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「グランスタ八重北」JR東京駅改札外に誕生。食べたいが必ずある!毎日通える全45店

2022年4月27日 第1弾開業

JR東京駅改札外にグルメ街「グランスタ八重北」がオープン。うなぎから、そば、スイーツにアジアンメニューにお酒まで幅広くそろう

 JR東日本クロスステーション デベロップメントカンパニーが手がけるJR東京駅内八重洲北口改札外「グランスタ八重北(ヤエキタ)」が4月27日に開業。あらたにオープンする36店舗中、第1弾として13店舗、5月末に1店舗が先行オープンする。

 もともと「グラングルメ」として17年間営業してきたエリアだが、現在の食のトレンドや将来的な集客も考慮し、全面リニューアルへ。第2弾の開業は秋ごろを予定しており、現在営業中の9店舗と合わせ全45店舗の飲食店が立ち並ぶ東京駅構内最大の飲食店街へと進化する予定だ。オープンを前に一足早く見学してきた。

4月に第1弾、9月以降順次第2弾が開業し、全45店舗・東京駅最大級の飲食街に!

 4月27日に開業するJR東京駅改札外「グランスタ八重北」は、前述のようにJR東京駅最大の飲食店街。地下1階の「黒塀横丁」、1階の「八重北食堂」、2階の「北町酒場」の3つのフロアから構成され、仕事帰りの1杯はもちろん、ランチや休憩で気軽に立ち寄れるカジュアルダイニングまで幅広くそろえ、移動の合間だけでなく、周辺のオフィスワーカーが使いやすいようリニューアルした。

「グランスタ八重北」へはJR東京駅「グランスタ地下北口」改札の利用が便利

 4月の第1弾13店舗開業を皮切りに5末に1店舗、9月から順次22店舗がオープン予定。現在営業中の「北町酒場」の9店舗と合わせて全45店舗が集まる飲食店舗エリアとなる。自分だけの穏やかな時間や気の合う仲間とお気に入りのスタイルで楽しんでほしいと考え、コンセプトを「ニュートラルプラス」とし、居心地のよい空間づくりを意識したという。

 特に「八重洲北食堂」エリアはサードプレイス的商業空間の開発を推進し、自由通路からのエントランスやサイネージ付近の柱には本杉を、さらにコンコースには季節の花を植えるなど緑化もされている。全体的な環境デザインは内藤廣氏が担当。サイネージのデジタルアートは中村勇吾氏が手がけた。なお、このエリアは将来的に新たな待ち合わせスポットとしても活用していくという。

自由通路からつながる「グランスタ八重北」は木材を使いカジュアルで心地よい雰囲気となった
コンコースには季節の植物や花が植えられ、ほっとできる空間に
エントランスやデジタルサイネージ前の柱には杉の木材を採用している
デジタルサイネージ前は新たな待ち合わせスポットとして活用を促す

 JR東日本クロスステーション デベロップメントカンパニー マーケティング戦略部 リーシングユニット次長 原園誠氏によると「店舗配置については1階の改札近くはクイックに使える専門店。地階は落ち着いてこだわりの料理とお酒が楽しめる人気店をそろえた」と話してくれた。

 以前の「グラングルメ」は40~50代がメインだったが、「今回は30代の社会に慣れ新たに自分のこだわりを求めている世代もターゲット」とのこと。そのため、気兼ねなく訪れてもらえるよう「リニューアル前からの老舗人気店と今話題のお店両方が楽しめる場所にした」とのことだ。

JR東日本クロスステーション デベロップメントカンパニー マーケティング戦略部 リーシングユニット次長 原園誠氏

 また、JR東日本クロスステーション デベロップメントカンパニー 開発部 開発ユニット主任 南部雄紀氏は、「コロナ禍での集客などを分析し、観光客だけでなく周辺のオフィスワーカーの方に来ていただけるように全面的に価格も含めて見直した。毎日気軽に足を運んでいただけたら」と話す。

「基本的にランチは1000円以下から選べ、夜はお酒も美味しく飲める。各店舗さんには、開業にあたって夜の時間帯でアルコールがしっかり楽しめるお店づくりをお願いした。今後、周辺の働く皆様に“東京駅へ行けば飲めるよね!”という認知を広げていきたい」と意気込む。

