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渋谷の地下にグランドオープンした「渋谷 東急フードショー」 104ショップを3つのゾーンで展開
2021年7月12日 10:56
104のショップが入る「渋谷 東急フードショー」
東急百貨店は7月10日に「渋谷 東急フードショー」をグランドオープンした。この東急フードショーは、渋谷駅地下の「しぶちか」および渋谷マークシティの1階・地下1階の3つのゾーンで展開され、総ショップ数は104にもなる。すでに一部は先行開業していたが、すべてのフロアがオープンした。
3つのゾーンはテーマをもって展開されている。井の頭線渋谷駅の下に位置する渋谷マークシティの1階は洋菓子や和菓子店が37ブランド展開する「スイーツゾーン」に。店内厨房を併設するお店などもあるほか、カラフルビュッフェゾーンやオーセンティックスイーツゾーン、にっぽんあそびゾーンなどテーマに応じて各店舗が連なっている。ちょっとした商店街を歩いているような感覚になる。天井の照明、床のグラフィックスなど曲線を活かしたデザインが施されており、ゆっくり歩こうという気分にさせてくれるものだ。
また、「スイーツゾーン」の地下、つまりに渋谷マークシティの地下1階には「生鮮・グローサリーゾーン」が広がる。ここは以前からオープンしていたゾーンにもなるが、和洋酒コーナーなどが新たにオープン。13ブランドが展開している。このゾーンは生鮮食料品などが多いことから、日常の買い物に便利。渋谷地下街と接続しており、半蔵門線や田園都市線、副都心線や東横線などから雨に濡れずに行くことができる。井の頭線渋谷駅地下に位置することから、乗り換えついでに立ち寄るのは定番のコースになるだろう。
そして、完全に新規のゾーンとしてオープンしたのがJR渋谷駅地下のしぶちかに広がるデリゾーン。ここには54ブランドが展開し、デリバリーを含めた食に応えていく。しぶちか側には、コーヒー店やスイーツ、点心など気軽なテイクアウトに対応したお店が軒を連ねる。
デリゾーンでは作りたてのものを提供する店舗や、ランチなどテイクアウトに適した食を提供する店舗など、さまざまな形での食を提供。コロナ過以降急速に高まったデリバリー&テイクアウトなどの需要に対応した配慮がなされている。
「もうデパ地下ではない、グランドフロアを含めて集客していきたい」
東急百貨店 食品統括部 第一食品部 部長 薮崎崇氏によると、2000年に東急百貨店東横店地下に開業した「東急フードショー」は高品質な食材・食品を販売する“デパ地下ブーム”の火付け役。その東急フードショーがリニューアルしてグランドオープンすることで、渋谷マークシティの地下だけでなく、1階のフロアにも広がった。
このように面的にも広がったことについて薮崎氏に聞いたところ、「今回この1階に、グラウンドフロアに広がった。デパ地下ではないという意味でも、1階のフロアを活かしてできるだけ広い範囲のお客さまにアピールしていきたい」と語る。
デパ地下というスタンスを活かしながら、104ショップで3カ所へと大きく拡張した東急フードショーを利用してほしいという。
デパ地下ならではの高品質が端的に表われているのは、渋谷マークシティの地下に新設された和洋種コーナー。ここでは、東急百貨店の酒販担当者が選りすぐった多くのワインが販売されているほか、日本酒にも着目。日本酒の品揃えも充実している。また、日本のお酒という部分にも注力し、ウイスキー、ビール、ワイン、日本酒を日本の地域で横串する販売も行なっている。オープン初月は長野県のお酒というテーマで販売を実施していた。