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ファミマ、リニューアルしたざるそば/冷し中華/冷しうどんを食べてみた

2022年5月10日/17日/24日 順次発売

ファミマの冷し麺が3週連続リニューアル

 ファミリーマートは、そば、中華麺、うどんの全9種類の冷やし麺をリニューアルし、全国の約1万6600店で5月10日から3週連続で、順次発売する。

 同社は商品説明会を開催し、「冷し麺」キャンペーンの概要と商品紹介に加え、試食会を実施。「冷し麺」キャンペーンの概要については、マーケティング本部の大谷萌氏が説明を行なった。

メディア向け商品説明会に登壇したマーケティング本部 プロモーショングループの大谷萌氏(右)と商品本部の西村裕美子氏(左)

 ファミリーマートでは2021年から、「1. もっと美味しく」「2. たのしいおトク」「3. 『あなた』のうれしい」「4. 食の安全・安心、地球にやさしい」「5. わくわく働けるお店」の5つのキーワードに取り組んでいるが、「1 .もっと美味しく」の一環として、「冷し麺」キャンペーンを実施。麺、つゆ、具材のすべてにこだわり、5月10日からそば、17日から中華麺、24日からはうどんをリニューアル発売する。

 店頭では5月10日~30日に店舗正面や店内のポスター、ポップなどで「冷し麺」キャンペーンの装飾を展開し、店内放送でも商品の紹介をするとともに、一部店舗で取り扱いのあるサイネージにデジタル映像の展開も実施する。

ファミリーマートの「冷し麺」キャンペーン商品
「冷し麺」キャンペーンのポスター

だし香るつゆ ざるそば

発売日: 2022年5月10日
価格: 360円

炙り焼チャーシューの冷し中華

発売日: 2022年5月17日
価格: 498円

冷したぬきうどん(北海道・関東・東海・沖縄)
冷しぶっかけうどん(北陸・関西・中四国・中部・九州・東北・南九州)

発売日: 2022年5月24日
価格: 399円

 各商品のリニューアルポイントについては、商品本部の西村裕美子氏が説明した。

 まず5月10日に発売の「だし香るつゆ ざるそば」(360円)は、そば粉の挽き方を工夫し、細かく挽いたそば粉の割合を増やすことで、香り高く、よりのど越しの良い麺にした。つゆは香り高いかつお荒節を使用し、各地域の嗜好に合わせた昆布や雑節を合わせた。さらにつゆの配合では、窒素分を多く含み、旨みが濃厚な江戸時代初期から続く老舗メーカーの超特製醤油を使用することで、そばの味わいを引き立てるつゆに仕上げた。

「だし香るつゆ ざるそば」
盛り付け例

 なお、そばつゆは全国を6つのエリアに分け、各地の味覚嗜好に合わせて配合を変えたつゆを提供する。

「だし香るつゆ ざるそば」のつゆの地区分け(6地区)

 5月17日から発売の「炙り焼チャーシューの冷し中華」(498円)は、北海道産小麦100%の小麦粉を使用することで、麺の弾力を強化。製麺方法も外側につるみを出した麺生地、内側に噛み応えのある麺生地を挟み込み、3層構造にすることで、コシのある食感を実現した。そしてスープは香り豊かな丸大豆醤油を使用し、濃厚で丸みのある味わいに。スープベースに使用した鶏ガラの旨味とレモン果汁の爽やかな酸味のバランスもよく、具材や麺の美味しさを引き立てる。具材については炙りで香ばしく焼き上げたチャーシューのほか、ゆで卵、きゅうり、錦糸卵、もやし、紅ショウガの6種類の具材を彩りよく盛り付けた。

「炙り焼チャーシューの冷し中華」
盛り付け例

 5月24日から発売の「冷したぬきうどん」(399円)は、地域によって「冷しぶっかけうどん」の商品名で展開。麺は国産小麦を配合し、麺の硬さや弾力を向上させた。さらに茹で時間を調整することで、茹で立てのもちもち感を追求。つゆは今年から新たに炭火焼きの煮干しと北海道の羅臼昆布を使用。炭火焼きの煮干しは香ばしさと旨味が向上し、羅臼昆布を使用することで、濃厚な旨味と甘みのあるつゆに仕上げた。

「冷したぬきうどん」(北海道、関東、東海、沖縄)、「冷しぶっかけうどん」(北陸、関西、岡山、中部、九州、東北、福島、南九州)
盛り付け例

 うどんについてもそばつゆと同様に、地域の味覚嗜好に合わせ、全国を4つのエリアに分け、配合を変えたつゆを展開する。

「冷したぬきうどん」「冷しぶっかけうどん」のつゆの地区分け(4地区)

 試食会では、「だし香るつゆ ざるそば」「炙り焼チャーシューの冷し中華」「冷したぬきうどん」の3商品を味わった。筆者はこれまでコンビニの冷し麺をあまり味わったことがなかったのだが、試食してみて、クオリティの高さに驚いた。

 ざるそばはそば粉の食感やコシが感じられる麺で、だしもほどよい旨味があって美味しかった。「麺用ほぐし水」のおかげで麺がうまくほぐれたので、食べやすい。筆者はこの「麺用ほぐし水」が入っていることに、とても気の利いていると感動したのだが、最近ではざるそばや素麺などの商品に添えられていることが多いそうだ。

「だし香るつゆ ざるそば」の付属品。「麺用ほぐし水」が気が利いている

 冷しうどんも麺のもちもち感に感動した。製造方法の工夫もさることながら、きっちりと温度管理されて配送され、店舗で管理されることから、製造時の麺の弾力を継続できると、西村氏は言う。天かすがサクサクで、旨味のあるつゆとともに美味しく味わった。

「冷したぬきうどん」の具材。キュウリはシャキシャキ、天かすはサクサクだった

 3つの商品で、一番気に入ったのが冷し中華だ。6種類の具材の彩りが美しく、一つ一つの具材が個別で区切られているので味が交わることもなく、具材単品と、麺やスープと絡めて、両方の味わいを楽しむことができた。キュウリはシャキシャキで、チャーシューの脂身や旨味が絶妙。もちろん、麺のつるつる、もちもち感も美味しかった。

「炙り焼チャーシューの冷し中華」の具材。6種類の具材が彩りよく、贅沢な印象

 リニューアルしてさらに麺のコシやつるみ、全体的な旨さがパワーアップしたファミリーマートの冷し麺。筆者のようにこれまでコンビニの冷し麺をあまり味わったことがない人は、ぜひ食べてみて、その美味しさに気付いてほしいと思う。