber Eats対応店舗ではデリバリーにも対応する。

 対応店舗は、同社Webサイトの店舗検索結果にアイコンが表示され、識別できるようになる予定で、ポスターやのぼりに加え、ポスティングでのアピールも実施される。