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ファミマのコーヒーがおいしくなった理由、監修した粕谷氏が解説

500円の買い物でコーヒーを抽選で200万名にプレゼント、1月25日~

2020年2月からFAMIMA CAFÉを監修するバリスタの粕谷哲氏

 ファミリーマートは、1月25日~2月7日にかけて500円以上の買い物をすると、FAMIMA CAFÉのブレンドSまたはカフェラテMを抽選で200万名にプレゼントするキャンペーンを実施する。

 同社では、2020年2月から「WORLD BREWERS CUP 2016」でアジア初の世界チャンピオンとなったバリスタ粕谷哲氏に監修を依頼。今回のキャンペーン実施に先立ち、同氏が2年間を振り返った。

 2020年7月には最初の取り組みとして、アイスコーヒーのリニューアルを実施。粕谷氏によれば、「あまり時間がなかったが、焙煎方法を一新した。豆本来の甘さを伝えられるような焙煎方法に変え、後味に嫌な不快感、口の中にベタッと残るような苦味がなくなるようにした」と振り返る。

 さらに2020年10月には、ブレンドのリニューアルを実施し、「甘味焙煎」という甘さを強調するような焙煎方法を採用。同氏によれば、「深く焙煎すると濃くなっていき、こもったスモーキーな味になる。甘味焙煎を採用することで、コクのあるビターな味わいを実現できた」という。

 同氏が一連の改良で最重要視したのは、豆の個性を活かすこと。その個性を引き出しながら、後味に嫌な不快感が残らず、一口飲んだときに、もう一口飲みたくなるような味わいを目指したという。

 その後、2021年7月には、再びアイスコーヒーがリニューアルされることになるが、その際にはマシンの設定を全面的に変更。粕谷氏は「1年かけてマシンでコントロールできる部分をすべて見直して、僕が本当においしいと思えるコーヒーの抽出を実現してもらった」と語る。

 マシンについては、フォームミルクの作り方にもこだわっており、通常はスチームを使って作られるが、同マシンではスチームを使わずにミルク本来の風味を引き出すという。さらに1℃単位で温度調整を行ない、ラテのときにはミルクの温度を下げるなど、メニューごとに細かくパラメーターを変更しているとのこと。

FAMIMA CAFÉのマシン

 また、同氏が「クリアな味わい」と表現するように、1杯ずつ新しいペーパーを使用し、さらにメンテナンスしやすい構造にすることで、常にきれいな状態でコーヒーを提供できるところにもこだわったという。

 そして、2021年10月には高級なケニア豆を配合したブレンドを発売。同氏は「僕の集大成となるコーヒーがリリースされた」と表現する。

 同社では、粕谷氏の監修以降、累計で4億杯を販売してきており、そのおいしさを改めて体験してもらうため、今回のキャンペーンを実施することにした。はずれてもブレンドSまたはカフェラテMの割引券(20円引き)が全員にプレゼントされるので、必ず期間中はレシートをチェックするようにしよう。