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キリン、ミステリー缶の正体は「氷結 シチリア産レモン」

新採用の凍結レモン製法でみずみずしさをアップ

2022年5月16日 発表

新しくなった「キリン 氷結 シチリア産レモン」をアピールする高橋一生

 キリンビールは、4月26日から商品名を伏せた“ミステリー缶”として配布していた缶チューハイの正体を明らかにする発表会を5月16日に都内で開催した。

 同社では、「完璧なチューハイ」を目指して新開発したという缶チューハイを100万本配布するキャンペーンを実施。試飲した人に完璧かどうかを聞いた事前の調査では、「とてもそう感じる」「そう感じる」「やや感じる」と回答した人が97%となったという。

 マーケティング部 RTDカテゴリー戦略担当 カテゴリーマネージャーの松村孝弘氏は、コロナ禍において「コスパ意識の高まりや自宅でのRTD(Ready To Drink)の飲用機械の増加が起きている。閉塞感がある日々の中でリフレッシュを求めるニーズが高まりを見せている」とした上で、「これらを背景に、RTDカテゴリーは酒類市場の中で今とくに勢いがあり、成長している市場で、2022年にはビール類の新ジャンルの市場規模を超えていく見込み」だと語る。

キリンビール マーケティング部 RTDカテゴリー戦略担当 カテゴリーマネージャーの松村孝弘氏

 こうした中で、「毎日少しでも明るく前向きに過ごしたい」「おいしいお酒で心も体も満たされたい」と考える人が多い一方で、チューハイに対して「甘い」「人工的」といったネガティブなイメージを持つ人も多く、同氏は「こうした未充足ニーズに応えられれば、さらなる市場活性化が見込める」と指摘する。

 さらにユーザーの希望を深掘りし、チューハイに求めることを聞いたところ、「おいしい」「飲みやすい」に次いで、「フレッシュな味わい」を求める声が大きく、今回の新「氷結 シチリア産レモン」では“爽快なおいしさ”をテーマにしたという。

 松村氏によれば、新「氷結」では、新たに「凍結レモン製法」を採用。収穫したレモンを新鮮なまま凍結し、熱をかけずに低温で果実のエキスを抽出し、配合することで、果実のみずみずしくクリアな味わいと、雑味のないスッキリとした後味を実現した。

 同氏は、飲用時の印象について、「飲み始めに果実の香りが立って、終盤にかけて口の中にみずみずしい果実感が広がっていく。飲み終わりのラストには、雑味なくすっと抜ける」と表現する。

 続いて氷結のテレビCMに出演する俳優の高橋一生がステージに登場。新「氷結」を飲んで「これまでの氷結にさらに磨きがかかった。果実のみずみじすしさもあって爽快。これこそチューハイにもとめているもの」と感想を述べた。

 その後、松村氏が完璧な新「氷結」をさらに完璧な味わいで楽しめるイチオシの飲み方をレクチャー。香りを感じられる広めの飲み口のグラスを用意し、たっぷりと氷を入れ、そこにキンキンに冷えた氷結を注ぎ、顔を上げて喉で爽快感を感じながら飲む、という作法で、実際にこれを試した高橋は「ひと手間をかけることで爽快で気持ちいい感じが格段に高まる」と絶賛していた。