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渋谷の地下にグランドオープンした「渋谷 東急フードショー」 104ショップを3つのゾーンで展開

7月10日グランドオープンした「渋谷 東急フードショー」。写真は新設エリアのデリゾーン

104のショップが入る「渋谷 東急フードショー」

 東急百貨店は7月10日に「渋谷 東急フードショー」をグランドオープンした。この東急フードショーは、渋谷駅地下の「しぶちか」および渋谷マークシティの1階・地下1階の3つのゾーンで展開され、総ショップ数は104にもなる。すでに一部は先行開業していたが、すべてのフロアがオープンした。

 3つのゾーンはテーマをもって展開されている。井の頭線渋谷駅の下に位置する渋谷マークシティの1階は洋菓子や和菓子店が37ブランド展開する「スイーツゾーン」に。店内厨房を併設するお店などもあるほか、カラフルビュッフェゾーンやオーセンティックスイーツゾーン、にっぽんあそびゾーンなどテーマに応じて各店舗が連なっている。ちょっとした商店街を歩いているような感覚になる。天井の照明、床のグラフィックスなど曲線を活かしたデザインが施されており、ゆっくり歩こうという気分にさせてくれるものだ。

渋谷マークシティ1階部分に広がるスイーツゾーン
人気の和菓子、覚王山フルーツ大福 弁才天

 また、「スイーツゾーン」の地下、つまりに渋谷マークシティの地下1階には「生鮮・グローサリーゾーン」が広がる。ここは以前からオープンしていたゾーンにもなるが、和洋酒コーナーなどが新たにオープン。13ブランドが展開している。このゾーンは生鮮食料品などが多いことから、日常の買い物に便利。渋谷地下街と接続しており、半蔵門線や田園都市線、副都心線や東横線などから雨に濡れずに行くことができる。井の頭線渋谷駅地下に位置することから、乗り換えついでに立ち寄るのは定番のコースになるだろう。

生鮮・グローサリーゾーン。普段使いに便利なエリア

 そして、完全に新規のゾーンとしてオープンしたのがJR渋谷駅地下のしぶちかに広がるデリゾーン。ここには54ブランドが展開し、デリバリーを含めた食に応えていく。しぶちか側には、コーヒー店やスイーツ、点心など気軽なテイクアウトに対応したお店が軒を連ねる。

 デリゾーンでは作りたてのものを提供する店舗や、ランチなどテイクアウトに適した食を提供する店舗など、さまざまな形での食を提供。コロナ過以降急速に高まったデリバリー&テイクアウトなどの需要に対応した配慮がなされている。

デリゾーンで渋谷地下街に面しているところには、すぐに食べることができるような飲料・食品のお店が並ぶ

「もうデパ地下ではない、グランドフロアを含めて集客していきたい」

株式会社東急百貨店 食品統括部 第一食品部 部長 薮崎崇氏

 東急百貨店 食品統括部 第一食品部 部長 薮崎崇氏によると、2000年に東急百貨店東横店地下に開業した「東急フードショー」は高品質な食材・食品を販売する“デパ地下ブーム”の火付け役。その東急フードショーがリニューアルしてグランドオープンすることで、渋谷マークシティの地下だけでなく、1階のフロアにも広がった。

 このように面的にも広がったことについて薮崎氏に聞いたところ、「今回この1階に、グラウンドフロアに広がった。デパ地下ではないという意味でも、1階のフロアを活かしてできるだけ広い範囲のお客さまにアピールしていきたい」と語る。

 デパ地下というスタンスを活かしながら、104ショップで3カ所へと大きく拡張した東急フードショーを利用してほしいという。

 デパ地下ならではの高品質が端的に表われているのは、渋谷マークシティの地下に新設された和洋種コーナー。ここでは、東急百貨店の酒販担当者が選りすぐった多くのワインが販売されているほか、日本酒にも着目。日本酒の品揃えも充実している。また、日本のお酒という部分にも注力し、ウイスキー、ビール、ワイン、日本酒を日本の地域で横串する販売も行なっている。オープン初月は長野県のお酒というテーマで販売を実施していた。

渋谷マークシティ地下の和洋酒コーナー。多くのお酒が並ぶ
ワインの試飲ができる設備もある
日本のお酒というテーマでの展開を行なっていた。初回は長野県
渋谷マークシティ1階の入り口。地下からもつながっているので便利