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ローソン、「食物繊維」「たんぱく質」を積極的に摂取する“オフからオン”の冷麺/おにぎり/のむヨーグルトを発売する狙いとは

2022年5月31日から順次発売

ローソンが「たんぱく質」「食物繊維」が摂れる商品を拡充

 ローソンは、「国産もち麦入りビビンパおにぎり」や「たんぱく質が摂れる 冷しバンバンジー」といった、たんぱく質や食物繊維を摂取できる健康関連商品を、複数の商品カテゴリーで5月31日から順次発売していく(「ローソンストア100」を除く)。

 また、店頭で健康関連商品を一目で視認できるよう、健康イメージのある「ナチュラルローソン」カラーの「バーガンディー・レッド」に同ブランドのロゴを配したパッケージデザインへの変更も4月から順次進めてもいる。

 健康維持において、カロリーオフや糖質オフといった“オフ”だけでなく、食物繊維やたんぱく質を積極的に摂取する“オン”のニーズが高まっているというトレンドのなかでローソンがどのような取り組みを行なっているのか、同社がオンライン説明会を開いて解説した。

約500種類の健康関連商品を販売

商品本部 ナチュラルローソン商品部長 鷲頭裕子氏

 商品本部 ナチュラルローソン商品部長の鷲頭裕子氏は、2012年より美味しく健康を軸にした商品を販売してきたと説明。ローソンは2013~19年のコーポレートスローガンに“マチの健康ステーション”を掲げ、野菜が摂れるスムージーや、低糖質のパン/弁当/調理麺や、減塩カレー、良質な脂が摂れるMCTオイルを使用した商品など、弁当や調理麺などの主食系からお菓子に至るまで、約500種類の健康関連商品を販売している。

 また、約140店舗あるナチュラルローソンをローソンの健康ラボと位置づけ、ナチュラルローソンで好評でローソンでも展開可能な商品を販売することもあるという。

これからの健康商品は“オフからオン”へ

「食物繊維」「たんぱく質」が摂れる商品のニーズが高いという

 鷲頭氏によると、コロナ前と比較して「栄養バランスのとれた食事」「免疫力がつく食事」をより意識するようになった人の割合が高いという。

 これまでの糖質オフやロカボ、塩分控えめ、カロリーオフなど「オフ(引き算)」をした商品のニーズに加えて、健康のために積極的に摂取したいという「オン(足し算)」のニーズに応えるために、特にニーズの高い「食物繊維」「たんぱく質」を強化していくとしている。

 なぜこれらの栄養素のニーズが高いのかについて、腸活や腸脳相関、腸を健康にしていくのが免疫力アップにもつながるといわれるように、「食物繊維」は腸内環境を整える栄養素のうちの1つで、「たんぱく質」は、身体作りや筋肉を付けるニーズやフレイル対策にも重要な栄養素のため、と見解を述べた。サラダチキンとサラダを合わせて買う人も多いという。

 さらに、同社では健康に関する10のテーマを設定し、ニーズに合わせた商品開発をしている。「1.野菜や果物を食べたい」「2.たんぱく質を摂りたい」「3.食物繊維を摂りたい」「4.保健機能食品などを摂りたい」「5.糖質コントロール」「6.塩分コントロール」「7.カロリーコントロール」「8.脂質コントロール」「9.善玉菌を摂りたい」「10.質の高い睡眠をとろう」で、9と10については、将来の健康トレンドを見据えたチャレンジなテーマのため、長期的に取り組んでいきたい、と語った。

 健康関連商品の売り上げ目標については、2022年は3600億、2025年の「ローソン50周年」に向けては5000億を目指すと展望を述べた。

 また、4月より順次、健康関連商品のパッケージデザインをたんぱく質量、食物繊維量、糖質量など同社で定める健康に関する10のテーマに該当する栄養表示を商品表面に表記し、機能性も分かりやすくしている。バーガンディーのパッケージに、ナチュラルローソンのロゴを配し、ひと目で健康関連商品だと分かるようにしている。

健康に関する10のテーマ
健康関商品のパッケージを刷新して統一

「食物繊維」「たんぱく質」が摂れる商品を拡充

「食物繊維」「たんぱく質」が摂れる商品を拡充

 次に、商品開発担当者より5月31日に発売する一部商品の説明があった。

「たんぱく質が摂れる 冷しバンバンジー」は「たんぱく質」「食物繊維」を20g以上摂取できる冷し麺で、糖質40%オフの中華麺にサラダチキン、刻みきゅうり、白髪ねぎをトッピングした。価格は559円。

「国産もち麦入りビビンパおにぎり」は米の約40%をもち麦に置き換え、不足しがちな食物繊維をおにぎりで手軽に摂れる。もち米を10%入れることでモチモチと、モチ麦のプチプチとした食感を楽しめる。牛だしの旨みをきかせたごはんに豚挽肉、玉葱炒め、人参、小松菜ナムル、コチュジャンソースでバランスのよい味付けをした。価格は138円。

「国産もち麦入り梅しそごはんおにぎり」はビビンパおにぎりと同様、食物繊維が摂れるおにぎり。真昆布と枕崎産鰹粗節でだしを取った白だしで炊きあげた旨みと風味豊かなだしご飯に、梅肉とカリカリとした食感の梅を合わせた。価格は127円。

「たんぱく質10g入りのむヨーグルトバナナ」は“片手でたんぱく質が摂れる”がコンセプトで、たんぱく質が10g入っており、ホエイ由来の乳たんぱくを加えた。トロっとしたバナナの果肉を感じられる。価格は168円。

 同社は6月以降サラダを中心とした新商品を発売予定で、今後も健康関連商品を拡充や、健康強化の取り組みを行なっていくとしている。

「たんぱく質が摂れる 冷しバンバンジー」
「国産もち麦入りビビンパおにぎり」
「国産もち麦入り梅しそごはんおにぎり」
「たんぱく質10g入りのむヨーグルトバナナ」