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かっぱ寿司、脂のり抜群の「冬の寒鰤(かんぶり)祭り」を一足早く食べてみた

12月3日スタート

2022年12月3日 開始

「冬の寒鰤祭り」で登場する商品

 かっぱ寿司(カッパ・クリエイト)は、「冬の寒鰤(かんぶり)祭り」を12月3日から実施すると発表し、先行試食会を実施した。

今が旬の寒鰤を多彩なネタで食べ比べできる

 寒鰤は冬に脂がのってくるので、冬に食べたい魚として多くの人から支持されている。そこでかっぱ寿司では、「冬の寒鰤祭り」で寒鰤の食べ比べを提案。試食会に登壇したマーケティング部の岡村ももこ氏は、「生で背の部分と腹の部分、炙りではトッピング違いなど、寒鰤のさまざまな美味しさを味わってもらいたい」と、フェアの意図を説明した。

マーケティング部 マーケティング課 係長(PR広報担当)の岡村ももこ氏

 産地は九州や四国を中心とし、早いところでは加工してから10時間程度で届く。そんな鮮度抜群の寒鰤を各店舗で1枚、1枚、切り分けて提供。なかでも今回のフェアでイチオシのネタは、通常の1.7倍のサイズで大きく切り、さっと炙った「活〆寒ぶり炙りしゃぶ」だ。

 寒鰤を炙ることで、ぶりしゃぶのような味わいを楽しむことができる。トッピングはぶりしゃぶでは王道の「ポン酢ジュレ」と、大根おろしと青ネギをのせた「おろしのせ」、塩炙りをしてレモンを搾って味わう「塩レモン」の3種。「おろしのせ」はかっぱ寿司オリジナルのだし醤油をかけるのがおすすめの食べ方だという。

左から「活〆寒ぶり炙りしゃぶ」の「ポン酢ジュレ」「塩レモン」「おろしのせ」(各1貫165円)

「ポン酢ジュレ」はまさにぶりしゃぶの感覚で、鰤の脂とポン酢の味わいが絶妙。「おろしのせ」も大根おろしのさっぱり感とだし醤油の旨味が楽しめた。意外だったのが「塩レモン」で、馴染みのない組み合わせだったものの、レモンの酸味がほどよく、さっぱりと味わえた。

 フェアでの新たな提案が「潮の寒ぶりなめろう」で、ネタとして切り分けていくなかで出てしまう切れ端をムダにせず、美味しく味わってもらう方法として開発したそう。薬味として大葉とミョウガを加え、オリジナルのだし醤油や合わせ味噌と一緒に叩いて仕上げる。「有明産のパリっとした海苔でクルッと巻いて、一口で味わってもらえれば」と岡村氏。

「潮の寒ぶりなめろう」(1貫110円)

 本来、なめろうに使用する魚はアジのイメージが強いが、今回味わってみて、寒鰤もアリだと感じた。海苔で巻いて食べると脂のりのいい寒鰤をアクセントに、いろいろな味わいが口の中に広がるのが面白かった。

「潮の寒ぶりなめろう」をパリパリの海苔に巻いてパクッ。かなりボリュームがある

 同様に海苔巻きスタイルのネタが、「白子のあん肝のせ包み」だ。真鱈のとろっとした白子と、ネトッとしたあん肝を組み合わせたネタで濃厚な味わい。「ちょっと背徳感のある印象的な味わいを目指した」という。こちらにもオリジナルのだし醤油をほんのり加えるのがおすすめだそう。

「私『アンキモ白子』です 白子のあん肝のせ包み」(1貫220円)

 生の寒鰤メニューでは、背中の部分の「活〆寒ぶり」と腹の部分の「活〆寒ぶりはらみ」を食べ比べることができる。「活〆寒ぶり」でも十分な脂のりのよさだが、「活〆寒ぶりはらみ」はもうワンランク高く、上品で上質な味わいが楽しめた。

「活〆寒ぶり」(2貫110円)
「活〆寒ぶりはらみ」(1貫220円)

 今が旬の寒鰤の旨さを、多彩なネタで味わうことができる「冬の寒鰤祭り」。岡村氏は「寒鰤を食べたければかっぱ寿司へ。自信を持ったラインアップとなっています」と胸を張る。

試食をした「冬の寒鰤祭り」のイチオシのネタたち

寒鰤以外にも今が旬の冬ネタがズラリ

「冬の寒鰤祭り」のサイドメニューには、美味しい魚の唐揚げを検討した結果、あんこうの唐揚げを採用。オリジナルの醤油で味付けし、かっぱ寿司ならではの味わいに仕上げた。フェアで登場する「白子のあん肝のせ包み」や、冬のネタとして人気の「あん肝の軍艦」などと一緒に、あん肝の異なる味わいを楽しみたい。

「冬の味覚 天然あんこうの唐揚げ」(363円)

 もう1つのあんこう料理が茶碗蒸し。寿司は食べ続けると身体が冷えてくるので、合間に唐揚げや茶碗蒸しなどの温かいメニューを挟むことで、より寿司が美味しく味わえるという。

「本ずわい蟹とあん肝の茶碗蒸し」(330円)

 このほかフェアでは、「冬の味覚 海の幸三味(のどぐろ・本ずわい蟹ほぐし身・寒ぶり)」(3貫330円)や、「白子軍艦ポン酢ジュレのせ」(2貫165円)、「天然のどぐろ炙り」(2貫330円)、「いか刺しとたくあんの松前」(2貫110円)、「寿司屋の季節の天ぷら盛り合わせ(大えび・上煮穴子・いか・玉ねぎ・大葉)」(550円)などが登場する。

「冬の寒鰤祭り」の商品ラインナップ
「冬の寒鰤祭り」のポスター

12月1日から東西で異なる酢のシャリに

 かっぱ寿司では2021年5月より、米を「山形県産 はえぬき」に変更。それから約半年が過ぎたが、「シャリが美味しくなった」と客から好評だそう。そしてさらなる「旨い」を追求し、「酢」のリニューアルに至った。

 この夏には醤油をリニューアル。東日本と西日本それぞれに合う醤油を開発し、オリジナルのだし醤油もラインアップに加わった。わさびも本わさびの配合を高め、パックで提供することで、風味を逃さず味わえるようにした。

テーブルに配置された醤油と生わさび。特選醤油(中央)は東西の店舗で異なり、関東と関西がある。関西の特選醤油の方がやや甘め。新たにだし醤油(左)も加わった

「はえぬき」の米に合う酢の開発には約半年を要し、醤油と同様に、酢の味わいも東西で分けることに。結果、関東では後味のよいキレのある味の酢を。関西では厳選された昆布だしの旨みとコクが感じられる酢に仕上げた。

東西のオリジナル醤油に合う酢を開発。醤油も東西で異なり、関西の方が色が濃いめなのが写真でも分かる

 試食会では特別な試みとして、東西の異なるシャリで作ったネタを味わうことができた。それぞれバランスよく美味しかったのだが、関西のシャリの方がやや甘く、関東のシャリはスッキリとした印象。それほど大きな違いはないのだが、シャリが違うだけでネタの味わいが随分、違って感じられることに驚いた。

東西の異なるシャリ、異なる醤油で味付けしたネタ。試食会ではシークレットで提供され、東西どちらのシャリかを当てる試みが行なわれた。ちゃんと当てられてホッとした

 「冬の寒鰤祭り」は12月3日~12月26日までで、ネタがなくなり次第終了。寒鰤の味わいはもちろん、リニューアルされたシャリについても、これまでの味との違いを楽しみたい。