ニュース

FAMIMA CAFÉのブレンドとモカが進化、監修した粕谷氏のこだわり

ブレンドは10月18日、モカは11月22日にリニューアル

2022年10月12日 取材

FAMIMA CAFÉを監修するバリスタの粕谷哲氏

 ファミリーマートは、10月12日~14日に東京ビッグサイトで開催されているコーヒーのイベントに初めて出展し、10月18日にリニューアル発売するFAMIMA CAFÉの「ブレンド」と、11月22日にリニューアル発売する「モカブレンド」の試飲会を実施している。

 同社が出展しているのは「SCAJ ワールド スペシャルティコーヒー カンファレンス アンド エキシビション 2022」で、コーヒーに特化したイベントではアジア最大の国際見本市だとされる。

ファミリーマートがSCAJに初出展

 開催初日となる12日には、FAMIMA CAFÉを監修するバリスタの粕谷哲氏がブースを訪れ、今回のリニューアルでのこだわりのポイントを語った。

 同氏は2020年2月からFAMIMA CAFÉの監修を務めているが、目指すのは「おいしいコンビニコーヒーではなく、世界一おいしいコンビニコーヒー」だと語る。豆の選定や焙煎の方法などはもちろんのこと、2021年6月には店頭のカフェマシンのレシピ設定を細かくチューニングするなどして豆の個性を引き出してきた。

 ブレンドについては、風味豊かな高級ケニア豆を使用し、甘味焙煎で豆の甘みを引き出しつつ、深煎りに変更したブラジル豆を少しだけ加えることでコク深さも追求したという。

 一方のモカブレンドについては、最高等級豆を100%使用し、モカ豆にエチオピア イルガチェフェ産を配合。従来の焙煎より高温短時間で熱を加え、豆の内部の細胞を一気に崩壊させることでより多くの香り成分を抽出することを狙った「香る焙煎」を採用した。

 実際に試飲してみると、ブレンドはよりコク深く進化し、モカブレンドは豊かな香りが楽しめるようになっていた。モカについては、酸味や雑味も抑えられており、飲みやすい印象だった。

 粕谷氏は同社のSCAJ初出展について、「なぜ出たいと思ったかというと、『これでよくない?』という価値観を生み出したいと考えたから。スペシャルティコーヒーよりおいしい、SCAJに出しても恥ずかしくない」と語り、今回のリニューアルの手応えを表現した。

 価格は、ブレンドがSサイズ110円、Mサイズ180円、Lサイズ210円、モカブレンドが140円。

 同イベントは事前の来場登録が必要で、入場料(当日2000円、事前登録1200円)も必要だが、誰でも参加可能。発売前にFAMIMA CAFÉの新作を試したり、そのほかの深いコーヒーの世界を体験したりできる。