 同氏によると、今回のプロジェクトは入社2~3年目と中堅社員が部署関係なく参加し、進めているのが特徴とのこと。「商業施設デベロッパーの経験値向上ならびに5~10年後のリニューアルも見据え進めてきたプロジェクトの集大成が“グランスタ八重北”」と語り「今後の展開にもぜひ期待してほしい」とした。

JR東日本クロスステーション デベロップメントカンパニー 開発部 開発ユニット主任 南部雄紀氏

 なお、各店舗へ向かう前にぜひトライしてほしいのが、開業限定イベントとして4月27日・28日限定で実施される「八重北グルメくじ」。「グランスタ八重北」全飲食店舗で6月末まで利用できる最大で7000円分お得な利用券を封入したカプセルで、交通系電子マネー専用の自販機で販売。

 価格は手頃でチャレンジしやすい1000円(A賞5000円分・B賞2000円分・C賞1,500円分)と、お得感たっぷりの3000円(A賞1万円分・B賞5000円分・C賞4000円分)分の2パターン。試しに3000円を回してみたが、カプセルの中から出てきたのは4000円分の利用券。食事前に回せば、当日に使え、食事後に回せば次回の楽しみに。各日300個、11時からスタートなので、ぜひ挑戦してみよう。

「八重北グルメくじ」。コースは1000円と3000円の2種類
購入したいカプセル側のボタンを押そう
Suicaでピッとお支払い
気になる中身は……外からは分からず開けて枚数を数える仕様となっていた

早速4月27日開業の東京駅初出店舗を含めた「黒塀横丁」7店舗をチェック!

 早速新たにオープンする「グランスタ八重北」の店舗へ。「黒塀横丁」は、日常の中で特別感を味わえるようなシックな雰囲気で、オトナの賑わいが感じられるエリア。本物志向の老舗から、「帰りにちょっと1杯飲みたい」を叶えてくれる店舗がそろう。行きつけにしたくなるこだわりのお店があふれ、思わず毎日訪れたくなるはず。第1弾は7店舗がオープン(1店舗5月末開業予定)。東京駅初出店4、再出店3。第2弾は7ショップ、最終的には14店舗がひしめき合うこととなる。

「黒塀横丁」はブラックとホワイトを基調としたシックな空間デザインが特徴。ロゴの文字はグラフィックデザイナー佐藤卓氏がデザイン

 まずは4月27日オープンの東京駅初出店の3店舗からご紹介。創業90年以上の老舗卸問屋直営の「うなぎ四代目菊川」は、無形文化遺産の“和食”にこだわり、日本の伝統技術“うなぎの捌き・串打ち・焼き”で上質のうなぎを提供してくれる。蒸さずに高火力で焼き上げ、皮目パリッ、身はふんわり、そして脂はトロリと、まさに大事な仕事の前やご褒美に食べたい1品。「蒲焼き一本重」(4980円 ※イートイン)などが味わえる。

半個室なども完備した老舗卸問屋直営の「うなぎ四代目菊川」
「蒲焼き一本重」は自分へのご褒美や気合い入れのときに味わいたい
焼きの作業を店内外からライブキッチンで眺めることができる
ミルで山椒をゴリゴリと自分で挽き、香り高い挽きたてが楽しめる

「ヌードル ハウス ランドリー」は、パブ形態のストリート酒場。アジアンテイストあふれるメニューと、日替わりで約20種類の樽生クラフトビールが味わえる。お酒ももちろんだが、ここでチェックしたいのは「牛肉のフォー」(1150円)。麺は細めでつるりと喉越しよく、レモングラスとナンプラーで仕上げたさっぱり味はこれからの季節にリピしたい美味しさがたっぷり。付け合わせの野菜もどっさり。なお、クラフトビールとおつまみについては、スタッフに聞けばおすすめの組み合わせ教えてくれるので、ぜひ声をかけてみよう。もちろん自分だけのマリアージュを通いながら探してみても面白いはず。

樽生クラフトビールとアジアン料理が楽しめる「ヌードル ハウス ランドリー」
野菜たっぷり、さっぱり味の「牛肉のフォー」。ランチにはお得なセットも用意
ちょっと1杯にはまろやかな白ビール「富士桜高原麦酒 起死回生」(670円~)と激辛「カシラの山椒炒め」(750円)がぴったり
店の中央にはビールサーバーが鎮座。最高の状態で提供してくれる

