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“ノンアル”や“ソーダ割り”でワインの新市場を創造。「家飲みでもちょっといいものを」にもしっかり応える
サントリーワインインターナショナル・社長会見
2022年1月21日 17:06
- 2022年1月21日 発表
サントリーワインインターナショナルは1月21日に会見を開き、代表取締役社長の吉雄敬子氏と商品生産開発グループ部長の塚本環氏が2022年の事業方針・展開する商品について説明した。
コロナ禍で業務用が大きく落ち込むなか、家飲み需要は引き続き好調なことから、ワインをもっとカジュアルにしてより広い層に親しんでもらう商品と、プチ贅沢に応える商品を中心に展開していく。
同社の2021年実績は売上高510億円と前年比107%となった。そのなかでも20~30代を中心にワインへの間口が拡大しており、720mLのビン以外の形として小容量・缶ワインの市場にアプローチしていく。2021年は「サントリー ワインサワー」(350mL缶)が好調だったことから、大きくリニューアルして「サントリーワインカフェ〈ワインソーダ〉(赤/白)」(各160円前後・税別)を2月15日に発売する。「サワー」(チューハイ)ではなく「ソーダでワインを割ったもの」であることをワイン好きも含めて正しく伝えるために、商品名もデザインも大きく刷新したとのこと。
また、ノンアルコール市場が拡大傾向にあるなか、「ノンアルのワイン」という商品はとても少なかったため、「ノンアルでワインの休日(赤/白)」(150円前後・税別)を3月1日に発売する。ビンではなく缶にしたのは、ほかのノンアル商品と店頭で同じ棚に置いてもらう狙いもあるとのこと。
輸入ワインでは、「五本の矢」でおなじみドメーヌ バロン ド ロートシルト ラフィットとはサントリーは1985年の特別業務提携以来の関係であり、今回はラフィットの手がけるボルドーワインを「ドメーヌ バロン ド ロートシルト サガR ボルドー」という名のもとに一本化して3月1日に発売する。赤(ルージュ)はミディアムボディ、白(ブラン)は辛口で、価格は各2500円前後(税別)。
カジュアルなチリワインとしてスーパーでもよく見かけるサンタからは「ワンランク上の上質なサンタ」として「サンタ ゴールド(ディープレッド ブレンド 2020/ディープ シャルドネ 2021)」が3月15日に登場する。「家飲みでもちょっといいものを」に応えるクラスで、オーク材(アメリカンオーク・フレンチオーク)の樽板をベースワインに漬け込む「ダブルオーク製法」により、バニラのような芳醇な香りとなめらかな口あたりを実現し、よりコクと厚みがある、甘やかな味わいに仕上げたという。赤はフルボディ、白はやや辛口で、価格は各1080円前後(税別)になる。