「手打ちそば みや川」は江戸前手打ちそばが自慢。四季折々の産地にこだわった蕎麦と、蕎麦が茹で上がる前に味わうお酒「そば前」文化を大切にし、お酒に合う蕎麦が味わえる。日本酒とともに蕎麦屋ならではの肴を前に1杯が叶う場所だ。現在は初夏限定のそばとして「すだちの冷かけそば」(1540円)を提供。すだちを1.5個美しく散りばめ、香りと酸味を味わいながら細麺をつるり。そば汁も最後まで飲み欲しくなる美味しさ。旬の野菜をフィーチャーした限定そばが登場するので、頻繁にチェックすることを推奨したい。

江戸前手打ち蕎麦とぴったりのお酒が気軽に楽しめる「手打ちそば みや川」
初夏限定そば「すだちの冷かけそば」はすだちたっぷりで見た目も涼しげ

 続いては再出店の3店舗をご紹介。「YEBISU BAR」は、ヱビスビールの魅力をとことん堪能できる和モダンビアバー。“ヱビスビールとのマリアージュ”を念頭に開発されたメニューが揃い、お酒だけでなく、食事も大満足な時間が過ごせる。

仕事帰りに立ち寄って1日頑張った自分の労いにぴったりの「YEBISU BAR」
“ヱビスビールとのマリアージュ”を前提にしたメニューも食べ応えあり(画像提供:JR東日本クロスステーション)

 東京駅構内の中華料理店として有名な「天津餃子~天津飯店の餃子専門店~」も再出店。1954年創業の老舗中国料理店が新業態に挑戦。年間合わせて100種類以上にも及ぶ餃子を用意。中国の国家資格「特級点心師」が手包みする本格餃子を手軽に味わえるレストランにアップデート。

長年東京駅の中華といえばと愛されてきた店舗が新業態「天津餃子~天津飯店の餃子専門店~」に
おすすめは名物羽根餃子。5種盛り合わせから黒豚&白菜など種類豊富(画像提供:JR東日本クロスステーション)

 そして1923年(大正12年)創業の米沢牛精肉店直営「米沢牛黄木」では、自家製の味噌タレのすき焼き、厚切りカットのステーキをはじめ、米沢牛の美味しいが大集合。格付けにこだわらない、本当の美味しいを味わいに足を運んでみよう。山形県の郷土料理なども取りそろえ、ちょっとした旅行気分も。

大正12年創業の米沢牛精肉店直営「米沢牛黄木」では米沢牛の“本当の美味しい”を提供
おすすめは「米沢牛すき焼き」。もちろん一人鍋でもOKだ(画像提供:JR東日本クロスステーション)

1階「八重北食堂」はエリア全体が明るくカジュアルに。店舗も気軽に入りやすい!

 続いて訪れたのは1階「八重北食堂」。こちらのエリアは、食堂のようなカジュアルな雰囲気の飲食店が軒を連ね、平日・休日ともに使えるお店が多いのが特徴。仕事の途中や、旅の合間に1人でも気兼ねなく立ち寄れる、木を基調とした開放的な空間設計が心地よい。第1弾では7店舗(東京駅初2・再出店5)、第2弾は15店舗(東京駅初12・再出店3)で現在営業中の2店舗を合わせ全24店舗に。東京駅初出店がこぞって集まる大注目のエリアとなる。

1階「八重北食堂」は木材を活用したエントランスと、エリアデザインでより心地よい空間に

 まずは、東京駅初出店の2店舗からチェック。東京・神田に店を構えるフレンチビストロ「ビストロ石川亭」では、人気&定番の「石川亭のキャベツ入りハンバーグ 特製デミグラスソース」(1480円 ※ランチセット)必ず味わいたいところ。ザク切りキャベツの食感に、ふわっとハンバーグはベストな組み合わせを超えた美味しさ。とろとろマッシュポテトも絶品。コンセプトの「美味しいものをおなかいっぱいに」どおりのボリュームメニューでお店を出る頃には、お腹も心も大満足になれること間違いなしだ。

東京・神田のフレンチビストロ「ビストロ石川亭」が東京駅に
おすすめはやっぱり「石川亭のキャベツ入りハンバーグ 特製デミグラスソース」
ランチタイムは前菜に「ベーコンとチーズのキッシュ サラダ添え」も選べる

 グランスタと食の雑誌「dancyu」の初コラボレーションで誕生した「dancyu食堂」も、グルメホリックならば迷わず訪れたいお店。栄養が偏りがちな世代にぴったりのバランスのとれた「毎日食べたい定食」をラインアップ。お酒のつまみにもぴったりのごろごろ食感の大きめ焼売がどんっとのった「焼売定食」(1100円)は、定番ながら、まさに毎日食べても食べ飽きないを体現している。店内には立ち飲みカウンターも併設され、昼飲みもOK。なお、店舗では雑誌と連動したイベントなども今後実施予定だ。

グランスタと食の雑誌「dancyu」の初コラボレーション店「dancyu食堂」
肉焼売と白菜入りの野菜焼売の2つが味わえる「焼売定食」
日本酒のおすすめは東京の水道水を使った日本酒「江戸開城」と「danchu」のコラボ酒

 ガッツリメニューを紹介したところで、ちょっとブレイク。続いては年代問わず誰からも愛されるフルーツの名店をご紹介。人気店「果実園リーベル」が東京駅に再出店するのだ。常にフルーツを求めるフルーツラバーをトリコにしてきた同店では「いちごパフェ」(2200円)がおすすめ。

 毎朝仕入れたばかりのフレッシュストロベリーとクリーム・アイス・ソースのシンプル構成で、素材の美味しさで勝負した1品。この日はとちおとめを1パック半たっぷりデコレーション。見た目も抜群、思わず撮影したくなるビジュアルだ。食べ進むとストロリベリー&バニラアイスが顔を出す。とにかく見た目通りのボリュームなので1人はもちろん、シェアして食べてもいい。

人気店「果実園リーベル」が東京駅に再出店。フルーツを求める人の駅のオアシス的存在
創業から愛され続けている「いちごパフェ」。今の時期は「とちおとめ」
フルーツ10種盛りで豪華な「フルーツパフェ」(1450円)、次に来ると話題の「ズコット」(1070円)もラインアップ
ドリンクバーはプラス330円で利用できる。ゆったりと店内で過ごそう

 美味しいトンカツを思い切り頬張りたいならば、とんかつ「とんかつ寿々木」へ。国産豚ロースと三元豚のヒレを丁寧に仕込み、カラリと揚げたれたとんかつはまさに絶品。黄金色に輝くとんかつ、付け合わせのお新香、ご飯といっしょに頬張れば、至福の時間が始まる。

まさに王道のとんかつを頬張りたいならば迷わず「とんかつ寿々木」一択
ビジネスパーソンの胃袋をつかむ「ひれかつ定食」などパワーメニューが勢揃い

 続いては、こちらも再出店の1975年仙台創業牛タン焼き「味の牛たん喜助」へ。仙台生まれの牛タン焼きを名物レベルまで押し上げたのは同店があったからこそ。駅構内ならがら職人が丁寧に焼き上げる絶品牛タンは、必ずまた食べたくなる。おすすめは定番「牛たん焼定食」(4枚8切・2475円)。白いお皿に載せられ、麦飯とテールスープがセットになった、まさに元祖牛たん焼スタイルだ。持ち帰り用のお弁当もあるので、新幹線の中や自宅に帰ってのご飯用にもベスト。

1975年仙台創業牛タン焼き「味の牛たん喜助」
定番中の定番「牛たん焼定食」は、まず食べておきたい
ちょっと奮発したいときは「特切り厚焼定食 しお」(3枚6切・3223円)
お手頃価格&お持ち帰りには「炭火焼牛たん重 しお味」(1404円)

 忙しいビジネスパーソンの強い味方、ツルツルっと時短で食事が完了するうどんはいかが!? 「難波千日前 釜たけうどん」は、関西うどん界で有名な木田武史氏によるお店。ツルツルもっちもちの太麺が特徴で、食べ応えと腹持ちも抜群。ディナータイムに提供される、出汁のうまみたっぷりのおでんも絶品だ。

再出店の「難波千日前 釜たけうどん」
ツルツルっと食べられる腹持ちよしの太麺はファンが多い(画像提供:JR東日本クロスステーション)

 ラーメン店「どうとんぼり神座」は、毎日味わえるラーメンと話題。素材にこだわり完成まで1年を費やした特製スープはフレンチレストランのシェフだったオーナーならではの技術が凝縮。独自の麺にしっかり絡みつつもさっぱりとした味わいは一度食べたらクセになるはず。

「どうとんぼり神座」は食券スタイル。餃子と組み合わせたお得なセットも用意
フレンチレンストランのシェフならではのラーメンが味わえる(画像提供:JR東日本クロスステーション)